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それぞれの性を生かして長所と能力に合った部分を伸ばす



「断熱と防音で”あなたらしい住環境”を創造する」


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(61)

<谷水加工板工業株式会社>
 1961年に谷水加工板製作所として創業。兵庫県丹波市氷上町所在する法人で、建築物の壁・床・天井・屋根下地などに用いられる「木毛セメント板」の製造・販売業として創業、その後各種断熱材と表面材を複合した「断熱パネル」を開発し発展。1982年以降はプレハブ住宅向け外壁材(サイディング)加工業として、産業用の不燃防音室、船舶用仕切り遮音壁と船舶用浮き床の製造・販売も行っている。資本金1000万円、従業員数約20名の中小企業だ。


主要製品は断熱パネルで、内断熱の木質プレカット製品や外断熱パネル、屋上断熱パネルなどを販売。また、防音については組み立て式防音ルームや防音パネル、産業機器などの騒音を軽減するガードパネルなどを提供している。 さらに、コロナ禍のリモートワークにユニークな”自分の個室空間ができる持ち運べる集中デスク”や災害避難時に組み立て式で個室空間を作ることの出来る製品などを提案している。

強力なリーダーシップで経営を行っていた前経営者の手法に対し、2016年に後継した谷水ゆかり氏(現社長)は、企業理念・経営理念を成文化した後、まず組織力強化のために自立型人材の育成に力を入れ、社員個々の力を活かす経営を行うために、効率的な仕事のやり方を考えるための研修や全社員研修など研修期間中は工場をストップさせることも厭わず、今後の会社の発展を考え迷うことなく人材育成に取り組んだ。これらの「人財投資」により業務改善に対する社員の意見が出るようになり、日々の指示を出す場であった朝礼が、機能的で活気のある意見交換の場に変わった。 次に、平等な働きがいを提供し雇用確保と組織の活性化を図るために、福利厚生の充実や託児室の設置、リモートワークの推進など働く環境を改善し、男女平等や同一労働・同一賃金の実現に取り組んでいる。

2016年に後継した谷水ゆかり氏

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★ 同社では勤務時間と責任の範囲でパートと正社員の別はあっても、男女で賃金の差や発言の重さの差はない。それは、「それぞれの性を生かして長所と能力に合った部分を伸ばす。自分をはじめ完璧な人は一人もいない、それぞれの社員の良いところを寄せ集めて経営する」と同社長は語っている。
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◆ ユニークな新製品の開発では、行き詰まった社員が解決へのアイデアを募った際には、多くの社員から有意義な意見が出てきたり、転職してきた社員が前職で得た知識などを全社員の前で簡単にプレゼンしたりと大きな成果が生まれているようだ。

♥ 後継者は得てして、これまでの社業の成功路線を守り固める、保守的な経営が目立つが、強力なリーダーシップでブルドーザーのようにマーケットを切り開いてきた前経営者に替わり、住宅資材製造業という業種は男性を対象に男性が仕切る業界にあって、現経営者は以前の嗅覚経営から理念を成文化し、課題を抽出することで社員個々の能力を信じ活かすという戦略で、徹底した全社員教育の実施が社員を本気にさせたのだろう。 これらの取り組みにはSDGsの視点が多く見て取れる。 企業理念である「1、あなたらしい快適な環境を創造する」「2、開発に意欲的、提案型の企業であり続ける」にあるように、社会との”共通価値”を標榜しながら社内で学び合いながら進まれるのだろう。
・・・かぐや(家具屋)姫とは大違いだな・・・(;´∀`)
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎谷水加工板工業株式会社 コーポレートサイト
https://tanimizu-kakou.co.jp/
◎自分の個室空間ができる持ち運べる集中デスク SEREN desk
https://youtu.be/VhTkCa_OLrc
◎災害避難者の個室 SEREN protect
https://youtu.be/n5oqqBKMqs0

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