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ライフストロー「Life Straw」



水に含まれる菌を99.9999%取り除き、飲食に使える水を生成できる3000円のライフストローをどうやって誰に販売するか?


★今日は「環境企業」の取り組み(2)

<ライフストロー>
この問に 私が多くの方に訪ねたところ 一般的な回答として、考えに考えて ん~災害用に自治体に販売するかなぁ~ という回答が一番多いです。
そりゃそうだ、日本ではどこでも無料で安全な水が飲める環境が整っているもんね。 でも世界には安全な水が飲めない人々が数億人いて莫大なマーケットがある。 およそ7億5,000万人もの人は安全な水が手に入らず、さらに年間約50万人もの子どもが汚い水が原因で命を落としている、と日本ユニセフ協会は指摘している。

しかし、それらの人たちに3000円は支払えない。 

ライフストローを必要としている地域の所得は低く、現地で生活している人々が直接この商品を購入することは難しい。そこで同社は直接売るのではなく、ケニアに住む400万人に対して無償で配布した。これによって住民は安全な水を手に入れられるようになったが、結果的にその地域の環境にも変化が起こった。以前は木を切って燃やし、水を煮沸していたけれど、地域の森林を伐採せずに済むようになった。その結果、CO2削減に大きく貢献するといった副次的効果が生まれた。木を切らずに済むことで温室効果ガス排出権を取得して、それをニーズ企業と排出権取引をして収益を得た。商品の開発流通と、環境配慮の取り組みができる社会の仕組みだ。

まさにこの商材と商圏は、やはり「イノベーション」と「ソーシャル・インパクト」と「サスティナビリティ」の三拍子が揃っています。
ん~凄いなぁ・・・今はAmazonでも楽天でも売ってますよ~ 世界を探検したい人は手に入れておこう!

◎ライフストロー
https://grapee.jp/90748
◎カーボン・オフセット
https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/23/23-2/qa_23-2-j.html
◎環境省-国内排出量取引制度について
https://www.env.go.jp/content/900444398.pdf
◎米Life Straw社
https://lifestraw.com/

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