青単LOに違和感カニは必要か?
「掻き回す頭蓋蟹」というクリーチャー。
違和感という能力で、エンチャントが戦場に出るか、部屋1つを開放するとプレイヤー1人のライブラリーを2枚削る。
MTGのカニといえばライブラリを削るクリーチャー。しかし今回ばかりは
運用が難しいように感じる。
2枚切削は自分も対象に出来るのだが、今回はライブラリアウトを狙う
LOデッキに限った話。このカニをLOデッキに入れるべきか?ということだ。
同じくダスクモーンで登場した「精神刮ぎ」はブロックされずに攻撃が通れば相手のライブラリ10枚を削れるLO向きのクリーチャー。
削れる量がかなり多いのでこれは採用していいだろう。
(マナシンボルの都合上、以降は青白LOなどではなく青単LOの場合)
LOデッキと言えば「テリシアの精神壊し」で相手ライブラリを半分にして、
「完成化した精神、ジェイス」で15枚削って勝利するプランが基本的。
①テリシアの精神壊しで2回攻撃→ジェイス4マナ奥義を1回
②テリシアの精神壊しで1回攻撃→ジェイス4マナ奥義を2回
このどちらかで60枚デッキ相手ならばライブラリアウトさせられる。
「精神刮ぎ」が加入したことで、除去がされなければ
③テリシアの精神壊し&精神刮ぎで攻撃→ジェイス4マナ奥義を1回
という新ルートでのライブラリアウトが可能。
テリシアの精神壊し無しで削り切るのはよっぽど試合が長引かなければ
厳しい。ジェイスを4枚引かないと。
タイトルにあるように「掻き回す頭蓋蟹」がここに入る余地があるのか?
というのが今回の議題だ。
ここで私が前のスタンダードで使っていた青単デッキを見てもらおう。
ローテーション落ちしたカードを抜いて、60枚中50枚の状態だ。
打ち消しカードが入っていないが、打ち消しをしても1ターン稼げるぐらいなのでそれならどんどん主力パーツを集めにいった方が良いという考えだ。
ここに新カードの「声も出せない」を4積みするのは確定、
「停滞域」は削っていいだろう。
「掻き回す頭蓋蟹」を入れるのであれば、相性の良い1マナの部屋2種類を
使いたい。それぞれ諜報2とバウンス、使いやすい効果だ。
新カードでカニの効果を誘発させられるため中々良さそうだが…
ちょっと待って欲しい。カニの効果は1回で2枚切削、先ほどの「精神刮ぎ」を入れたルートのような貢献をするには5回の効果誘発が必要だ。
…
…
…
無理じゃないか?というのが第一印象。
肯定的な要素と否定的な要素をまとめてみた。
・カニ必要派の意見
①新しいオーラや部屋、エンチャント・クリーチャーが充実しているので
効果を誘発するチャンスは多い
②1マナクリーチャーで最悪アグロ系のデッキの壁になれる
・カニ不要派の意見
①結局はテリシアの精神壊しでライブラリを半分にしたいので、それまでに
カニで削っていても半分にした時には大きな差が生まれない
②1ターン目にカニを出した時点で、相手にLOデッキであることがバレる
③カニを入れるぐらいならデッキを掘り進めるカードや、打ち消しなど時間稼ぎが出来るカードを入れた方が良い
④低マナクリーチャーがカニだけだとしたら、間違いなく除去される
<想定される負けパターン>
・カニが除去されることなく複数並び何度も効果を誘発させたはいいものの、大きくライブラリを削る主力カードを引けずに負け。
・カニを出した傍から除去されてしまい手札だけが減り、部屋やエンチャントとのシナジーが失われ負け。
実際に使ってみて勝率が上がるかどうか。
いっそのことカニに振り切ってカニを守るカードなど多めで構築してみるというのもアリか。思いついていない工夫の余地があるかもしれない。
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