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ポロはラコステでなくてはいけない

ワシは30年前くらいの一時期、古着屋でやたらとポロシャツを、それもMade in U.S.A.のIZOT LACOSTEばかり買っていた。
その頃の値段でだいたい一枚3000円くらいだったので、サイズが合いそうだったらとりあえず買ってみるといった具合だたわけですね。

で、その当時買ったやつもいまだに着ているけれど、流石に色褪せるし穴開くしでボロボロになりつつあるわけで、ならば再び古着ポロシャツを探してみるかって思って、何十年ぶりかに古着屋さんを訪ねてみたけれど、むかしみたいなポロシャツはほぼ見かけなくて寂しい思いをしつつ家路についたわけです。

そんななか、思いつきでメルカリを覗いてみたら、古着屋さんを中心に思いの他程度のよい古着ポロシャツを出品されてて、なおかつ2000円以内で探してもそこそこ上質なものが見つかったもんだから、また色々と買ってしまいました。

ということで、夏休みの自由研究ということで、手持ちのポロシャツについてちょっと見せびらかしてみたいと思います。

まずポロシャツにも色々なタイプがあるけれど、IZOT LACOSTEの基本デザインはこれで、これこそポロシャツなわけです。
その特徴と言えば、コットン100%の鹿の子生地でちょうちん袖、リブ襟、2つボタン、ラコステのワニが左胸に向かって右を向いて鎮座してるヤツ。(左向きのワニはクロコダイル製なので注意が必要、ってかデザインの違いは見ればすぐわかる)

畳みジワ失礼
古着で買ったけど状態が良い。これが2000円以内で買える。
色はピンクっぽいけどはじめからのピンクじゃなくて、赤が色褪せてピンクになった感じ。
かがんでも背中が出ないように(たぶん)後ろ身頃(向かって右側)が長いのも特徴。IZOTタイプとか言われてるってメルカリの出品者の人が書いてたけど、ほんまかどうかは知りません。この真ん中がほつれてるのもありますが、ヒドい破れじゃない限りは問題なしです。
2つボタン。ボタンはプラスチック
古着の場合、鹿の子生地に穴が空きやすいので注意が必要です。

最近のは中国製やら日本製が主ですが、断然USA製です。なぜかはわからんけど個人的な好みです。すでに製造中止なので、デッドストック以外に新品は手に入りません。もし入っても高価でしょう。なので程度のいい古着を探すのですね。本気で探せば色々見つかるよ。

さて鹿の子生地は古くなると穴が空いてしまうことがあるんで古着購入時には注意が必要です。ただワシ的には布にアイロンでプリントするヤツを穴の大きさに切って、穴を小さくしつつ裏から当ててやれば、表からはわからないくらいきれいに修復できましたので、チャレンジしてみたいヒトは試してみてください。

アメリカ製のポロシャツは日本製のに比べて生地がクタクタなので、新品を洗濯後そのまま干すと襟を始めとする生地がダヨンダヨンになってカッコ悪いです。それについてこういった古着はかつてアメリカ人が着ていて、彼らは乾燥機かけまくりなので、身頃の鹿の子生地もリブ襟もちょうちん袖もうまく目が詰まっててかっこいいです。ただしそうなるということは生地が縮んでる訳で、かつその縮み具合はモノによってまちまちなので同じPATRON(日本版で概ねLサイズ)でも、実際に着てみると小さかったりする場合があるのは古着を買う場合の当たり外れなので、勉強代だと思って涙を拭いて前を向きましょう。
ちなみにうちにあった知り合いの誰かにもらったラルフローレンのアメリカ製ポロシャツは、やっぱ最初に日本人が使ってたので身頃も襟もダヨンダヨンでしたが、試しに洗濯後に乾燥機にかけたらうまい具合な風味が出ました。ただし最初っからの乾燥機仕様とはやっぱりちょっと違うし、サイズが小さくなるので、いい感じになるかは運を天に任せるしかありません。

最近またラコステポロシャツが流行ってるっぽいけど、ボタンをすべて止めたりと言ったお上品な着方はNGです。
理想は映画「スーサイド・スクワッド2」に出てくるピース・メーカーの「ボタンは止めず、あたかもVネックシャツっぽく着る」っていう着こなしですね。その前に筋肉ムキムキにならないとダメだけど。

名前とは反対に簡単に人を殺すピースメーカーもラコポロが好き(しらんけど)
ムキムキで短パン裾出しポロシャツってのがアメリカ人っぽい
アメリカ人のラコポロ着こなし見本は1977年 9/10号のPOPEYE記事から。
向かって右側小僧のラコポロVネック風着こなしを見よ。
見た目はJ・コナーズ風味。ラケットがWilsonじゃないけど。
左のA・アッシュ風小僧のアディダスジャージもかっちょええ

