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宇宙をより「当たり前」の場所にするために、地球だけでなく「地球圏」の持続可能性を



宇宙があなたのビジネスのチカラになる


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(171)

<株式会社アクセルスペース>
 2008年に設立され、東京都中央区に本社を置き、低コストで高性能の小型衛星を製造し、打ち上げから運用までの幅広いサービスを提供している、資本金約80億円 従業員数110名の宇宙ビジネスをリードしてきた超小型衛星のパイオニアだ。

同社は、小型人工衛星の開発・量産・運用を行うAxelLiner(AL)事業および地球観測データを取得・蓄積し、画像販売や解析・コンサルティングサービスを提供するAxelGlobe(AG)事業を展開している。
AxelLiner(AL)事業は、小型衛星の開発や打ち上げを手軽に実現するためのもので、複雑な衛星プロジェクトのプロセスをパッケージ化し、顧客が実際に宇宙空間で行いたい「ミッション」に注力できるように設計され、政府の許認可の取得、電波の周波数の確保、打ち上げロケットの調達、衛星の輸出入の管理(海外で打ち上げる場合)、地上アンテナの手配、衛星運用における自動運用システムの提供、宇宙保険の手配など、衛星プロジェクトに関わる煩雑な手続きもパッケージ化されている。
AxelGlobe(AG)事業は、地球観測プラットフォームで、最新の衛星を利用して地球上のどんな場所からでも高解像度の画像をリアルタイムで取得する。解像度は2.5mで、最新の情報を提供。ユーザーは地球上の任意の地点の衛星画像を取得し、それを利用してビジネスや研究などに活用することができる。

また、複数の超小型衛星に協調した動作を行わせる衛星コンステレーション※によって、世界中のあらゆる地域を高頻度で観察する「AxelGlobe」のサービス構築に取り組んでいる。これにより、高い頻度の観測が可能になる。

※衛星コンステレーションは、特定の方式に基づく多数個の人工衛星の一群・システムを指し、個々の衛星はシステム設計された軌道に投入され、協調した動作を行わせ、システムの目的を果たす。地球全体がカバーできるため、通信や観測サービスを効率的に実現でき、低軌道に何百機、何千機もの大規模な衛星コンステレーションを築くことで、いままでにない新しい価値や機能が市場に生まれることが期待されている。コンステレーション(constellation)とは英語で「星座」を意味しており、その名の通り、点在している衛星が一つのまとまりを成しているイメージを表している。

衛星コンステレーション

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★ 同社の創業者の中村友哉氏は、1979年三重県に生まれ、2007年東京大学大学院博士課程修了。 在学中に3機の超小型衛星の開発に携わり、卒業後に同専攻での特任研究員を経て2008年にアクセルスペースを設立した。創業から2023年までに、世界初の民間商用超小型衛星「WNISAT-1」等、9機の超小型衛星の開発・運用に成功。また、自社事業として多数の超小型衛星で全世界を毎日観測する地球観測網「AxelGlobe」の構築を推進中。2015年より内閣府宇宙政策委員会宇宙産業・科学技術基盤部会委員。2022年には中小機構主催の第22回Japan Venture Awards (略称:JVA)で「JVA経済産業大臣賞」を受賞した。

中村友哉氏

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◆ 今後アクセルスペースは、自社の人工衛星GRUSを50機打ち上げるというAxelGobe構想を推進しており、この実現により世界中どの場所でも毎日画像データを提供できるインフラが整う。顧客の衛星の自己所有にはリスクが伴いうが、顧客はそもそも衛星本体よりも衛星から得られるデータが欲しいため、同社はそのリスクを引き受け、衛星データをベースとする情報プラットフォームを提供する。これにより、衛星利用の敷居は大幅に下がり、広範な顧客ニーズを開拓できると考えている。アクセルスペースは、「宇宙におけるApple」のような存在を目指しており、衛星というハードウェアとOSを提供し、世界中の人々にアプリを作ってビジネスを広げてもらうことを期待している。

人工衛星GRUS

❤ 同社は2023年に「低軌道衛星間光通信ネットワークシステムの技術開発・実証プロジェクト」に参画した。次世代の情報通信インフラは、地上だけでなく非地上の通信ネットワークシステムを利用し、通信エリアを拡大することが検討され、地球低軌道(LEO)での衛星間光通信によるネットワーク構築が、次世代のキーテクノロジーとして注目されている。同プロジェクトでは、大容量・低遅延のデータ通信・データ処理サービスを可能にする技術の研究開発が行われ、2029年までに日本近傍で衛星光通信ネットワークシステムの機能・性能実証が予定され、小型の光通信衛星とネットワーク統合制御システムの開発、光通信ターミナル搭載の地球観測衛星や電波(RF)地上局の構築が行われ、衛星間光通信を利用した軌道上ネットワーク網が構築され、海上・僻地・宇宙空間などどこでも通信可能な社会の実現を目指している。

低軌道衛星間光通信ネットワークシステムの技術開発・実証プロジェクト

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎アクセルスペース コーポレートサイト
https://www.axelspace.com/ja/
◎アクセルスペース設立15周年記念動画
https://youtu.be/69DgpIb2PcU?si=_9V5zg7W0Xkn3Vhg

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