釣行記-42【大島遠征vol1】
どうもこんにちわ。釣行記の第42回目です。台風とかなんかでしばらく時間が空きました。お久しぶりです。そして久しぶりなんですが遠征記です。今回は大島。
大島、といっても都営新宿線の大島駅ではないです。勿論、大島てるでもないです。ちなみに自宅物件は、6月に飛び降り自殺が発生し、大島てる物件にクラス・チェンジしてます。
そして、今回の大島「大島あ?あー、伊豆ね、ふーん、たのしそうだね!」って話じゃなくて、奄美大島です。遠い!
トピックはいくつかあるので、個別にまとめてみます。
◆準備編
4月の宮古島遠征の延長線上で考えておりました。GTタックルはそのまま、ジギングロッドがソルティガに変わったくらい?
ルアーはちょっと大きめのものを追加。シマノの別注平政狂鱗オレンジ、カーペンターのγ120、ブルーフィッシュ120(?だったかな?)、スカジットデザインxフィッシュマンのパンプキン、くらい。
一番気持ち悪い柄
ラインは6号がいいらしいので、スタジオオーシャンマークのスペアスプールを買ってセット。「らしい」とかこの時点で、今回の結末は見えていますw
それと、荷物の重量問題が発生しそうなので、折りたたみ式のバッカンも用意。
2,000円くらい
まーなんとかなるっしょ!!前回の反省として、キャストに慣れていないため、指、手、腕、肩が痛くなる問題は、サボりながらやることで回避しようと思っていました。まーなんとかなるっしょ!!
◆DAY1
6:25羽田発の日航機でまずは鹿児島に向かいます。今回はGTメインのため、そんなに道具は多くない(はずな)のですが、そう思っていても、預ける荷物が20kgを超えてしまいそうです。超過料金取られるのもシャクなので、少し早めについて手続きに万全を期す構えでした。
厳選したつもりではありますが、釣竿6本です。GT用が3本、ジギング用が1本、ライトキャスティング1本、なんでもベイト1本。そうなると、リールも7台必要になり、今回は3泊4日の過酷な船中泊のため、着替えも必要で、荷物は膨れ上がります。荷物を車に載せ、仲間を迎えに行き。。。とやってるとどうしても4時起きに。初老なので、早起きは苦じゃないですけどね。
そして羽田着。P1に車を止めて、搭乗手続きに向かいます。で、乗っけるとやっぱり22kgとかになっています、トランク。ギリ大丈夫そうな、小さいフックのルアーとかを機内持ち込み用のリュックに入れ替えてリミットメイク。次回こそは一発OKにしたいです。
検査場通過後、なんだかお腹が空いてきて、緊急協議の結果「朝ラー(メン)キメますか」となりました。春木屋。
この人、文章めちゃくちゃ下手というか、話したら何言ってるのか相当わかんない人な予感。ボキャブラリーが少ない上に意思表示出来てなくてイタい。一緒にいるだけでイライラするタイプな予感。
で、ですね、お店は6時に開きます。6:25テイクオフですので、頑張れば食べれるスケジュール。10分で食べれば、ね。
こうなるともうすっかりラーメン脳になってるんですよ。5:58くらいから店の前でそわそわしながら、軽めの地団駄というかステップ踏みつつ、今か今かと待つわけです。「チャーシュー麺は重いかなぁ。いや、でもいけるか。うーん、ワンタンも気になるなぁ。でも牛丼も。。。」とか考えながらね。
で、開店。が「今の時間はそば、うどんしかできません」と。。。
は?もうね、アホかと。仕方ないのでそば食べて搭乗します。羽田春木屋狙ってる方、朝一はラーメンやってないので要注意です。そして離陸。
うーん。。。
到着しまして、鹿児島空港でコーヒー飲んだりしてトランジットの時間を埋め、小さい飛行機で奄美へ向かいます。こんな時期に奄美に行く人たち、面白そうな人が結構居ます。ぼく、結構じろじろと人を観察するタイプでして、機内でも気になった人を観察してしまいます。左斜め前に座っている熟年カップル、女性はダメージ多めの髪質で、歳の頃は45くらい、体型は維持出来ています。黒いノースリーブのニットにデニム。靴はルブタン。その相方、モンクレーのTシャツにディーゼルのデニム、スニーカーはルイヴィトン、iphoneケースもルイヴィトン。左手首にはピンクゴールドのデイトナ、右手首には数珠みたいなブレスレット、と微笑ましいくらいの典型的な成金スタイルです。