で、うちには1970〜1990年代頃のポロシャツが十数枚あるけど、よく見るとタグのデザインが何種類かあります。
そのタグデザインによって時代を読み解くのは、以下のリンク先の記事を読んでみてください。

で、ワシが持ってるヤツをいくつか。

MADE IN U.S.A.の文字が光るタグ おそらく1990年代のものかな?
サイズはLとPATRONの並列表記
コチラはタグのデザインがちょっと違い、Iの文字が糸巻きになってる。
こちらは1980年代かな。
サイズ表記はPATRONのみ
こちらはもっと古い1970年代タグ
これも1970年代 サイズ表記のタグは千切れてなくなってる。
洗濯注意などは画面右側の別タグに書いてあるけど、薄くなってて文字がなくなってる。
1970年代の中で、何枚かワニが青いのがある
生地色が白ちゃけてるのはかつて着倒してたから。でも今も生地自体はしっかりしている。
ワニの色は普通緑だけど、持ってるうちの2枚は青だった。
もしかしてパチモン?
別の青ワニにはかろうじてタグが残ってた。
こいつはPATRON表記だけど、実際着るとちょっときついので乾燥機で縮みすぎた感じ
青いワニ
これは最近メルカリで購入してまだ届いてないヤツ。
商品の説明書きではアメリカ製と書いたあったけど、タグにはアメリカ製の生地を使ったドミニカ製と書いてるので、アメリカ製というのは記載ミス。でも気にしない。デザインはちゃんとIZOTだし。
肩に穴が開いているってことで900円で購入。穴はアイロンプリントで塞げばいいし、ダメでも900円だから諦めもつくし
届いたラコポロを早速着る。ワニはノーマル緑。
コイツはボタンひとつ止めの方がバランスよさげだったからVネックにしておりません

まあそんなIZOT LACOSTEのポロシャツですが、この記事を読んでメルカリでもし古着のポロシャツを見つけたいと考えたならラルフローレンのほうがいいと思いますよ。色のバリエーションも豊富だし、値段も安いのも多いし、年代的に新しいものが多く出てるからまだまだ着れるヤツが多いし。
ただしUSAものは少ない。それにこだわらなければ、気軽に着ることができるちょいオサレなポロシャツを安く手に入れられまっせ。
新品ピカピカよりも少しクタってる方が、わかってる感も増すし。
1980年代風に襟を立てるか立てないかはあなた次第ですけど。ワシは立てないVネック派だす。

昨日届いたヤツ
ラルフローレンのポロシャツはネイビーがいちばんスキ
それもどでかい馬のマークとか番号がついてるような下品なやつじゃないのがいい
古いPOPEYEの表紙。うちの押入れを探せば同じバックナンバーが見つかるはずだけど、めんどくさくて画像はインターネッツから拾って来ました。

トップ画面はPOPEYE 1978年11/10号の記事で、タイトルもそこからパクりました。

そういやトップ画像のPOPEYE記事にあるマストなシャツのうち、ヘンリーネック以外はそれぞれ持ってるな。
何十年前に買ったYin&Yangのチェックのオープンカラーシャツはなんとなくずっと着ている。てれてれ素材だけど長持ちしてる。でもやっぱギンガムのシャツがほしい。マドラスチェックもあるけれど、それじゃなくてギンガムなのだ。それをじじいになって着るからこそかっちょいいはず。
プルオーバーの半袖ボダンダウンシャツはなかなか見つからなかったけど偶然バーゲンセールの売れ残りがユニクロにあったから思わず買った。
アロハは気に入った柄がなかなか見つからない。これまたすべて古着で買ったやつをいま4着持ってるけど、ハワイのじーさんが着てるようなもっとおとなな渋い柄ヤツが見つからないかと思ってる。
Tシャツは葉山げんべいのやつが安くて厚地でデザインもまずまずで良いけれど、今お気に入りはPayPayモールで買ったアメリカ製の古着Tシャツ。

左のロックンロールハーフマラソンのやつがお気に入り
アメリカ人のデザインは日本人のセンスと違う。何がどう違うか具体的には言えないけど、なんだかいい感じなんだよな。

以上、夏休みの自由研究でした。

追記)
古いヤツは1970年代頃のものとサラッと書いたけど、それって今から40-50年も前やないかい。一番新しい1990年代もんでも30年近く前だし。
よく考えればえらい昔。ならばビンテージって言っても過言ではないな。
大切にしよう。

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