凶器はどこいった?(「真相は耳の中」 乃木坂46)
ドラマを見るのが苦手なワシが珍しく筒井のめんちゃんが出演している「真相は耳の中」を見続けてるんだけど、ネットの評価はイマイチっぽい。たしかに30分に詰め込んでる感はあるし、基本コメディだからそのノリについてけないと面白くはないだろう。
あやめちゃんの演技ガーなどと書いてる人もいるけれど、その人達はどんな演技を求めているんだろうか。目をひん剥いて口角泡を飛ばしてリキみまくった香川照之や藤原竜也並みの演技を毎回ほしいのか?少なくともワシはいらん。それが見たいなら劇場へ行くか、歌舞伎をみれば。
「最初はパー」もチラリと見たけど面白くなさすぎて、かっきーが出てくる前にチャンネルを変えてしまったワシにとって「真相は耳の中」は面白いのだからいいじゃないか。コナンや金田一少年をコメディにした焼き直し版じゃないかとか浜辺美波ちゃんが出てたドラマと一緒じゃないか(ある意味正しい)とか、そんなこと言うなよ。
以下、ちょいちょいネタバレを含む勝手な感想です。
第一話の仲が悪いと思われてたヒトタチが実は仲が良くて、互いに芝居をしながら第三者に対してアリバイがあるという印象を与えるってのは探偵小説の名作にも同じようなのがあった気がするし(似たアイディアで思いつくところでは「不連続殺人事件」だったかな)、第二話の漢字の構造を上手くつかったダイイング・メッセージの改ざんというアイディアは、マンガチックで現実味は非常に薄いけれどとても面白かった。
しかし第三話の(まあありふれたと言っていい)足跡トリックのみ判明したところで不明な動機を犯人が勝手に告白するとか、特にコメディに重心を置きおもしろ路線として犯人の実行行為に説得力を出そうとした(そこはかとなくドラマの「トリック」臭がする)第四話はもう少し頑張れというカンジ。でもこれまでの回はすべて「悪くはない」と思ってます。推理小説に愛情をもってシナリオが書かれている印象を受けますしね。
が、そんな寛容で心が広いワシでも第四話で被害者を縊死させるために使ったロープの処理が曖昧なままではなかったかってのが気になりすぎ。(現場に落ちてたかな? も一回ちらりとチェックしたけど、それらしきものは見当たらなかったし)
もひとつ映像では慌てて殺人現場で取り落としていたあるものを、その後に平気で他のひとへプレゼントするっていう心理は理解できん行動ですね。
とかなんとか書いたけど、30分でサラリと見られるし、ダメダメお父さん刑事とボンボン刑事のコンビもありふれているパターンだけれどいい感じだし、なによりあやめんと鑑識係の人がカワイイから許す。
でもあやめんバイト先の好青年なピザ屋の月影先輩だけは許さん。ワシは伊原剛志お父さんの味方なのだ。
来週も見よう。