と、眺め終わると、なんだかいい意味で異様な雰囲気の二人組が乗り込んできました。異様というか、長い間浮世離れした生活をしている人だけが身につけることの出来るオーラ、というのでしょうか。20年間、税務署で徴税だけしていた人は人の隙を見つけてネチネチやりそうな底意地の悪そうな雰囲気になるだろうし、流行り物ばかり追いかけて何も考えずに目の前に起きた事に即物的に反応し続けてきたら明らかにアホな雰囲気になるだろうし、そういうこと。まともな勤め人とは種が違う雰囲気です。
年嵩の人の方はリーアム・ニーソンと奥田瑛二さんを足したような方、もう一方はグレイトフルデッドとかsupremeのワッペンが大量についているグッチのカバンを持っている方。なんか怖そうだな。。というのが初見の印象。
そしてつきます、奄美大島。預けた荷物を待っていると、先ほどのリーアム・ニーソンさん、喫煙所じゃないのにフツーにiqosを吸っています。なんかすごい。
で、受け取り、迎えに着てくれた船のスタッフの指示に従って、車に向かいます。するとですね、先ほどのリーアムさんたちも今回一緒に行く方々でした、と。なるほどね。
次に、途中のスーパーで、4日分の飲食品を買って、基地に向かいます。
こんな感じ。学びはいくつかありました。
・ここ、paypay使えます。QR読み込むタイプ。勝手に金額打ち込んで決済すると三回くらい嫌味言われます。なので、金額確定したら即決済してください。
・10月だと、東京の9月くらい、一ヶ月くらい季節が遅い感じです、今年の奄美。東京も今年は一ヶ月くらい平年より遅いので、つまりどういうことかはよくわかりません。
・水分は足りなくなるのは困るし、個人差あるだろうけれど、ぼくは2.5l/dayあれば大丈夫な感じでした。なので、3泊4日とはいえ、実質釣りするのは3日なので2lペットは4本あれば、大丈夫。でも8本買った!
・あとからわかることですが、船内、食料格納をお任せにしてると色々面倒になります。どういうことかというと、キャビンの出入り口付近に冷蔵庫的に使うボックスがあり、飲み物はそこに入れます。
そうして聖地到着です。
ビッグディッパー。
溜池の「さいとう」さんほどではないのだろうけれど、予約が取りづらい船、らしいです。オーナーは世界の福井健三郎氏。
この後の4日間で数々の奇跡を見せてくださいました。レジェンド!!
船宿も壮大です。
釣れたルアーが飾られています。
やばいw
そして準備を整え出航です。
初日はそれほどやらず、船酔い患者が数名発生し、悪石島で停泊。温泉があります。
秘湯中の秘湯。当初「穴掘って風呂にして入るんですよ」と担がれていて行きたくありませんでしたが、なかなかいいところでした。
船に戻り雨の中、夜勤開始です。
メッキが釣れました。トレバリング完了。で、飽きてきたので就寝。おつかれさまでした。
◆DAY2
本格始動初日です。快晴。
早速秘境。
宮古の反省として、頑張りすぎると最終日まで保ちませんので、適宜ジギングしながら進行させます。
すぐに釣れます。
いつものやつも釣れます。
ツマジロモンガラ、らしい。メガネハギと紛らわしい。特定するのに1日ほどかかり、判明したことを友人に知らせると「どうやって調べたんですか!!」と驚かれました。「頑張って調べました」と答えたらさらに驚かれました。
こちらがメガネハギ。
途中、キャスティングで一発ヒットしました。ルアーはパンプキンです。が、船べりでラインブレイク。もうキャスティングはいいや。。。と。。。
これもジギングでキャッチ。のんびりやってたら船べりで逃げられるという失態。隣で動画を取っていてくれた友人、タモお願いします!!
