脳の情報補正機能をオンにする

知識によって情報が補正できるよね、という気づきの回。

サウナに入ると副交感神経が優位になっている、かつ脳の血流が良くなっているので普段考えないようなことが思いつく。

田辺温熱保養所の休憩室でボーッとしていると「寿長老不」ってなんで読むんだろうと考えていた。

最初は左から読んでおり、さっぱり意味が分からなかったので、右から読んでみると「不老長寿」と書かれていると分かった。

ただ何度見ても「不老長」までは分かっても、「寿」ではなく「森」にしか見えない。この「寿」の字を単体で出されても絶対に分からない。

これは僕が「不老長寿」という言葉を知っていたから、おそらく「寿」でしょという補正することができた。

英語のリスニングもこれと同じ理屈で一言一句聞き取れているわけではない。ただ、知識があることで情報補正ができるようになる。

だからフレーズをチャンク化して覚えておくことって脳の補正機能をオンにするためにも重要なこと。

毎日英語の練習はしているものの日本で生まれ育って27歳まで英語を全く話せなかった僕は未だに「寿」のような解像度でしか聞こえていない場合がある。

ただ「不老長寿」のように情報処理ができるようになっているから海外でも困ることはほとんどない。

もうちょい俯瞰して、「不老長寿」全体の文字の解像度が今回の「寿」レベルであったとしても「不老長寿」は解読できたと思う。

なぜなら田辺温熱保養所が健康カテゴリに属するので、それ関連の四文字熟語から推測できるからだ。文脈を適用するレイヤーを引き上げただけでやってることは同じである。

英語でもこういうことって多々あり、場面からフレーズを先回りして推測できることもある。よく聞き取れなかったけど、この場面ではこういうこと言いたいんだろうなぁという場面からの推測アプローチである。

しっかり聞き取れてましたよ、の態度をとるように見せているが、実際のところはそんなに甘くはない。

もちろん最初からクリアに聞き取れることに越したことはないんだろうけど、異なるアクセントの英語の受け皿を作ることも容易ではない。

なので◯◯ときたら△△だよねというようなパターン認知をできるように、フレーズと場面を紐付けでおくことも保険にはなる。

ただ、これは間違っていたときには話を聞いてねぇヤツだなという烙印を押されるので、相手の話はしっかり聞くようにはしている。

脳の補正機能をオンにするには知識を蓄えておくことがめちゃくちゃ大事だよねぇ、とそんなことに気づかせてくれた田辺温熱保養所の休憩室でした。

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