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さらば、深夜零時の士(さむらい)

漫画家松本零士氏が亡くなられた。晩年はいろいろと権利問題で裁判を起こしたりしてめんどくせー爺だなって思ったりもしてたけど、氏が描いてきた数々の作品はワシの心の深い部分にずっと残ってる。

宇宙戦艦ヤマトはオンタイムで見てたクチで、なんでそんな不人気番組を見てたかって言うと、行きつけの床屋においてあった少年サンデーに掲載されてた「戦場まんがシリーズ」(どの話だったかは忘れたけど)を読んだから。

その当時、小学生のワシは(乃木坂ちゃんカワイイなんて騒いでるワシの歳がバレるな)プラモデル作りに夢中でクラスの数人とプラモデル愛好サークルを結成してて、その会長におさまってた。そんなワシが緻密な松本作品のメカ描写をみてカンドーしてすぐさま本屋で単行本を買ったってことですね。それが戦場まんがシリーズ第一巻の「スタンレーの魔女」でした。

ワシんちにあるのは昭和49年発行の初版
いまからもう50年近く前のものなのでもうシミだらけ
引っ越しを何度もしたけど、ずっと持ち続けてた

表題作の「スタンレーの魔女」で描かれる意地と根性に塗れた男の友情物語に大いに感銘を受けたワシはその勢いのままクラスの大部分が見ていた裏番組の「アルプスの少女ハイジ」や「猿の軍団」などには目もくれず「宇宙戦艦ヤマト」を見始めたんですね。
(一緒にヤマトを見ていたともだちの畦地くんとは、ルパン三世(ファーストルパン)の再放送をみた次の日に「ルパンと次元は靴下じゃなくて足に包帯っぽいのを巻いてるのがかっこええなぁ」っていいながらその感想を語り合ってた)

なんて「ワシはまだ人気がなかった頃から好きだったもんね」っていうジマン大会になってしまうのでここらへんで自慢話はやめましょう。
(劇場版宇宙戦艦ヤマトを初日に観に行ったけど、あまりの人気ぶりに逆に熱が冷めた)

そんな松本零士氏の孫が友人と同じ部署に所属してると聞いて驚いたりもしつつ、付かず離れずな読者・ファンのワシですが、やっぱり亡くなられたと聞くと残念でたまらない。

なんてとりとめないことを書いてきたけれど、ワシの人間形成に大なり小なり松本零士作品は影響を与えてきたってことは確実ですね。週間とは違う分厚い少年ジャンプに連載されてた漫画家の自伝まんが(手塚治虫、ちばてつや、ちばあきお、赤塚不二夫など錚々たる漫画家が自伝を書いている中、松本大先生の自伝まんが「昆虫国漂流記」(『別冊少年ジャンプ』1974年2月号)には、戦闘機乗りだったお父さんと星空を見上げた話や、四国の田舎で米軍の戦闘機に機銃掃射された恐怖体験など描かれていた、はず)にも松本作品に漲る男のロマンが溢れてたし。

男のロマンとは
首まで泥水につかっていても
星を見上げようとすることだ

松本零士
自宅の本棚に残ってたやつ
広島県呉市にある(あった?)ヤマトギャラリー零のチラシ
古本市で手に入れたコミック版宇宙戦艦ヤマト1〜3巻
雑誌連載時も読み、第1巻は買ってたけどTVシリーズと同じく途中打ち切りっぽい終わり方でそのままほっぽいてたけど、コミックだけは残してた

松本零士大先生についての思い出を書いてみた。

そんなワシですが、松本零士氏の代表作のひとつ「銀河鉄道999」は観てないんですよ。

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