なんていうか、二発やらかすともうね。。。と。
と、のんびりしてますと、伊勢が何かをひっかけます。
なになに?え?セイルフィッシュ?すげーじゃん。
が、しかし、驚くべきはここから。想定で40kgは軽くあるということで、福井さんも「諦めてもいいよ」等、安全を最優先で進行させます。が、諦めない伊勢、途中から給水としてビール飲まされたり、補給としてカップ麺を二人羽織的に食べさせられますw
で、びっくりしたのが、近寄ってきたところで福井さん、素手で糸をたぐり始めました。え??うそでしょ!!という光景。聞けば、カツオノエボシくらいなら素手で触っても大丈夫、とか。
常連さんも、船べりの外側の板の上でキャストしてたり、でキハダかけて、落ちるかと思いきや片手でロッド保ちつつ船上に復帰してキャッチとか、異常者というか、完全に違う種類のニンゲンが何人かいます。
詳しく説明しますとですね、船ってこんな感じなんです。
これのですね、後方部分です。
赤い丸の部分。完全に危ないゾーン。ここでフツーにキャストして、キハダマグロかけて、船内に戻ってきてキャッチですよ。信じられます?
見たことがないというか、見てはいけないものを見てしまったような、そんな何かが頻発します。それを見たらもう完全に心が折れたというか、千々に乱れて以降は応援に回った方がいいな。。。と。
そして伊勢の激闘は続きます。
全員で頑張る図。そして上がりました。
どーん。
なげー。
伊勢よりちょっと軽い、くらい。
で、ですね、二枚上の写真、かなり密着してるじゃないですか。セイルフィッシュ、地味にむちゃくちゃクサいです。未経験の悪臭。伊勢が着てるポロシャツ、その悪臭を全力で吸収し、ちゃんと洗われずに放置されていたものだから、翌日には悪臭を放つキレイめな雑巾みたいになっていて不憫で仕方がなかったです。ポロシャツに謝っておいた方がいいと思うよ、伊勢。もし持って帰ってきてたなら、埋葬してあげた方がいいと思うよ、伊勢。
かくして二日目終了。そんなに投げてないけど、ミスしちゃうとやる気が霧散しちゃいます。。。
◆DAY3
3日目。
かめが応援に来てくれました。
ジギングの成功を祈り、踊りを捧げます。
つれます。
と、なんかデカそうなのヒットです。「メガネ(ハギ)!!」と思ったら、いやに暴れます。デカめのハタかな?と思ったら、中層でも暴れ、挙句あげる前にも大暴れ。ブルーなオブジェクト?と思ったら。。。
トレバリーでした。ナンヨウカイワリ。宮古のカスミアジよりも随分大きいけれど、まぁ所詮は小魚。でもトレバリー2種目。
この後、恐怖体験発生。何かがヒットし、プルプルしながらずっとラインが出されます。PE1.2、カルコンDC201、ジェットセッター63cでは太刀打ちできず、120mほどラインを出されて切断、と。キハダかな。そういうのがたまにかかるので怖い。
仲間の皆様はジグ宮さんがセイルキャッチでした。
恒例のコバンザメ
◆DAY4
「最後くらいは真面目にやっか」と思いましたが、悪い点ばかりを発見してしまいます。真面目にやった成果として、反省点を見つけられてことはいいことでした。何か巨大な魚を引っ掛けましたが、フックアウト、くらい。あとはメガネハギをちょこちょこと。
この最終日、GT(Great Takamiya)さんが28kgのGT(Giant Trevally)と2匹目のセイルキャッチ。奇跡という名のミラクルなのか、単なる実力なのか、おそらく後者だと思いますが、凄く凄いです。
この日の昼食は世界の福井健三郎氏謹製の親子丼でした。
