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成功したけりゃ、バカになれ。



心が終わっていた。

昨日まで、普通に過ごしていたはずなのに。

心のMPが0になっていた。
0になるまで気づけなかったのだろうか。

とりあえず、美味しいものを食べて、たくさん寝よう。
散歩もして、日光を浴びて。そうすれば治るはずだ。

しかし、一向に治らない。

こんなにも美しい景色が僕を包んでくれているのに。


クレタ島 ハニアにて


ギリシャにいる間、ずっと調子が悪かった。
ギリシャと相性が悪いのだと、勝手に思い込んでいた。


だが問題は僕の方にあった。


心の栄養、精神的に健康ではなかったのだとようやく気づいた。

僕のいまのルーティンは、(ルーティンと呼べるようなものはないのだが)

作業→鑑定→読書→トニカウラジオ

このループである。


1日、ちょっとずつでも、前に進んでいかないと。
少し焦っていたのかもしれない。

これではMPは次第に、少しずつ減っていく。

0になってから通常の状態に戻すのは、なかなか大変だ。

いつものように仕事ができない。
自分の心を第一優先にして、ペースを落として進めていかなければならない。

どうやってMPを回復させたかというと、
それはアニメである。


精神的に健康であることの重要性


これは人によって異なるが、自分の好きなことをする時間をちょっとでも取らないと、いつか限界が来てしまう。

ノマドニアが終わって、自分のしたい生活、ライフスタイルに憧れて、
今までしていた心の栄養補給をしなくなっていた。

心が終わる。
ストレスや不安などのネガティブな心の状態は、脳の神経可塑性を阻害することになる。

脳の神経可塑性の低下


脳は絶えず新しい情報を学習し、新しい経験に適応する能力がある。
これを「神経可塑性」といいます。

「神経可塑性」は、脳の神経細胞(ニューロン)が新たに結びつく、または既存の結びつきを強化・変化する能力を指します。
脳はこの特性により、新しい情報を学び、経験を通じて変化し、損傷から回復することができます。
脳内のニューロンは数十億も存在し、それぞれが他の数千のニューロンと接続しています。これらの接続点をシナプスと呼びます。
神経可塑性は、新たなシナプスの形成、既存のシナプスの強化、または使用されないシナプスの除去(「使わなければ失う」という原則)を通じて起こります。
具体的には、新しいスキルを学んだり、新しい情報を記憶したりするときに、関連するニューロン間のシナプスが強化されます。
これにより、その情報やスキルにアクセスするときには、脳のその部分がより効率的に動作するようになります。一方、あまり使われなくなったシナプスは時間とともに弱まり、最終的には消失することもあります。


そしてこの神経可塑性が低下すると、以下のような影響が出る場合がある。

  1. 学習困難: 新しい情報を吸収し、新しいスキルを習得する能力は神経可塑性に大きく依存しています。神経可塑性が低下すると、これらの能力が低下し、学習が困難になる可能性があります。

  2. 記憶障害: 記憶の形成と維持も神経可塑性に依存しています。シナプスの形成と強化は、新しい情報を記憶し、それを長期記憶に固定するために必要です。神経可塑性が低下すると、記憶力に影響が出る可能性があります。

  3. 情緒の問題: うつ病や不安障害などの心の健康問題も、神経可塑性の低下と関連しています。これらの問題は、脳の特定の部分、特に情緒を制御する部分の神経回路の変化に関連しています。

  4. 認知的な衰退: 長期的には、神経可塑性の低下は認知機能の衰退や神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)のリスクを高める可能性があります。

心の健康が、いかに大事がかおわかりいただけるのではないか。

まれに特殊な人間もいるが、私たちはバランスをとって生きていく必要がある。


たぶんマコなり社長は、仕事をすることが心の栄養に繋がっているんだろう。

私たちも繋げられないことはないが、心の栄養補給は多くの人にとって必要だ。

脳の神経可塑性を高める行動


ではこういった事態に陥らず、神経可塑性を高めるためにどうしていけばよいのか。

  1. 新しいスキルの習得: 新しい言語を学ぶ、楽器を弾く、新しいスポーツを始める、新しい技術や知識を身につけるなど、何か新しいことを学ぶときには脳が新たな神経回路を作り出します。

  2. 物理的運動: 体を動かすこともまた、脳の可塑性を高める効果があります。特にバランスやコーディネーションを必要とする運動(例えば、ヨガ、ダンス、マーシャルアーツなど)は、脳内の異なる部分を同時に活性化します。

  3. 瞑想やマインドフルネス: 瞑想やマインドフルネスの実践は、特定の脳部位(例えば前頭葉や視床下部など)を活性化し、それらの部位間の新しい接続を促します。

  4. 良質な睡眠: 睡眠は脳の回復と再構成に不可欠で、学習や記憶の固定に重要な役割を果たします。

  5. 健康な食事: 脳の健康と可塑性には栄養が重要で、特にオメガ-3脂肪酸(魚、ナッツ、シードなどに含まれる)やビタミンB(全粒穀物、肉、卵などに含まれる)などは、脳の健康に重要です。

  6. 社会的接触: 人と関わることもまた、脳の可塑性を高める効果があります。社会的なインタラクションは、脳内のさまざまな部位を活性化し、新たなシナプスを形成します。

ノマドニアが終わって、ひとりで作業する、頑張りすぎてしまう人も多いと思う。
その時に立ちはだかるのが、6番目の社会的接触の欠如だ。


もともと人間は、社会的な生き物である。
所属感や認識されることに深い満足感を得る。

また友人や家族とのつながりは、我々に愛情、理解、支持を提供し、これらはすべて幸福感と自己価値感を高めることになる。

さらには、人は楽しい時間を共有したり、困難を共に乗り越えたりすることで、深い絆を感じることができる。

社会的な繋がりは、セロトニンとオキシトシン(幸せホルモン)のレベルを上昇させる。

幸福感を高め、ストレスを軽減する効果があるのだ。

フリーランスとして働くために大事なこと


では、フリーランスの道を選択した人は、どう社会的接触を保てばいいのか。

それは、定期的な「リアル」のつながりを維持することである。

オンラインで仕事ができるようになり、好きな場所で生活できるようになった。

オンラインのつながりは素晴らしいが、可能であれば定期的に対面でのつながりも持つようにしなければならない。

これは友人や家族との食事、趣味のクラブやグループへの参加、ボランティア活動など、さまざまな形で行うことができる。

たまには、オフラインの場に行くことで解消される。

だからこそノマドの先駆者たちは、リアルで気軽に会いやすいジョージアに住んでいたり、東京を中心として、たまに集まっていたりするのか、と腑に落ちた。

仮に社会的接触が100%なかったとしても、神経可塑性の低下は避けられる。

運動、瞑想、睡眠、食事。

健康に過ごすことこそが大切なのである。

ただ、これだけだと、つまらないと感じてしまうのは自分だけだろうか。

少しでも共感してくれた人は、どうかバカになってほしい。

馬鹿げたことがあなたを救う


自分の殻をやぶる。わざとバカなことをやる。

それが、ストレスを軽減したり、創造性を促進させたり、うつ病や不安の症状を解消することになる。

もちろん、他人を傷つけたり、迷惑をかける行為はNGであることを忘れずに。

神への冒涜となりかねないので。





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