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故郷になくてはならない存在として次の300年を見据える



田んぼと水を「守る」くら、酒と人を「育てる」くら、みんなが「また来たい」くら


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(64)

<有限会社仁井田本家>
 福島県郡山市田村町にある酒蔵で、1711年(正徳元年:江戸中期)に創業し、2023年で313年目を迎える。仁井田本家は、自然米※、自然派酒母の日本酒を製造。全国192店舗(2023年)の酒販店や飲食店で販売されている。また、発酵食品も数多く製造販売している。資本金700万円、従業員22名、売上約1億5千万円(2022年度)の老舗の地方酒蔵だ。
※自然米とは、農薬・化学肥料を一切使用しない栽培米で、仁井田本家では、契約農家の自然米だけを使用。


「酒は健康に良い飲み物でなければならない」という信条を代々受け継ぎ、日本で最初の自然酒を醸した仁井田本家は、自然米100%、天然水100%、純米100%の酒造りをしている。 主力製品の「にいだ しぜんしゅ」・「おだやか」ブランドのシリーズ酒、日本酒と洋酒の境をはずした「スパークリング酒」、梅酒やたまござけ、料理酒など、販売方法もオンラインショップでの通販に加え、サブスク(定期便)や贈答用、セット酒や福袋、ガラス作家とのコラボ酒販売など、さらに数々の発酵食品やおつまみなど 見ているだけで酒好きにはソソられるストアになっている。(酒好きが言うので間違いない!)


看板商品の「にいだ しぜんしゅ」

コロナ禍突入の2020年は、居酒屋や酒屋・百貨店が休業、インバウンド需要は激減し、イベントも中止に。4月は例年の5割程度まで売り上げが落ち込んだが、逆に家飲み需要が追い風となり、6月には平年並みに、早期の回復は、飲食店、酒屋、スーパー、イベント、直販、通販と、販売先の分散が奏功したようだ。

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★ 昭和42年から造り続ける看板商品の「にいだ しぜんしゅ」のコアファン層はこれまで60~70代だが、今の20~30代の若年層にもこの先50年愛される酒であってほしいとの思いから発売50周年を機にラベルを刷新し、広告宣伝やイベント告知なども各種SNSやYoutubeでの発信に切り替えたことで、若年のファン層が増えてきたようだ。

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◆ かつて日本人は地域の環境と共に自給自足してきた。山の木から道具を作り、火をおこし、山菜やキノコを摘んで、畑で野菜や米を育てる。森を手入れし、次の世代のために木を植えた。 現在の当主は18代目。長いスパンで物事を考えることが大切だと、代々の当主より教えられてきた。「100年後に誇れるものを造る」という精神が仕事を通じて脈々と受け継がれてきた。木造の蔵を建てたのも、裏山に木を植えたのも、自然酒を造り始めたのも、子の代、孫の代できっと役に立つだろうと見越してのことだったのだろう。

❤ 仁井田本家では感謝祭「にいだの日」と称して、蔵見学、限定酒や発酵食品の販売、トークショーや自然派のおいしい農産物や特産品、工芸品、カフェの出店など、社員やサポーターが集い地域とともに、たのしく穏やかな一日を創り上げる。 また、「田んぼのがっこう」と称して 五月の田植え、六月のウィーディング※、九月は稲刈り。季節のめぐりを楽しみながら、自然のことを学ぶ機会を地域とともに迎え、美味しい酒を育てる。
※ウィーディングとは草取りなどの田んぼのお手入れのことで、農薬を使用しない自然栽培の田んぼにとって、そして何よりも“苗”の育成には欠かせない作業。

感謝祭「にいだの日」

♡地域に愛され、故郷になくてはならない蔵元として次の300年を見据えているのだろう。
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎有限会社仁井田本家 コーポレートサイト
https://1711.jp/
◎オンラインストア
https://niida1711.shop/
◎日本酒LOVER#64〜にいだしぜんしゅ・仁井田本家
https://youtu.be/Q88vvEGhjqM

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