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#1 豚、デザインの旅に出る


旅の始まり

どうやら、私は旅に出ることになったらしい。
らしい、というのはあまりにも正しくない。

深夜、ぼんやりと眺めていたTwitterのタイムラインに現れた「今日まで!」の文字に吸い寄せられるように旅の案内にたどり着き、
「何食分かで楽しい1か月を過ごせるのであれば」と参加したのは私自身なのだから。(ねむる豚が考えることはいつもご飯のことくらいだ)

私は、3/1より開催されるデザイン研究所さんの「CREATOR CARAVAN」
通称クリキャラに参加している。

気づくことのできない日常は砂漠同然だ
意識しなければ目の前にあるオアシスさえ気づかない


どうやら、私は砂漠にいるらしい。


オアシスとは何なのか、そこには何か面白いものが待っているのか。
デザインとは無縁の世界に生きている豚が勢いのままに飛び込んで、その勢いのままこうして文章を書いている。
デザインの旅でどうしてまた文章なんて、という思いと
どうせ参加したのだから何かを残すのがよいだろうという思いと
それでもどこか気恥ずかしい思いとを抱えて
私はいまラクダに乗っている。


自己紹介は何を紹介するのか

お隣でラクダに乗る人々は、どうも華々しく見える。

かねてから「自己紹介」がどうも苦手な私にとっては、ああいう場でのコミュニケーションがまぶしい。
自己紹介というのだから、おそらくは紹介されているのは「自己」に違いないのだけれど、切り出された「自己」がどこまで本来の「自己」と地続きなものなのかは少し疑問でもある。

多くの人が様々な刺激を求め、この旅にやってきているようだ。
彼ら彼女らが乗るラクダは様々で、持っている荷物も異なっている。
私の積み荷はどうなっているのだろう。
きっとねむるための枕とふわふわと柔らかい毛布がぐちゃぐちゃに詰め込まれているに違いない。

彼ら彼女らは、大きな荷物を抱えているように見える人もいれば、目を輝かせて進む先を見つめている人もいて、始まったばかりの旅はどこか落ち着かいない空気を保っているように思う。

刺激的な日々、というと聞こえはよいが、刺激が体にもたらす影響は計り知れない。
だからこそ楽しみであり、だからこそ落ち着かず
私自身、今とりとめもない文章を書いているのかもしれない。


私は何かを発信しうるのか、それともただ世迷い言をつぶやくだけの1か月となるか、今はまだ何もわからない。

久方ぶりにみたゆめの日記をつけるのもきっと悪くないから

ねむる豚がみたゆめに、どうぞお付き合いください。

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