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ヒトは人によって人になる



自分に気づき、行動に気づき、感謝に気づく


★今日は共創の時代・・・生徒生活体験発表会


<神戸市立楠高等学校> 定時制
 同校は、兵庫県神戸市兵庫区にある市立の男女共学の定時制高等学校で、普通科が設置されている。この学校は、神戸市立湊川中学校と校舎を共有している。 1943年に神戸市立第二女子商業学校として独立し、その後、学制改革により1948年に神戸市立楠商業高等学校と校名を変更した後、1949年には神戸市立楠高等学校として普通科・商業科・家庭科を置く総合制高等学校となり、現在に至っている。


都市部の定時制高校は様々な事情を持った多様性の湖。子どもたちの最後の砦。生涯学習の最初の一歩。こぼれ落ちた社会人のリハビリサイト。なにより、多様性に対応する教師の修行の場かも知れない。その学校の標榜するスクールミッションは「他と協働し社会に適応できる社会人の育成」

 生徒生活体験発表会は、定時制や通信制の高校生が自身の学校生活や日常生活で得た経験や感動を共有する場で、全国高等学校定時制通信制教育振興会(公益財団法人)が主催し、生徒たちがお互いの体験を発表し合い、学びに誇りを見出すための行事として開催されている。

生徒たちは、不登校やいじめの経験、家庭内の問題など、様々な背景を持っており、自分の体験を語ることで心の整理ができ、同じような経験をした他の人にとっては勇気づけにもなる。そして、生徒が学校生活や日常生活で得た発見や感動を発表し、聴く者との共感を通じて、人生の学習と前向きな成長の意欲を高め、支え合いながら生きていく力を育むことを目的としている。さらに、教師にとっても働く動機とともに大きなモチベーションとなるのだろう。

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★ 今年の校内での生徒生活体験発表会には7名が発表した。
 小中での不登校、家庭内の父親との不和などを通じて葛藤を繰り返してきた日々を振り返り、友人たちや教師などの人との関わりを通じて感謝の心が芽生え、父親とも信頼し合う関係性になるなど 大きく脱皮した姿を見せてくれた。
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◆ フィリピンで生まれ兄弟姉妹たちを養うために、16歳で働き始め5年後に来日し結婚。2人の子どもを育て上げ社会人となった今、神戸市の夜間中学を卒業し同校に入学した。母親の様な年齢で、外国籍の自分が居る場所があるのか不安だったが、受け入れられた。校内の識字教室にも毎日通いながら学びを深めて大学をめざし、日本とフィリピンとの架け橋になる活動を夢見ている。

❤ 総じて、コミュ障による不登校経験から 様々な体験や人との関わりを通じて、前を向き 歩み始める発表の数々が披露される。全校生徒、全教師、研修として参加した10名の教師を目指す大学生 そして、私たち学校評議員のみが聴衆だ。しかし、そこで繰り広げられる「魂の言の葉」は、発表後の鳴り止まない大きな拍手が 聞くもの全てに大きな共感と学びを与えているだろうことは容易に想像できる。
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎神戸市立楠高等学校
https://www.kobe-c.ed.jp/ksk-hs/
◎公益財団法人 全国高等学校定時制通信制教育振興会
https://kokotto.com/information/newscat/ncat1/
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