見出し画像

新しいパン経済圏を作り、地域経済に貢献する



地域のパン屋さんが抱えるあらゆる課題を独自の冷凍技術とITで解決し、パン業界のDXを推進する。


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(143)

<株式会社パンフォーユー>
 2017年に設立され、群馬県桐生市に本社を置く。パン製造業の倒産件数は過去最多を更新している。(2023年現在)その背景は、長時間労働による従業員確保や後継者問題、さらにコンビニの台頭による採算性の悪化などだ。そんな厳しい状況にある全国の小規模ベーカリーの悩みを解決をめざす、資本金1億円のフードテックベンチャーだ。

同社のコア技術である冷凍技術は、パンを-40℃の急速冷凍で凍結する。急速冷凍することで、パンの水分が結晶化せず、パンの組織を壊さずに保存することができる。また、 真空包装して保存することで、パンの表面から水分が蒸発するのを防ぎ、パンの風味や食感を保つことができる。さらに、個包装して保存し、パンを衛生的に保ちながら、食べたいときに食べたい分だけ取り出すことができ、焼きたてのおいしさを1ヶ月以上保存することが可能だ。
同社の冷凍技術は、地域のパン屋さんの販路拡大に貢献し、全国の消費者に自慢のパンを届けることができ、余分なパンを焼く必要がなくなり、フードロスの削減にもつながる。

事業としては、個人向けパン宅配サービス「パンスク」は、個々の消費者向けに冷凍パンのサブスクリプションサービスとして提供。法人向けパンサービス「パンフォーユーオフィス」は、オフィス向けの冷凍パン福利厚生サービスを提供。また、冷凍パンを活用したパン屋開業支援サービス「ゴーストベーカリー事業」は、冷凍パンを活用したパン屋開業支援サービスを企画、運営している。

.
★ 創業者の矢野健太氏は、1989年東京生まれの群馬育ちで、大学は京都、電通に就職し名古屋で就業した。都市部と地方の両方で生活したことにより、魅力的な仕事は都市部に集中しがちであることを痛感。働く大人の背中を見て、子どもたちが「こうやって働きたい」と思える環境がなければ、その地域格差や機会格差を埋めることはできないと思い。東日本大震災をきっかけに人生を見直し、地元群馬で起業することを決意した。その想いは、パンフォーユーのミッションである「新しいパン経済圏を作り、地域経済に貢献する」に込められている。

矢野健太氏

_

◆ 同社のコア技術の普及を目指し、同社の取締役であった山口 翔氏が2021年9月にフローズンエコノミーラボを立ち上げ、その後2022年5月に一般社団法人フローズンエコノミー協会を設立し、代表理事に就任した。同協会の会員には味の素、キリンホールディングス、崎陽軒、敷島製パン、フジッコ、グンゼ、コクヨ、シャープ、大丸松坂屋百貨店、ニップン、富士電機、三菱地所、三菱食品など有名所も正会員や賛助会員に名を連ねている。

❤ 同協会は、コロナ禍で消費者の買い物頻度が低下する中、長期保存できる家庭用冷凍食品の需要が急速に伸びている。また、個人宅に直接商品を届けるEC/D2C※の食品事業者においても、冷凍領域への参入が相次いでいの冷凍食品の品質向上とサプライチェーン全体の改善に取り組みながら各事業者が連携し、知識を共有し、交流を深めることで、生活圏での冷凍保存スペースの拡大、サステイナブルな豊かな生活の実現、フードロスの削減などを目指して、様々なプロジェクトを通じて冷凍経済圏の拡大を目指していくとしている。

同協会主催のイベント

※EC:(Electronic Commerce) 、D2C:(Direct to Consumer)とは、企業が消費者に直接販売するビジネスモデル。

さて、同社の新しいパン経済圏への取り組みは、事業者とパン屋さんをつなぐサービス「パンフォーユーBiz」やパンギフトプラットフォーム「全国パン共通券」などをリリースし、着々と進んでいるようだ・・・

.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎株式会社パンフォーユー コーポレートサイト
https://panforyou.jp/
◎パンフォーユー office
https://office.panforyou.jp/
◎パンフォーユー Biz
https://panforyou.jp/biz
◎フローズン・エコノミー協会
https://frozen-economy.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?