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第71回勝田全国マラソンセルフレビュー

結果から言うとパーソナルベスト達成。2023年の京都マラソン以来の1年ぶりのサブ3。今回の勝田マラソンでフル(以上)の完走回数が30回となった。

ネットタイムは2:56:16。これまでのベスト2:57:49から1分33秒の更新。1分33秒と言えど僕にとっては大きなタイム。

良い走りができたのか内臓も筋肉もダメージがほぼない。選手寿命をなるべく長くするためにダメージは最小限で走り終えることが毎回のテーマ。タイムと引き換えに選手寿命をトレードオフにしたくない。

最近は強度>頻度>時間の優先度で練習メニューを組んでいる。持久系スポーツにおいても強度はめちゃくちゃ重要な要素という仮説だったが、今回の結果から少しは信憑性が増した。

強度を優先したトレーニングを積んでいれば近い将来にサブエガも達成できるだろうという感触を得られたのは大きい。あと1.5キロ縮める必要があるが無理ではない。

そんなこんなで恒例のレース後の振り返り。

マラソン遠征したら食事も真剣に楽しむのが僕のポリシー。翌日レースであっても睡眠に影響出ない時間に飲み終えるのであれば飲む。

前日ハイボール3杯飲んだ。水戸駅近くの四◯屋という居酒屋で痛風鍋を堪能する。白子、あん肝、牡蠣という贅沢なお鍋に舌鼓。ただしっかり20時には解散。

四◯屋の痛風鍋

勝田マラソンは10:30スタートなので他のマラソンよりも2時間近く余裕がある。しっかり朝ごはん食べてウンチを出しておく精神的な余裕があるのがありがたい。ここはコンディショニングにおいて非常に重要。

今回学んだのは「スタート地点に立つ時点でコンディションを整えておくこと」の重要性。これが1番の学び。走りながら整えていくのではなく、スタート地点に立った時点で整ってないとダメ。

今回は3日前からミネラルタブレットで体内の水分バランスを整える実験。3日前から1Lずつ飲む。当日もスタート前に1Lを飲んでいた。全く攣る気配がなく安心してスピードを出せた。

毎回、何らかの仮説を持って走っているので、レースに出るたびに発見がある。

OS1の2倍の濃度らしい

これは昨年の湘南国際マラソンでの反省を活かした。湘南国際マラソンでは朝起きてからコーヒー1杯のみでスタート。22キロ地点で脚が攣る寸前でスピードを落とさざるを得なかった。

この苦い経験から「走りながらコンディションを整えては遅い」ということを学ぶ。今回は同じ失敗を繰り返さないという意識でレースの3日前から体内の水分バランスを整えた。これは良さそうなので今後も継続していきたい。

練習に関しては5日前から朝ランの距離を10キロから7.5キロに落としボリュームを減らした。2日前まではケトルベルでの体幹トレやプライオメトリクスも普通に実施。

レース当日の朝はドーミイン水戸の朝食ビュッフェでご飯を3杯。糖質中心のメニュー。鮟鱇の唐揚げも食べたかったが、コンディションを整えるために前泊したのだからグッと我慢。

脂質や食物繊維よりも糖質を重視は良さそう。脂肪もエネルギーになるとは言われているが、フルはスピード勝負でもあるので、エネルギーへの変換効率は糖質>脂質。

なのでマラソン当日は糖質摂取を優先したい。加えてレースの1.5時間前にカステラを食べた。糖質ゲージを溜めておくために。

レース中のジェルはアミノサウルスを10、20、30キロで摂取。ペースが落ちてきてから摂取するのは遅いので、回復ではなく予防という観点でキロで飲むことに設定。固形物は何も取らない。

新しい取り組みとしてはエイドは2つに1つしか水分を取らないこと。スタート地点でコンディションを整えておけば、水は口を濡らす程度にしても問題ないことを学ぶ。これは結構良いかもしれないので、しばらく継続してみよう。

