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学問のすすめって読んだことある?

仕事がら学生と話す機会が多いんですが、よく質問するんです。ちゃんと大学で勉強しているか聞きたくて。別に読んでるからどうなの?って話なんですが。

で、この質問すると大抵の方が読んだことないんですね。「けしからん!ベストセラーやぞ!読んでおきたまえ!」と偉そうによく言うのですが、自分もちゃんと読んだとは言えないですけど。ちゃんと理解しているかどうか。

と、まぁ、それは置いておいても、
 「活躍する若手にある共通点はなんですか?」
とキラキラした目で、学生から聞かれることが非常に多い。
 「そんな質問が浮かぬほど自分で物事を考えている点だね(イやな奴)」とは答えずに、この話をしています。仕事で意識してもらいたいこと3点。

ところで一番上の写真、誰だかわかります?

話の流れでわかるかな。そう・・

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最近めっきり見なくなったなぁと。別に財布に入ってないわけじゃないんですよ。最近はもっぱらPayPayかSuicaしか使わなくて。もう少ししたら渋沢栄一に変わっちゃうのでこの話もしづらくなるなぁ。

で、彼の有名なこのフレーズ、

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これはさすがに皆さん聞いたことありますよね。私のモットーであったりもします。

天は人の上にも人の下にも人を造らないんです。

お客様も、上司も、先輩も、全てフラット。ただ役職という責務が違うだけで偉いも偉くないもないんです。なので、自分自身の考えを臆さずに語ってもらいたい、それができないと価値ある人財になれないのです。これが若手に意識してもらいこと1点目。

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この話をすると、多くの人は「ははぁ~、まいりました。なるほど、学問のすすめ  よくわかりました!」となるんですが、ちょっと待てと。何もすすめてないぞと。

この言葉には、続きがあるんですね。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、と言えり。されど・・・

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そう、これで「学問のすすめ」完成。
要するに勉強することは大切ですよ、っちゅう話です。

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特に私が身を置くIT業界なんかは、日進月歩で、いや、秒針分歩で新しい技術がウジャウジャ沸いてくるのです。

なので、「どれだけ自律的に学び続けられるか」これが非常に大切になるんですね。

この「自律的」というのが結構ポイントで、言うても学生時代は勉強するための組織に属している訳ですから、否が応でも勉強せざるを得ない環境にいた訳です。

ですが仕事を始めると必ずしもそうではない。

もちろん業務に必要な範囲は、最低限勉強するでしょう。でもそれ以上に、+α成長するような勉強を「自律的に」できるかどうかは、かなり本人の姿勢によって差が出ます。

そしてこの姿勢の差が、そのまま成長とパフォーマンスの差になるように私は思うのです。

勉強しましょう。皆さん。自戒の念も込めて。これが2点目。


で、最後の話。

福沢諭吉と言えば、学問のすすめともう一つ有名なのが、

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これを創設したんですね。細かいところはよく知りませんが。

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1858年に蘭学塾から始めて、ちょうど明治維新の頃ですよ、「これから日本が発展していくには教育が必要じゃ!」とか崇高な思いをもって創設したのだと思います。そして、より学問を普及させるために学問のすすめも書いたのでしょう。(確か新聞か何かの連載だったと思います。うろ覚え。)

ここからは大いに私自身の妄想も含むんですが、福沢諭吉はきっとこういうことを考えたんじゃないかと思うんです。

「教育を普及させるために、学校建ててやったぞ。東京のど真ん中の三田に移転もしてやった。そんなんしてたら金がない。やばい、どうすっかなー。」

「そうだ、勉強が大切だということを社会に広く知らしめて、「勉強したい」となった人が、自分が作った学校に入るようにしよう。さすれば儲かるであろう。名案。」

そう、私が伝えたいこと3点目、最後。

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常にビジネスのことを考えて欲しいということです。

仕事を始めると、どうしても目の前の業務にばかり目が行きがちです。

ただ、自分がやっているその仕事、自分の会社の何にどう貢献するの?ということを常に考えながら仕事をするようにしてもらいたいんです。全員が経営者の意識を持つ。特に大企業だとこれが失われやすい。

さすれば、必ずや皆さんは「自分自身で物事を考えられる人」になれて、つまらない質問をするようなこともないのではないか、と思います。

頑張ろう、就活生。

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