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「じゃあね」が切ないのMVがめっちゃいいんですけど(乃木坂46)

書き散らしてほったらかしにして忘れてたのを下書きのなかから発掘したので、いまさらですが投稿してみましょう。


6月20日の「乃木坂配信中 乃木坂46分TV」で初公開された35thシングルの5期生曲”「じゃあね」が切ない”がめっちゃ良くて驚く。

シングル発売前に茉央ちゃんがラジオだかで「MVもありますんで」的なことを話してて、これから撮るんかななんて思ってたのに、そのうちすっかりワシの記憶が薄くなった頃に突然公開されたっていうMVですね。

で、曲自体は初期の乃木坂調であり歌詞が学生が主体の内容なので、当然MVとしては高校生っぽい制服を着た5期生ちゃんたちが「バンドエイド剥がすような分かれ方」みたいな雰囲気の設定でイチャイチャするような内容を想像していたのが、完全に(良い方に)予想外でハッとさせられたわけですね。

46分TVでの初公開時、スタッフのミスで別バージョンの動画がフルで流れてしまいましたが、それを見たときの印象は「櫻坂の五月雨よっぽいな」でした。ちょっとザラザラしたフィルムっぽい質感の映像と草原が舞台という設定から来る印象なんでしょうが、フイルムっぽい質感ってのは最終編集前の意図せぬ効果だったわけでした。画面のアスペクト比も正式版と比べて16:9的なもので上下の黒枠がなかったのが、正式版のシネマスコープ的画面サイズとなり舞台となる草原やそこでダンスするメンバーの空撮などでは画面の広がりやダイナミックさがより感じられてよかったなって思いました。

全体の印象としては先に書いた通り櫻坂の「五月雨よ」が近い気もしましたが、ドレスを着た可愛い子たちが自然の中で戯れるっていう部分では「最後のTight Hug」を思い出しました。白いドレスのメンバー同士がいちゃついているのも、なんだか海外の「無邪気な乙女たちです。でもこの後には不幸になってしまいます」的な映画のワンシーンみたいだったけど、それはそれでとても素敵でしたね。
それから草原にいるメンバーを空から撮影するっていう点では2期生曲「アナスターシア」っぽくて個人的には大好物でした。

森の中にある机で日記風のものになにか書き付けながら、ふと視線を上げて虚空を見る姿では「考えないようにする」MVの仲良さそうな二人の奥で、ちょっとした表情の変化で気持ちを表現してたときと同じく、アルルの演技がとても素晴らしかったし、自動車の後部座席で窓の外にふと視線を向ける憂いを含んだ表情のさくたんは最高でした。他のメンバーたちの表情や仕草も素敵だったし、MVの撮影時期は不明だけれども、それってやっぱりセラミュなどの芝居経験が生きてるのかなぁなんて思いました。演技は確実にこちらも素晴らしいMVである「考えないようにする」よりも上手くなっている気がしました。

まあ、そんなふうで最高なMVのラストみんながそろってそれぞれポーズを取ったシーンではおかひなの立ち姿がきれいで、法隆寺にある国宝の百済観音像を思い出しました。彼女のバレエで鍛えた体幹に支えられた立ち姿が、その流麗な姿を思い出ださせたのかもしれません。むかし法隆寺を訪れたときに間近で百済観音を見たけれど、実物は想像以上に大きく存在感があり、そしてあの流れるような美しい立ち姿には圧倒されたことを思い出しました。

んなわけで、36thシングルの選抜発表も迫ってきているんだろうけれど、「車道側」にせよこの曲にせよ、これからも語り継がれるようなMVが公開されてとても良かったなぁ、なんて思いました。できれば「アトノマツリ」に続いて「あと7曲」もるなぴ監督でMVを作ってほしかったかな。

また書きますね。

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