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生活に無くてはならない、小規模環境インフラの普及を目指す



子供たちが水まみれ泥まみれになって遊ぶことのできる、生物にあふれた小川や水辺を回復する

★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(111)

<フジクリーン工業株式会社>
 1961年に富士コンクリート工業株式会社として創業し、1970年に浄化槽の製造を開始。その後、FRP製浄化槽の開発やスプレーガンを発明。1974年に現社名を変更し、名古屋市に本社を置く、資本金3億円、従業員570名、売上高約220億円(2023年)の国内首位の浄化槽メーカーだ。

同社の主要製品は、浄化槽や産業廃水処理ユニットなどの排水処理システムで、浄化槽は、小型から大型までを手掛け、高度処理浄化槽や中水道※システムなども提供している。産業廃水処理ユニットは、工場や事業場からの排水を処理するもので、食品廃水処理装置や窒素・リン除去装置などがある。
※中水道とは生活排水や産業排水を処理して循環利用するものを指す。その用途は水洗トイレの用水、公園の噴水など、人体と直接接しない目的や場所で用いられる。

1984年、生活排水による水質汚濁が叫ばれる中、日本で初めて量産型の小型合併処理浄化槽の開発に成功し、その後も排水処理の能力を向上させ、社会のニーズにあった製品の開発している。 2011年に同社と株式会社ハウステックとの共同開発製品が第38回「環境賞」 優良賞(日立環境財団、日刊工業新聞社主催 環境省後援)を共同受賞した。同社はこれまでにも2004年の第31回環境賞・環境大臣賞、1987年の第14回 環境賞・優良賞を受賞している。

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★ 日本の下水道の普及率は約8割で、都市部などの人口密集地で大きなプラントで汚水を集中処理する下水道が効率面から普及している。人口がまばらな地域では下水管を整備するにはコストと期間がかかるため、建物ごとに浄化槽を設置することが選ばれる。現在、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどの自治体や企業も、同社が製造する高性能の浄化槽を評価し使用しており、同社の売り上げの約15%を海外が占めている。 
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◆ 同社にはJICA海外協力隊で活躍した社員が在籍している。 彼女は国内の二級建築士資格を持ち、派遣されたソロモン諸島のガダルカナル島でPCインストラクター隊員として建築CADを指導した経験があったが、活動中に同国の生活に触れ、生活排水がそのまま流れ込んでいる茶色く濁った川で、母親たちが洗濯をしたり子どもたちが水遊びをしたりしていたことにショックを受けた。国際協力の分野でも上水に関する支援は日常的にも目にするが、下水処理に関してはなかなか知られていない。協力隊の任期を終えて帰国後、この世界的な課題に取り組めること、そしてこれまで培ってきた建築系の知識が活かせる職場を探し同社にたどり着いたそうだ。

❤ 同社のミッションは、『子供たちが水まみれ泥まみれになって遊ぶことのできる、生物にあふれた小川や水辺を回復することです。そのために、人が使い汚してしまった水をその場できれいにし、再生する技術の開発に力を注ぎ、技術力、商品力で世界一を目指します』 としている。
 サスティナビリティへの取り組みとして、国内では数々の啓発活動や、下水道の社会実験として、下水道の未整備地域の解消を目的として、低コストで早期かつ効率的に汚水処理施設整備を可能にする手法を検証し一般化する「下水道クイックプロジェクト」に参画、地震などの災害への取り組み等。 さらに海外への取り組みでは各所での課題解決にCSV手法を取り入れ様々な環境整備を行っている。

・・・浄化槽は生活に無くてはならない、環境インフラだ・・・SDGsNo.6
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎フジクリーン工業株式会社 コーポレートサイト
https://www.fujiclean.co.jp/
◎フジクリーン工業株式会社 会社理念
https://youtu.be/Z2FVqSmyGzo
◎FujiClean Corporate Profile
https://youtu.be/O9k5HfswkkM
◎下水道クイックプロジェクト(下水道の社会実験)国土交通省
https://www.mlit.go.jp/crd/sewerage/mifukyu/02.htm
◎水の話
https://www.fujiclean.co.jp/water/
◎ぼくたちの大切な水
https://www.fujiclean.co.jp/fujiclean/our_water/

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