見出し画像

過疎化が進む農村に雇用を生み出す先端技術の製造拠点



先端テクノロジーの進化と地域社会への貢献を両立
地域社会が目指す未来と共に生きる


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(34)

<株式会社ワカ製作所>
 1958年に長野県で創業した、高周波同軸コネクタの製造販売を主とする企業。同社は、高品質で高精度な同軸コネクタの開発・製造で知られており、世界中の通信機器メーカーに製品を提供している。創業以来、常に技術革新に取り組んでおり、世界最高水準の同軸コネクタを製造しており、衛星通信やミリタリー、産業用機器など、幅広い分野で使用されている。資本金2300万円、従業員数約100名の中小企業だ。

世界最高水準の同軸コネクタを製造


同社は、ごく最近(2023年5月12日)東京証券取引所 TOKYO PRO Market への上場申請をしており、次へのステップを踏みはじめたようだ。 また、再生可能エネルギー事業では、高効率充電と低ノイズ性能を特⾧としたリチウムイオン電池用ソーラー充電モジュールを開発・製造しており、カーボンニュートラルや SDGs の達成に貢献を志向している。

同社は、人工衛星に搭載可能な同軸コネクタとして国内初のJAXA(宇宙航空研究開発機構)認定を受けた電子部品メーカーで、最先端部品の製造・加工は全て工場の社員が手作業で行う。部品は非常に小さいため、半田付けする際には100分の数mm単位の非常に繊細な作業が求められるため、製造には熟練した作り手が欠かせない。

.

製造には熟練した作り手が欠かせない


★最先端技術が必要とされる同社の製品は、長野県の中央部に位置する聖高原の麓、過疎化が進む「麻績村」にある麻績工場で製造されている。
現社長の祖父が麻績村出身で上京するまで同村で育ち、同社長の父は東京生まれながら戦時中に同村へ疎開していた関係から、第2の故郷として、この地を製造拠点として事業を始めた。2600人の小さな村で農林業が主で商業がない。同村は、若者の定住促進施策を打ち出し、村外から定住する若者を求めてきたが、近年、こうした施策が奏功し、移住してきた働き盛りの世代が新たに村の労働力の担い手となっており、同社麻績工場は、こうした移住世帯の働く場としても機能している。
_

長野県の中央部に位置する聖高原の麓、過疎化が進む「麻績村」にある麻績工場

◆同社は「若者が定住する麻績村」という村の将来像やその施策に関わり、移住者等の働く場所であり、一方で、若者だけでなく高齢者に対しても65歳以上でも希望すれば継続就労ができることで、生きがいも提供している。

昨今、都市から過疎地へ移住する若者が増えており、最新の国勢調査によると過疎市町村の半数近くで20代後半から30代の転入者が転出者を超えたようだ。
だからこそ働ける環境があることは移住への重要な要素となる。

私は、元職で「ワカ製作所」の製品を取り扱っていたので、名前は知っていたけれど、今回企業研究をしていて初めてその沿革と想いが明らかになった。
ぜひ、その住環境を守り育ててほしいものだ❤
.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎株式会社ワカ製作所 コーポレートサイト
https://www.waka.co.jp/
◎長野県の企業紹介「YES!ものづくり」 SBC信越放送
https://youtu.be/DurduWVZlmI
◎長野県のものづくりを応援する サイプラス記事
https://saiplus.jp/special/2013/07/230.php

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?