見出し画像

日本初のフェアトレード認証の紙が多くの社会課題を解決する



捨てられるバナナの茎と日本の和紙工場での古紙を加えた新素材


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(92)

<株式会社ワンプラネット・カフェ>
 2010年にアフリカザンビア共和国でコミュニティ・ラーニング・センターを設立後、2012年に法人化。環境循環型経済を基盤とし、サステナビリティに貢献するビジネスを生み出すことを理念とした企業で、バナナペーパーの生産・販売、コンサルティング、視察・研修ツアーなどを行っている、資本金800万円、スタッフ数名の環境事業法人だ。

2010年、アフリカザンビア共和国にあるサウスルアングル国立公園近くの村で、現地の人たちの環境、生物多様性、健康についての意識を高め、現地の人たちの自立を支援するために考え出された、ザンビア産オーガニックバナナを使った用紙づくりプロジェクトが始まった。2011年に貧困層の女性たちと共にバナナペーパーの生産を始めた。日本法人を設立した後、その製品の消費のためにワンプラネット・ペーパーの趣旨に賛同し、想いを共にする紙製品メーカー、印刷会社と共に「ワンプラネット・ペーパー協議会」を発足した。

2016年には日本国内初、紙としてのフェアトレード認証 (WFTO 世界フェアトレード機関)を取得し、2022年には世界20カ国で使用されるようになり、日本ではワンプラネット・ペーパー協議会に31社(2023年2月現在)が参加し、フェアトレード用紙としてビジネ利用を行うことで、原産国の支援とともにサスティナビリティを担保している。

.
★ 世界で使用されている紙の量は、毎日100万トン以上。 その中の約90%は「木」を主原料とおり、木の再生が追いつかず、森が失くなっている。一方、バナナは世界の約125ヶ国で栽培されおり、ワンプラネット・ペーパーは、ザンビアのオーガニックバナナ畑で通常捨てられる茎の繊維と日本の和紙工場での古紙を加えて、質の高い紙を作っている。

_

◆ バナナの果実は同じ木には1度しか実らないため、バナナを収穫した後は次の新たな果実が育つように、古い茎を切り捨てるしかなかったバナナの茎を原料とし、リサイクルすることで木を原料としたペーパーと同様の素材を生み出し、現地に新たな雇用を生むことで、現地の経済困難からの脱出や女性の自立に繋がり、さらに紙の原材料の木の消費が抑制されることでCO2削減への取り組みに加担できる。よく出来たリサイクルストーリーだ。

❤ 貧困をなくし、環境を守り、さらに木の伐採の抑制効果はCO2削減のみではなく、動物の多様性をも守ることになるのだろう。良いことづくめなのだけれど・・・インクがのりづらい・高価なコスト・認知度が低いという課題を抱えている。ただ最近、高校1年生向け英語の教科書の中で、「バナナペーパー」が題材として登場して話題になったようで、日本の伝統的な越前和紙の手すき技術を応用して考案された日本で初めてのフェアトレード認証の紙として教育現場で紹介されたのは素敵だよね。

ん~・・・ドキュン!
.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎株式会社ワンプラネット・カフェ コーポレートサイト
https://oneplanetcafe.com/
◎ワンプラネット・ペーパー協議会
https://oneplanetpaper.com/
◎【バナナペーパーとは】作り方やメリット・デメリット、おすすめ商品3選
https://spaceshipearth.jp/bananapaper/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?