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木材の地産地消で人と自然が共生できる社会へ



SDGs=誰もが今手に取れる範囲で取り組めること、そしてその身近な取り組みが世界と繋がるきっかけとなる


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(46)

<株式会社中村製材所>
 1950年(昭和25年)古くから木工業が盛んな佐賀市諸富町で創業。広葉樹および針葉樹の木材・集成材・LVL・合板・ツキ板・家具・建材・ノベリティー商品・小物木製品などを製造販売。2006年にはFSC認証(※)を受け、九州電力が管理するFSC認証森林から木材や木製品を調達している。資本金3百万円、従業員10名未満の中小企業だ。
※ FSC認証:環境や社会に対して持続可能な森林管理のもとで作られた製品を認証する制度。


同社が、スターバックスコーヒーが進める環境に配慮した店舗建築のサポートを行った福岡大濠公園店は、米国のクリーン環境建築基準「LEED認証」の新築カテゴリーを世界中のスターバックス店舗で初めて取得した。また、三越日本橋本店のリニューアルオープン時には、FSC認証木材を使用した椅子「topo」が採用された。 2018年には同社が特許を取得した製品「SKINWOOD®」がウッドデザイン賞を受賞。また、2019年佐賀さいこう企業表彰を受賞している。

福岡大濠公園店は、米国のクリーン環境建築基準「LEED認証」の新築カテゴリーを世界中のスターバックス店舗で初めて取得した。

若い木(小径の木材)をつなぎ合わせて薄くスライスした新しい次世代突板「SKINWOODⓇ」を開発。この技術により、広い面積での均一性が求められている建築・インテリア分野において、ケミカルな壁紙材だけではなく、本物の木で広範囲に均一に施工することを可能にした商品で、施工実績を積み上げている。デザイン性にも優れ、メディア等でも注目されている。

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★ 戦後、日本は木材不足に陥り、政府は木材輸入を拡大。さらに円高の影響もあり、木材自給率は1990年代後半に20%にまで落ち込んだ。特に広葉樹などの硬い木は外国産を使うことが当たり前になっていた。しかし、このままの調達方法だと次の時代は築けないと思い、中村製材所は1999年より国産材、特に地域材に触れる機会をつくるため、児童・生徒の机やイス、校舎の木造・木質化などに取り組み、2006年、FSC®認証木材の取り扱いを始めた。その思いの中で生み出された製品が「SKINWOODⓇ」だ。製品開発やブランド化、販売戦略などは特許庁が取り組む「INPIT知財支援総合支援窓口」の支援により製品化された。
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「SKINWOODⓇ」で施工された店舗什器

◆ 同社は小さな会社だ。しかし、自社の置かれた環境を理解し課題を見つけ、ひとつひとつ前へ進む「ビジョンとその実行力」は、そのミッション「森林に寄り添いながらパートナーと共に美しい空間を創る」という根源的な想いが経営者の背中を押し続けるのだろう。

❤ 規模の大きい小さいという物理的事実はあるだろう、でも想いや考えに大きさは関係ない。中村製材所および現経営者の取り組みの現在の市場規模はとても小さいだろう、しかし歴史や環境に基づき導き出された「使命Mission」や「未来Vision」を実現する取り組みが業界や社会に与えるソーシャルインパクトは計り知れない。

なんか 勇気と希望そして優しさを感じた・・・キュン!
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎株式会社中村製材所 コーポレートサイト
https://kanejin.jp/
◎オフィシャルムービー
https://youtu.be/aQ3pSggtC0w
◎INPIT知財支援総合支援窓口~特許庁
https://chizai-portal.inpit.go.jp/

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