中心に愛を据え、たった一人を大切にする
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創業から変わらない、「たった一人」の重要性
「愛」から生まれる接客のコンセプト
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★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ（１５）
＜お好み焼 千房グループ＞
千房ホールディングス株式会社は1973年に大阪千日前に「お好み焼千房」1号店をオープンして以来、お好み焼や鉄板焼を中心とした外食事業、FC事業、冷凍食品販売事業、海外事業展開、さらに新業態などの外食などの幅を広げている。近年では、アジアを中心とした海外展開をはじめ、国産小麦粉の導入、イスラム宗教向けのハラル対応店舗、グルテンフリーお好み焼の開発など様々な取り組みを行っている。直営店舗事業は千房株式会社が担い国内外約77店舗を運営している中堅企業。
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千房の経営は人を中心においている。 社訓「出逢は己の羅針盤 小さな心のふれあいに己を賭けよ そこから己の路が照らされる」にあるように、人間は、ひとりでは生きていけない。また、人は人によって生かされている。 だからこそ、どんな小さな出会いにも一期一会誠心誠意尽くすことで自分の道がひらける。 そして経営理念「創業の目的（共に咲く喜び）を忘れることのないよう心掛け”マナアの心”を基盤に置き将来にわたり堅実な会社運営を行う」、マナアの心＝「マ」真心：思いやりと奉仕の心。「ナ」仲間：信頼と友情そしてファミリーの心、「ア」味：食哲学の革命それは味に楽しさを盛り込んだ心。
創業当時人手が足りず、学歴、成績や身元保証も問わず、応募者全員合格、即採用という時代があり、ほぼ中卒でその中には非行少年・少女、元受刑者も、やがて彼らは立派な店長、幹部に成長した。そこには、創業者の中井政嗣氏の想いである 「中心に愛を据え、たった一人を大切にする」という信念があり、お客様だけでなく従業員が健康な心と体を保ち、幸せになって欲しいという想いから、何でも相談できるように個人の携帯番号も伝え、また、社会や地域のために貢献するという”共通価値”を持ち、元受刑者や児童養護施設の子どもの採用など、社会の中に千房の存続を望んでくれる方たちが生まれたことが奇跡であると語ります。
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法務省から2008年末に「千房さん、受刑者の就労支援に協力をしていただけませんか」と依頼がきた。社内では多くの賛否があったが 過去は変えられないが、未来は変えられる。まして環境で人は育つ、という体験や経験がたくさんある。私(中井政嗣氏)も多くの人に目をかけてもらい支えられてきた。おかげで今がある。経営も人の教育も、マラソンではなく駅伝だ。自分のしてもらったことをバトンタッチしたい。そんな想いから、社長がすべて責任を取るということで前代未聞の刑務所内での採用募集が始まり、2人に即内定を出した。半年後、2人が仮出所し、着の身着のままでやってきた。身元引受人となり、住まいも提供。このことを全従業員にも通知した。千房が受刑者を雇用した、ということを世間が知ってくれることによって受刑者に対する社会の偏見を少しでも緩和できたら・・・結果採用した2人のうち、1人は店の売り上げに手をつけて、ある日突然いなくなり、もう1人も女性問題を引き金にして転職。そのことが大阪の新聞4大紙全部写真入りで報道されたが、あらゆるところから「よくやった！」という励ましが来たことで勇気づけられ、日本財団とともに2013年から企業7社と共に「受刑者の就労支援のプロジェクト：職親プロジェクト」を開始した・・・
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★その後”職親プロジェクト”は大阪から東京、福岡、和歌山に拡大し、現在24都道府県に誕生。全国で130社の企業がプロジェクトに賛同し参加している。
☆彡 実は30年ほど前に、当時から「心ある人育て」で有名だった中井政嗣社長に会いたくて、突然本社に電話したことがあります。 ご本人は在席しておらず、専務さんが真摯に対応してくれました。現在社運を掛けたプロジェクトを実施中で時間が取れないということで会えませんでしたが、その後直近のご本人の講演会を見つけ駆けつけました。 あっつあつの火傷しそうな方でした。
・・・このレポを書いた今、「たった一人がいかに大切な存在か」という中井さんの想いを”自分ごととして静かに振り返ると”沢山の方々の顔が思い浮かびました
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう！
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◎千房 コーポレートサイト
https://www.chibo.com/
◎職親プロジェクト
https://shoku-shin.jp/
◎中井政嗣氏インタビュー（日本財団）
https://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/915
◎人気お好み焼き屋｢受刑者就労支援｣への情熱（東洋経済）
https://toyokeizai.net/articles/-/175166
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