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原木の調達から製造、加工、出荷まで徹底したブランド化



信州唐松材を利用したビジネスで、持続可能な森林経営と低炭素社会の実現を目指す


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(30)

<齋藤木材工業株式会社>
 1862年の酒樽製造事業で創業し長野県塩尻市に本社を置き、現8代目まで一貫して木材を取り扱ってきたが、1957年に木質建材集成材の製造・加工に事業転換。現在は、住宅や公共建築等の木造建築の構造部材に使用される構造用集成材、耐火集成材の製造・加工、木質構造躯体に特化した構造設計、建築工事を主業としている。
同社は、ISO9001、ISO14001、FSC認証(森林の保護認証)を取得しており、木材の有効利用を通じて様々な社会問題、環境問題の解決にも取り組んでおり、木質構造建築物の普及・啓発活動にも力を入れ、2019年に長野県SDGs推進企業に登録。資本金5千万円、従業員数約70名の中小企業だ。

業界は昨今 安価な輸入材との競合により、出荷量、生産量とも減少傾向にあった。同社は地元の信州唐松材及び地域材を利用した構造用集成材、耐火集成材等の製造加工販売を行い、元より強みであった国産樹種で最高ランクの強度等級(E105-F300)を誇る材質に加え、地元の木材を利用することが持続可能な森林経営と地域経済の活性化につながるという社会課題の解決をめざし、輸入材との差別化を推進するためにSDGsの取り組みを開始し、信州唐松材の徹底したブランド化戦略を推し進めた。

地元の信州唐松材を”唐松丸”と命名しカタログを製作。同ブランド専用の唐松丸ステッカーを作成し、梁、柱に一本ずつ貼って出荷する等、販路拡大と認知度の向上に努めた。
さらに、「信州唐松丸」を活用し、信州唐松丸を使用したユニットハウス(産直「唐松丸ハウス」)を開発し、離れや作業場、美容室やカフェなどの小規模店舗、2拠点ライフ用のカントリーハウスとしての受注するなどの新しいビジネスモデルに取り組んだ。

「信州唐松丸」を活用し、信州唐松丸を使用したユニットハウス(産直「唐松丸ハウス」)を開発

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★同社の取り組みは、木材の伐採から加工、利用、廃棄までのすべてのプロセスにおいて、環境に配慮した方法で行う製材業の循環型モデルの発展形。
◉持続可能な森林経営を行うことで、木材の安定供給を確保する。◉木材の無駄を出さないように、効率的に加工・利用を行う。◉廃棄された木材をリサイクル・リユースすることで、資源の有効活用を行う。など、製材業の循環型モデルは、森林の保全や地球温暖化対策に貢献するだけでなく、経済的にもメリットがある。例えば、木材はコンクリートや鉄よりもCO2を吸収する量が多く、木造建築物を建てることで、CO2排出量を削減することができ、また、木材は調湿効果や断熱効果に優れているため、建物の省エネにも効果的だ。
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内装を、「信州唐松丸」を活用
外装を、「信州唐松丸」を活用
離れや作業場、美容室やカフェなどの小規模店舗、2拠点ライフ用のカントリーハウスとしての受注するなどの新しいビジネスモデルに取り組んだ。

◆実はコロナ禍以降、建設業界は北米材の需要逼迫に端を発した輸入木材の価格高騰が起こり、さらにロシアのウクライナ侵攻によって木材輸入がストップするなど「ウッドショック」に見舞われている。
日本において、木材の持続可能な循環型モデルを維持するためにも国産の木材を守る時が来ているのだろう。

国産木材による家屋を建てよう!・・・・・・ちょっとだけ?高いと思うけど(;´∀`)
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎齋藤木材工業株式会社 コーポレートサイト
https://saito-mokuzai.co.jp/
◎高強度・高耐久を兼ね備えたハイグレード集成材『唐松丸』
https://kensetsu.ipros.jp/product/detail/2000517767/
◎唐松丸 製品カタログ
https://saito-mokuzai.co.jp/images/files/karamatsumaru_pnf.pdf


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