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受け皿を整える設計

大垣サウナ。色んなサウナ関連書籍で取り上げられる老舗。マラソン大会で岐阜に訪れる機会があり、せっかくなので寄ってみた。

大垣駅から徒歩15-20分。歩いていると歴史を感じるその建物が目に入ってくる。靴箱ではなく、受付で靴をフロントに預ける初めてのスタイル。こういう違いも面白い。

受付の方もスタッフの方も気さくな方々。昔から続く施設ってやっぱり人で愛されているというのは確実にあると思う。他の利用者とスタッフの方たちとのやり取りから常連さんであることはすぐに分かる。

昭和ストロングスタイルとよく言ったもので、入った瞬間にモアっと熱気が全身を包み込んだ。平日の昼間なので利用者は少なめ。初めての大垣サウナのサウナ室がいきなり貸切だった。なんという贅沢。

温度計は115℃を指していた。上下2段式であり、利用者はみな下段に座っている。これは上段に座ったらサウナを堪能できる時間が少なくなってしまう。上段はラスト1セットにすることに決め、下段に座る。

月極めの荷物置き場もあり、ここでも常連さんに愛されている施設であること、同時にキャッシュポイントの作り方の参考になった。アダムアンドイブと同じ。

大垣サウナは何と言っても水風呂。おそらく水風呂を強調するためにサウナの温度が高めに設定されているのだろう。水質は柔らかく心地よい。日本の水資源って凄く恵まれていて、日本だからこそ堪能できる贅沢でもある。

サウナと水風呂とお湯の3つの立て付け。複雑性が排除された仕様である。

水質に関してはお金でコピーできないものなので、ロケーションがモノをいう。東京では再現できない水質を持っているので、遠方から多くのサウナ好きがこの水風呂を目的に訪問する。水風呂を楽しむために、昭和ストロングサウナで水風呂の受け皿を作る。

名物 豚ロース生姜焼き定食

サウナで食事の受け皿を整えて、2階の飲食エリアへ向かう。昔ながらの落ち着いたレトロな雰囲気。

豚ロース生姜焼き定食のような◯◯と言えば、△△という定番を作れると、単価を増やす打ち手にもなる。

大垣と言えば田辺温熱保養所もあるが、僕は1日に1軒ずつ訪問した。せっかくならば両方を同じ日に行けると効率が良いが、2軒目の限界効用が確実に下がる。それではもったいないので、再び大垣に戻ってきた。

どれだけ美味しいラーメンでも1日に2食を食べてしまうと後に食べる方に美味しさを感じにくくなってしまう。美味しさって解釈なので、美味しく感じれる自分の状態を作っておくこと。

ここも受け皿の話で、大好きなものでも一定量を超えると楽しめなくなってしまう。なので受け皿を整える時間を挟んでからの方が堪能できるというわけ。

そんなこんなで大垣サウナを堪能してきた。

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