その後、撃ちながら戻り、無事下船し、急ぎ支度し空港へ。
締めのラーメン。おいしくはなかったです。
とりあえずvol1終了。いろいろ考えることが出来てよかったです。
◆BIG DIPPERでの生活について
順不同な部分もありますが、ビッグディッパーさんについて、わかる範囲でまとめておきます。
◆キャストというか広さにについて
ミヨシ6人、トモ3人でキャストできるよ、って話でしたが、全員が超絶上手かったら出来る、って感じです。今回、仲間6人、常連さん3人の計9名でしたが、ぼくが一番下手。。。下手が入ると、お祭りやら発生するので、ベスト人数は6人な気がします。ぼくは邪魔しないように、休んでいる人がいる時に投げてました。そこそこ練習できたのでよかったのかな。
◆持ち物等について
1)食料、飲み物
食事は初日の昼以外は作ってくださいました。行程中の飲み物とお菓子は途中のお店で買います。全4日間、1日頑張るとそこそこ必要かと思いまして、2lx2x4で計8本水やらを買って乗船します。お菓子はいろいろ買ったけどあんまり食べませんでした。また、飲み物も1日2lでよかった気もします。次回は6本くらいでいいのかな、と思います。
こんな感じで買っていきます。
2)食事について
初日夜はカレーでした。
2日目の朝食
2日目の夜と3日目の朝。道中釣れたキハダの刺身とヅケ。「はは、キハダね」とバカにしてましたがなかなか旨い。
3日目の夜。道中釣れたセイルフィッシュの刺身とポーク・ジンジャー。
美味しいですよ。福井さんの「お客さんには旨いもの出せ」という哲学が生きています。素晴らしいです。
3)飲み物の運用について
デッキの手前に氷を入れた冷蔵スペースが用意されていて、そこに全部打ち込んでました。3日目くらいからどれが自分のなのかわからなくなりますw
よって、コツとしては
a)飲み物等はとりあえず自分の寝床付近においておく
b)当日必要な分だけを冷蔵スペースに入れる。その際、ボトルの蓋に色を塗るとか、輪ゴムひっかけておくとか、名前書いておくとか工夫する
次回はこうします。
4)タオルや着替え等
バスタオルとハンドタオルを一枚ずつ貸してくれます、確か。シャワーはありまして、寝床のそばにタオルや濡れたものを干して置けますが、タオルは自前のも1,2枚持って行った方がいいと思います。
また、荷物の置き場所ですが、それほどスペースはないので、トランクは船宿に置き、着替えなんかを別で船に持ち込みます。基本、寝床の横のスペースで保管します。運用していると着替えも乱雑になりますし(ぼくだけかもですが)運ぶ際と保管の際ようにトラベルポーチなんかがあるといい気がしました。なので買いました。
それと、寝る際ですが、エアコンが効きすぎるか効かなすぎるか、なので、余分にパーカーとか寝巻きがあるとよいかもしれません。
5)寝床
2段ベッドが4つの8床、一人用の離れみたいなのが1床です。ぼくは177cmありますが、身長の狭さは感じませんでした。また、上段、高さはそれほどありませんので、降りる時に工夫が必要となります。
◆次回の課題
・まず心構えがなってない。まーなんとかなるっしょ!って、そうやって甘く見てたり甘えてるからなんともならねえんだよ、ボケがっ!
・キープキャスト。GT、セイル、20kg超のキハダ、他巨大魚を獲るまではジグ禁止
・ルアー周辺の準備を念入りに行う。大径スプリットリング対応のプライヤーとか、準備にほころびがありすぎ
・道具は整理整頓。一つ一つの動作を丁寧に行う
以上でございます。ご精読、ありがとうございました。続きます。