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地域の再生を担う地域創生企業が楽しみながらチャレンジ



社員の人生を豊かにし、会社の経営基盤を固め、地域のために役立つ企業としての使命


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(71)

<株式会社イトイグループホールディングス>
 1948年に北海道朝日町(現、士別市)で土木業として創業したイトイ産業を源流とする傘下の企業の管理会社で、土木工事・住宅建築および保険事業を担う「株式会社イトイ産業」、介護事業・飲食事業およびトレーラーハウス事業を担う「株式会社北秋」、地域再生エナジー事業の「株式会社あんぐらエナジー」、自動車整備業の「士別カードック株式会社」、札幌市で土木事業を担う2社で構成された主幹企業で、グループ売上約20億円、従業員数約100名の企業グループだ。

土木工事事業では、道路工事、河川工事、橋梁工事、土木建築物解体工事などの公共事業を中心に、住宅建築事業では、「Green Craft」というブランドで注文住宅、分譲住宅、リフォームを展開。さらに土木・建築につきものの各種保険を内外対象の事業として、飲食部門である「きずなキッチン事業部」では「せいふう館」というレストランを開店し、施設給食や配食サービス、宿舎向けデリバリーなども手掛ける。介護事業では、認知症専門の介護施設「グループホーム 絆」を運営、さらに地元のダムに流れ着いた流木を回収しバイオマスチップを作り木質バイオマスボイラーを利用してい施設で燃料として活用している。

2020年に同社は新社屋を建設しグループ会社の拠点を作った。
それは「CLT」という集成材のパネルを使用した社屋で、北海道で民間でこの材料を使って建てられるのは初めて。北海道産木材のトドマツを岡山県に送り、CLTと呼ばれる部材に加工し、建築資材として建設された。CLTとは『Cross Laminated Timber』の略称で、木材が持つ繊維の方向性を重ね合わせることで高層建築物にも用いられるほどの強度がでる。林業の盛んな北海道で今後期待される建築構造材だ。

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★ 朝日町には有名なスキージャンプ台があるそうだ。現社長はイトイ産業の3代目だが、その父である2代目は、秋田県出身でスキージャンプ選手として朝日町を訪れたそうで、なんとそこで恋に落ちた相手が初代社長の娘さんだったという・・・3代目は東北の工業大学で学びながら帰省するたびに地元の朝日町が賑わいを失っていく姿を感じていたようで、『地域のための仕事をするために故郷に戻りたい』と思ったそうだ。

朝日町には有名なスキージャンプ台がある
3名の選手が所属するスキーチーム

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◆ 士別市は1980年頃は人口3万人を超えていたが現在は約1万8千人で、2045年には1万人を下回ると推計されている。 士別に住む住民として、経済活動を担う企業として、地域の持続可能性は肌で感じてきた喫緊の課題だったのだろう。
この企業グループが様々な業態を持ち運営するビジョンには「士別での暮らしをずっと楽しく、心地良く。」をテーマにライフサポートを地元企業として支えていきたいという考えがあるようだ。「自分らしく生きる住まいを叶える:住宅事業」、「美味しい食事と会話の場を作る:飲食事業」、「住み慣れた地での暮らしを守る:介護事業」、「困ったときの備えを身近で整える:保険事業」、「生活の足を楽しく確実に支える:自動車整備業」

❤ 調べ始めの最初は何じゃこりゃ? と思っていたが、調べれば調べるほど地域の生活の歴史に、生活者の想いに触れ、地域が隆盛から衰勢へと転じ賑わいを失う姿から、地域の疲弊に直結する経済活動を担う企業の苦悩が感じられた。
2019年同社はサービス産業と地域経済を活性化するための「おもてなし規格認証」を取得。3名の選手が所属するスキーチームを持ち、従業員として働きながらシーズン遠征をこなしている。もちろんライフサポートの一環として地域キッズのスポーツサポートや学校や園などの環境整備活動、町のイベントの企画運営など、この企業グループは考えながら、そして何より楽しみながら地域創生をしている。

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎株式会社イトイグループホールディングス コーポレートサイト
https://www.itoi-good.co.jp/
◎おもてなし規格認証
https://omotenashi-jsq.org/
◎「小さな町から大きな飛躍を〜ジャンプ台から広げる企業活動〜」
https://youtu.be/SCwy4RlsOMM

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