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日記

エッセイにもなってないなあ、という、日記はこちら。

【日記】今日の夕飯

今日は夕飯にシチューを食べました。 豆乳で作る、じゃがいもとにんじんと玉ねぎとほうれん草の入ったシチューです。 塩と野菜ブイヨンを入れて、いつもの味付け。 固形のベジブロスという野菜ブイヨンなんだけど、入れるタイミングのせいか、入れる前に溶かす必要があるのか、なぜかいつも固形のまま溶け切りません。 今日も溶け残った茶色いブイヨンがシチューの中に混ざっていました。 深皿の中でつついたり、かき混ぜたりして溶かそうとするんだけど、やっぱりどうしても一回はガリっと。やってし

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ショートショート

ファンタジー中心に、その時に思いついた短いお話はこちら。 子どもが想像するような世界を大人でも楽しみたいがモットーです。 基本明るい話が多いと思っていますが、暗い話も出てくるかもしれない。

お米の神様

ピピ―、ピピ―、ピピ― 右手にしゃもじを持って、私は三合炊きの炊飯器の前に座った。 カチ、と蓋を開けるボタンを押す。 もわっと白い湯気が立ち、炊飯器の中から大きな餅が飛び出した。 「うわっ」 私はぎょっとして顔を後ろへ大きく引く。 もちは、まるで鏡餅のように、炊飯器の窯の中から大きく膨らんで、それから小さな穴が開くと、するするとしぼんでいった。 私は何が起きたのか分からないまま、じっと小さくなっていく餅を見つめる。 「ふあーあ、おいしかった。」 餅が突然しゃ

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【SS】バナナロード3 スキップ日和

右足、左足、右足、左足 右足、左足、右足、左足 今日はバナナの皮がやけに少ない。 一年に数日、ほとんどバナナの皮が出現しないときがある。 バナナの皮が出ない日に、前触れはない。 いつもその日は突然だ。 右足、左足、右足、左足 私は丁寧に歩くのを辞めて、軽快に歩き出す。 右、左、右、左、右、左、右、左、右、左 私は軽やかにスキップを始めた。 右っ右左っ左右っ右左っ左右っ右左っ左右っ右左っ 前から若い女の人が、同じようにスキップをしてこちらへ来た。 右っ右

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【SS】バナナロード2 バナナ注意報

曲がり角を曲がると、そこにはバナナロードがある。 右足、左足、右足、左足 私はいつものように、バナナを踏んづけても転ばないように、上から足を丁寧に踏み下ろして歩く。 右足、左足、右足、左足 むにゃり 私の左足が、バナナの皮を踏む。 私はバナナの皮を踏んづけたまま、右足を前に一歩出した。 むにゃり 私の右足がバナナの皮を踏む。 私はそのバナナの皮も踏んづけたまま、バナナの皮を踏んづけていた左足を持ち上げて、また前に出す。 左足 私は慎重に右足をまた前へと踏

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【SS】バナナロード

バナナロードには、バナナの皮が落ちていた。 右足、左足、右足、左足 私はいつバナナが出現しても転ばないように、雪を踏むみたいに上から足を下ろして歩く。 右足、左足、右足、左足 九歩目を踏もうとした右足の下に、バナナの皮がぴょろんと出てくる。 むにゃり 私の右足はバナナの皮を踏む。踏んだまま左足を前に出した。 左足 右足をバナナの皮から離して、前に出す。 右足 左足 左足の三歩前に、バナナの皮がぴょろんと出てくる。 右足、左足、右足、左足 私はそれを右

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私の目から眺めた日常

いわゆる「フツウ」とは違うかもしれない私の目から眺めた日常。 「フツウ」の友達には言いにくい。でも、本当は私はこう思ってる。 そんな私の目から眺めた日常について。

パチン

「パチン」 改札口を出て、花屋を見る。 照明に照らされた、ユリや薔薇が咲き誇る。 小さなユリはどこにもない。 花弁のとれた薔薇はどこにもない。 美しいとはなんだろう。 きれいというのは、なんだろう。 葉を切り取られ、土から離され、地球の循環から略奪された花。 はさみの音が、辺りに響く。 パチン

