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あたまのなか@食

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食事や料理について書いています。
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#食

心が軽くなる「一汁一菜でよいという提案」

雑貨屋×本屋みたいなところで、たまたまこの本と出会った。 著者の土井さんの記事をほぼ日でいくつか読み、考え方が好きだった。 手に取ったときから、何となく長く手元に置いておく本だな、と思った(わたしは普通、本は読み終わったらサヨナラする)。 その直感は当たった。 「モノ」に関するバイブルがこんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』だとするなら、今の時点でこの本は「食」に関するバイブルだ。 「料理をすることは生きること」 縄文時代にまでさかのぼる人間と料理の歴史、日

お母さんは1日3食作らなくていい。

断食3日前の昨日は、1日2食だった。 お腹が空かなかったら、食べなくてもいい。 そう自覚したのは、一人暮らしを始めた大学生の頃だった。面倒くさかったり、お腹が空かなかったりして、朝ごはんや夜ごはんを抜くこともあった。 「1日3食食べましょう」 そう言うけれど、1日1食でも2食でも、何なら食べなくても、人間は生きていける。 お母さんも、奥さんも、無理して3食作る必要はない。 私の母は、1日3食用意してくれていたから、”何となく”食べていたけど、別に無理して食べなくて

海外での「和食が恋しい」の正体は、麹にあった!

扉を開けた食堂に並ぶのは、雑穀の入った黒パン、サーモンのソテー、ミートボール、チーズ、ビーツやズッキーニ…。 どれも食材も味付けも美味しい。だけど、味に深みがない。和食と何が違うんだろう? 2016年、留学していたデンマークで感じていた。 同じように、海外に行くと「和食が恋しい」と感じる人は多いのではないだろうか? ”和食ならではの味の深み”の正体が、3年経った今、明らかになった!答えは、そう麹(こうじ)だった。麹は、発酵食品のひとつである。 「和食が恋しい」に関す