レース中の意識としてはランニングエコノミを落とさないこと。肘を真後ろにグッと引くことを継続。そうすると上半身と下半身が連動してキツくなってもペース減少を最低限に抑えられた。

ハーフを1:26台で通過できたので、後半多少失速するとしてもこのタイムであればなんとかサブ3には間に合わせられる。今後はハーフ1:26を指標の1つにしよう。

あとは負荷分散をする意識。走りながらフォームを少しだけ意図的に変えて、同じ筋肉に負荷がかかるのを避けた。お尻の筋肉に頑張ってもらう期間や脚の筋肉に頑張ってもらう期間など、全身に負荷を分散させる意識で走った。

1ヶ所の筋肉に責任を押し付けない。全身を総動員して42キロを乗り切る。そうしたからか(実際にできていたかは不明だが)本当にダメージが少ない。

最近はケトルベルやプランクでの体幹強化、プライオメトリクスの導入、最大心拍数85%以上のペース強度という強度重視のトレーニングにしてる効果も実感。

体幹がないとレース後半にフォームが崩れてランニングエコノミが下がりエネルギーの変換効率が下がる。結果、ペースが落ちてしまう。

レース後半は単純に生み出せるエネルギーが減るだけでなく、推進力への変換効率も下がるので往復ビンタでペースが減少する。体幹を強化するとその片方は抑えられるのでペースの減少率も下がる。

来年も勝田マラソンは参加したい。71回目の大会で1953年から実施しているので運営も安定感(スタート前にランナーをやたら焦らせない)があったし街としてのウェルカム感もあった。

惜しいなぁと感じた点としては、写真撮影の場所。勝田マラソンは比較的タイムが出やすいコースだと思うので自己ベストを更新する人も多いだろう。それだけにゴール直後に綺麗に完走後の写真を撮ってくれるサービスがあれば500円くらいでも多くの人が買うと思う。

1人で参加してたり、スマホ持って走らないと荷物を受け取ってスタッフに依頼しての撮影となるので完走後ホヤホヤではなくなっている。

完走後の写真は鮮度が結構大事なので、エントリ時のオプションとかで付けてゼッケンにマーキングしてそのゼッケンを付けている人はそのまま写真撮影できるような仕組みにしたら良いのになぁと感じた。

走りやすいコースだけでなく、ランナーのレベルも高く自分の目標とするタイムのランナーも周りに大勢いるので苦しいときに引っ張ってもらえた。ただタイムを狙うと景色とかエイドとか全く楽しめないので、フルマラソンとの向き合い方は今後も継続検討。

勝田マラソンはサブ3の証明書がないと前方グループには行けないこともあって、他のマラソンよりもグループの精度が高かった。僕はBグループからのスタートだったがほとんどAの人を見かけなかったので実力相応の人たちだったのだろう。証明書の取り組みは他のマラソンでも取り入れてもらいたい。

あとHグループとかでめちゃくちゃ速い人がいるけどあの人たちは何者なのだろう。今回も何名かいた。あえて後方からスタートして多くのランナーを抜かすゲームを楽しんでいるのだろうか。

備忘
・9:00に勝田駅に着いても会場まで徒歩10分なので余裕を持ってスタートできる
・気候に合わせて当日変更できる複数パターンのウェアを用意しておく
・着替えなどで使用できるシートを持参しておく
・勝田駅でも良い感じの飲食店があるので前日入りでも楽しめそう(また水戸とは違った雰囲気)
・茨城県は鮟鱇、メヒカリが名物
・荷物預けもスムーズなので時間的な逼迫感を覚えずにストレスフリー
・茅ヶ崎→水戸に向かった際にSuicaで入場して、東京駅で特急券と乗車券を購入して、乗車券分だけ余分に支払う失態。恥ずかしながら、Suicaで入る際には特急券のみで良いということを学ぶ(マラソン関係ない)。えきねっとで東京→水戸を購入するのではなく、茅ヶ崎→水戸を購入すれば良い

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