「花」 改札口を通った後に、明るいライトに照らされた、四角い小さな花屋がある。 黄色い花、オレンジの花、薄い黄緑色の花。 私はそれらの花たちを、かわいそうだと思ってしまう。 どうして切り取ってしまうのだろう。 花だって自由に生きたいだろうに。 大きなユリも、真っ赤な薔薇も、人が、人のために作った、人工物。 ここに咲いている花たちは、きっと野原で奔放に育つ、自由で、無秩序な、地球全体と関わるよろこびを知らないのだ。 彼らが知っているのは、温かな温室と、きれいに並

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日々のエッセイ(中くらい)

超どうでもいいことから真面目な話(これから書くかも?)まで、短めよりはちょっと長めのエッセイはここ。

ヘアピンの箱の中身は数か月の間に全部なくなる

皆さんはスマホをどこに置きますか? 今回はトイレから離れてもう少しちゃんとした場所の話について書こうと思います。 トイレの後、というわけではないのですが、例えば歯磨きをするときとかに、洗面所に行って歯ブラシを取りますよね。 その時に楽しいポッドキャストとか聞いていると、洗面所までスマホを持っていって聞いてしまいます。 それで、その持っているスマホをどこに置くかなのですが、この場合には二つの置き場所があって、一つ目は鏡の下の、何かいろいろな物を置く細長い台です。 いわ

トイレの個室の中で…続編

スマホの置き場所について、前回はトイレの個室の場合を書きましたが、もう少し書いていきたいと思います。 まず、前回書き忘れた場所がもう一か所ありました。 これは自宅限定なのですが、私の場合、一人暮らしなのでトイレの個室はドアを全開でトイレをします。 あ、もちろん、一人暮らしの方がみんな、トイレのドアを全開にしてトイレをしているわけではないと思います。きちんと閉めている方がきっと大勢のはずです。たぶん。 私だってもちろんたまに閉めることもありますが、以前トイレの電球が切れ

トイレの個室の中でスマホをチェックした後どうするか

突然ですが、皆さんはスマホをどこに置きますか? 今回はトイレに入る時にしぼって、私のスマホの置く位置をお話しようと思います。 私はトイレに入る時、必ずズボンのポケットからスマホを出します。 そしてたいていの場合、画面を付けてインスタやフェイスブックをチェックします。 そんなこと男はやっても女がやるなよ、とかいうジェンダー差別は辞めてください。 もちろん、男性だって個室トイレでスマホを見ない方だっているでしょう。 こんなくだらないことでジェンダー差別を持ち出すな、と

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日々のエッセイ(短め)

すごくどうでもいいかもしれない、私の日常のちょっとしたエッセイ。 詩のような、短いエッセイはここに。

順序

最近、髪の毛を洗うのを二日に一回にした。 それから、シャンプーとリンスを石鹸に変えた。 これが案外役に立った。 何の役に立ったかと言うと、風呂場で悩むことが減ったのだ。 シャンプーとリンスを使って、毎日髪の毛を洗っていた時、私のお風呂の順序はこうだった。 1 おしりを石鹸で洗う。 2 髪を濡らす。 3 髪をシャンプーで洗う。 4 シャンプーを流す。 5 髪をリンスで洗う。 6 リンスを流す。 7 体を石鹸で洗う。 8 体を洗い流す。 9 顔を濡らす。

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突起

最近、私はブラジャーをつけ忘れていることがない。 5年くらい前まで、私は半年に一回くらい、胸がスース―したものだ。 胸がスース―していると、私はなんだか変だと思う。 それから、もしやと思い当たる。 電車を降りて、乗り換えの改札の少し手前で、私は胸に手頸を当てる。 冬だったらそれでおしまい。きっと極暖のヒートテックがかくしてくれる。 夏だったら結構焦る。電車はクーラーが効きすぎていて、私は寒がりだったから、薄手の上着で小さな突起が出ていないかと胸を見下ろす。 私の

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タイツ

最近困ったことがある。 朝、電車に乗っている時に、自分がズボンを履いているのか分からなくなるのだ。 寒がりなので、タイツを履いて、その上から暖パンを履く。 電車に乗っている時、私は思うのだ。 「私、タイツしか履いてなかったらどうしよう。」 私の大根みたいな脚は、するするとしたタイツの感触しか感じることができていない。 ズボンのだぼだぼした感触は、全くどうしてどこにもないのだ。 私は下を見ようとする。 でも、ちょっと混雑していて見えない。 人が、じゃまだ。

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