見出し画像

熱波師検定@秋山温泉

熱波師検定A級を秋山温泉で受講してきたよ、という話。


熱波師検定A級に合格した。検定員の方に加え、一般のお客さんも含めてタオルを仰いだので緊張した。

プログラムは以下の構成。

・オープニングトーク
・パフォーマンス
・クロージング

パフォーマンスは「キューゲル」という氷のボールをサウナストーンに入れ、横旋回20→縦旋回20→1人ずつ10回仰ぐ。お客さんは8人いるので、80回仰ぐ。

これが1セットで計3セットなので仰ぐ回数は360回。3セット目で左腕の二の腕の下が攣りそうになった。

人生で最もタオルを振った日。やっぱりここでも体力勝負だった。

フォームが下手くそなので、不要に力んでおり、3セット目になると腕も疲れてくる。しかも真夏なので2セット目から汗が噴き出してくる。

やはり熱波を受ける側よりも、熱波師の方が一番しんどいんだなぁと分かった。高温環境で激しい動的運動をしているので、静的に座っているお客さんよりも消耗するし身体的な負荷が高い。

やはり熱波師リスペクトだ。

プログラムを13分30秒から14分30秒の間でプログラムを完了する必要があり、早すぎても遅すぎても駄目。追試または不合格もあり得るという条件だった。

秋山温泉は日本最古のアウフグースと謳っており、その真実は定かではない。秋山温泉は山梨県の上野原駅からバスで15分程度の場所にある。

上野原駅から無料送迎バスが出ており、10時のバスに乗れた。場所柄か乗ってるのはおじいちゃんとおばあちゃんか多かったが、若い人たちが各々1人で乗ってきたのを見て"同じ目的"だと分かった。

今回の受講者は僕を含めて11人。過去最多らしい。少人数制で6-8人くらいで普段はやっているそう。

秋山温泉に到着後、着替えを済ませて説明会場へ。そこで今回の検定プログラムの説明を受けてから、実技練習へ。

ステップアップセミナーを受講したのが昨年の12月なので、タオルの握り方から忘れていた。タオルは折り畳んだ。山折り側の方を握る。

縦旋回と横旋回の際は少し巻いてグリップしやすいようにする。

上からの振り下ろしは、タオルを横にしっかり開く。振りかぶるときにはタオルは閉じなくて良い。開く意識付けのために振りかぶった際に閉じることは良い。

今回感じたのは「強く振れば良いってもんじゃないんだなぁ」ということ。

受講者とペアになって風車を持ってもらい自分の風がしっかり届いているかをチェックした際に、意外にも脱力して仰いでいるときの方が風車が回った。お客さんが座っているその先の壁に風を送るイメージ。

松坂大輔がキャッチャーミットではなくバックネットまで届くようにボールを投げるイメージと話していたような記憶があるが、アレ。

パラシュートを頭上で開いて、そのままゆっくり降りてくるようなイメージがしっくりきた。結構、お客さんまで近づいて振っても大丈夫なことが分かった。

これは鏡で振っていても気づけない。お客さんとの距離感は実際に降ってみないと分からないもの。

縦旋回はアンダースローの方向にバケツを振っているようなイメージ。遠心力を利用する。なるべく大きく縁を描くように振る。下に降りてきたときに遠心力で自然に加速するイメージ。

横旋回が最も難しい。手のひらが常に地面に向かってなければならないのに手首が返ってしまう。ここは僕は下手だと自覚しているので、改善していきたい。

縦旋回と手首の使い方は同じなので、徐々に横にズラしていくような意識付けが必要だと。

やっぱりお客さんの安全確保の優先度が最上位。オープニングトークから、セットごと、クロージングそれぞれに体調確認があり、これを怠ると減点になる。

秋山温泉の検定場所は野外サウナ。思ってたよりも狭くて、振るのが難しい。広い部屋の方が撹拌力は必要だが振りやすい。狭いとフォームが小さくなるのでこれまた難しい。

あとは7番席の位置が微妙に遠い作り。近づこうとするにも手前の6番席の人がいるので限界がある。ここら辺はスキルが求められた。

これから大事になるのが場数だろう。このままだとペーパードライバー確定なので、自分の行動次第。秋山温泉は熱波師検定を持っていれば仰がせてくれる。

また特に土日の午後は熱波師が欲しいとのこと。せっかく来てくれたお客さんに満足して帰ってもらいたい施設側の要望と、それらを提供できる熱波師だ。熱波師と言えど、連続でしっかり仰ぐのは体力おばけでも難しいことが分かった。

熱波師の数が少ないとイベントもできない。タオルを仰ぎたくなったら、秋山温泉に連絡してみるか。

あとは今回感じたのは、熱波師検定A級は待ち合わせ場所だということ。

熱波師検定A級を受講するには、熱波師検定B級とステップアップセミナーの2つを受講する必要がある。

価格も1万-2万円台であるので、そんなに気軽にも受講できない。ただ、そこを通過してA級まで受講となるとそこら辺の人よりも断然サウナが好きな人たち。

この仮説は当たってて、今日参加した僕以外の10人全員が大のサウナ好き。好きが高じて自分でやってみたくなった人たちだ。これは出会いの目的だけでA級をリピート受行するのもアリだなと感じた。

A級だと10-17時くらいまで一緒に入れて、話せる時間も確保できるので関係を作りやすいのも大きい。

いま大変なことに気づいた。

秋山温泉にサウナハット忘れた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?