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3期生の”アナスターシャ”(乃木坂46)

乃木坂30thシングル関連のMVが次々と公開されているんだが、先日カップリングの3期生曲「僕が手を叩く方へ」のMVが公開された。

乃木坂ANNで曲が初オンエアされた時の印象は「これはいい曲だ」というものだったけど、MV見たらそれ以上でちょっと泣けた。


3期生を劇団員にたとえて最初はまとまりがなく、演出家の久保ちゃんが怒って仕事を投げ出そうとするけれど、劇団員みんなの力でまた一緒に前に進んでゆくという、大雑把に言えばそんなストーリー。

歌詞は希望が見えず不安を抱えている誰かに対して、君はひとりじゃないから一緒に頑張ろうと声をかけ応援する内容で、そんなMVを見ていて思ったのが「これは3期生の歴史と、久保ちゃんの過去に対する自分自身からの応援歌みたいだな」ということです。だからセンター久保史緒里というのは正解ですね。彼女への当て書きでもある歌詞。


MV最初に出てくる集合写真。照明がちょっと暗め。
まだみんなの心にちょっとずつ隙間がある印象を受ける。衣装もバラバラ。
前列の中央にある妙な空間は、大園桃子さんがいた事の暗示か?

後半に出てきた集合写真。スポットライトがあたっている。
衣装に統一感があり、全員が同じ方向を見てる。
これからもずっとみんな一緒に進んでゆくぜってことかな。

「加入当初、3期生の関係性はギスギスしていた」ということは、大園桃子さんの発言から読み取れる。噂レベルであれば3期生の不仲もSNSなどで話題になったこともあったみたいだし、そんな空気がファンにも伝わってたんだろうな。

みんなのことを深く知らないから仲良くなれない。それが3年という時間がたって、なんだか3期生のことが好きになったんです。みんなのこと、かわいいなって思うようになって

初めの頃はみんな子供だし分かり合えないこともあって色んな迷惑かけてしまったのに、今はなんだか心強いというかライブで3期曲を披露するときなぜだか自分たちが1番強いと思えるというか、すごく無敵な気持ちになるんです

大薗桃子 インタビュー

久保ちゃんについては2018年に活動休止した原因として、「シンクロニシティ」の選抜に選ばれたことから感じたプレッシャー、他のメンバーの活躍に対する負の意識、自分自身の発言や行動が3期メンバーとズレてきたと感じたことに対して臆病になりすぎた結果、メンバーとの関係性が上手くいかなくなったと思い込んだからから、というような内容をどこかのインタビュー記事で語ってた。(元記事が見つからない)たしかにこの頃の「乃木中」動画を見ると、今と違っていつも不安そうな顔をしている。

3期生が乃木坂の加入してからもう6年。もちろんこの曲はさまざまなことで悩み傷ついている人達に対する応援歌でもあるけれど、それに加えて3期生が今の自分達から過去の自分たちへ「大丈夫、そのまま進めばいいよ、がんばれ」というエールを送ったのではないかと。それが「僕が手を叩く方へ」なのではないかと。

そんな事を考えながらMVを見てて思いついたのが「この曲は3期生にとっての”アナスターシャ”だな」ということ。あの曲も2期生の加入からの様々な出来事を暗示する歌詞であり、彼女らの絆の強さを感じさせるMVだった。それと同じ印象を「僕が手を叩く方へ」のMVから感じたのですね。だから泣けたのかもしれんね。
MV監督は同じ人らしいし、これから「僕が手を叩く方へ」のMVの内容や演出について、「アナスターシャ」と同じく様々な考察が語られるのかもしれない。
(でも「のぎおび」で梅ちゃんが言ってたように、「監督はもっと明るい曲を想定して準備を進めていた」らしいから、”アナスターシャ”みたいな細かいネタは仕込めていないかもね)

北野日奈子さんが言ってた「2期生は顔の向きは違うけど、歩いている方向は同じっていうのかな」的なフォーメーション
”アナスターシャ”のこのラストショットはかっこよすぎるね

んで、この曲は後半のクラップが印象的なんだけど、3期メンバーの話を聞くとそのアイディアはメンバーから出てきたという印象を受ける。いまはまだライブで声を出せないから、こうったカタチで参加できるとファンも嬉しいだろう。おそらくこれからの宮城、愛知、神宮ライブで披露されると思う。こういったライブでの演出も意識して自分たちでアイディアを出したとしても、乃木坂の中心としての自分たちを意識し活動している3期生ならばだと感じますね。

それにしても表題曲の「好きというのはロックだぜ!」もこの曲も、これまでの「自分自身への応援歌」から「悩み傷ついている多くの人達に対する応援歌」に変わってきた印象を受ける。これが10年目からの乃木坂の主題になるのかな。

そんなわけで、30thシングルでは「僕が手を叩く方へ」がベストではないかということで、今回はおしまい。

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