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裁判傍聴レポ

懐かしいニュースが飛び込んできた

自分が数年前に見に行った裁判がようやく終わったらしい。当時見に行った時はあまりに衝撃的すぎて感想を書く気にもならなかったが、時間が経ち、少し思うことがあったので書いていこうと思う。

裁判傍聴について

裁判傍聴と聞くと難しい印象を受ける人というのは多いかもしれません。しかしそんなことはないです、誰でも簡単にすることができます。まずここでは裁判傍聴の方法について書いていきます。

裁判傍聴の方法

①平日の裁判所が営業している時間中に裁判所を訪れる
②入り口で荷物検査を受ける
③今日行われる裁判がまとめられたファイルがあるのでそれを見る(刑事事件の初回がが望ましい、理由は後述)
④面白そうな裁判があればそこに書いてある部屋まで行って見に行く、部屋には勝手に入って良い。

たったこれだけです。なぜ刑事事件の初回が良いかについてですが、刑事事件は民事に比べて何が起きているか想像しやすいし、初回だと被告人が何がしたかという説明もあるからです。
ドラマとかの刑事事件だとよく巨大な法廷でマスコミが何人もいる中、警察官に紐を付けられた犯人が入ってきます。しかし現実にはそんなことはほとんどありません(そういう裁判についてはまた後述)。刑事裁判でも被告人が自分で家から出頭してくることもありますし、基本的にマスコミはいないし、法廷もそこまで広くはないです。

法廷内での注意事項
裁判には気軽に行ってほしいですが、注意しなければいけないことがいくつかあります。まず、法廷内では録音や録画は禁止になっています。法廷画家という職業が存在するのはこれが理由です。そして裁判長から全員起立を求められた場合にはそれに従わなければなりません。最後に飲食は禁止。基本的にはこの3つです。それを守れば一般常識を持っている人なら他に注意することは特にないです。

裁判傍聴レポ

※殺人事件に関する裁判なので一部そういった描写があることに注意してください。また、当時のことは鮮明に覚えてはいますがかなり前のことなので確実に裁判所で証言されたと確信を持てるもののみを書いていきます。

ここから本題に入ります。
まずこの時に傍聴した神戸市5人殺傷事件の詳細についてですが、

この記事を見てください。

どの裁判をやるかというのは基本的に裁判所に行ってみないと分からないのですが、殺人事件などの場合は別です。傍聴も人気のため抽選になることが多く、その場合は裁判所のホームページにて日程等が事前に告知されます。この裁判の場合もそうだったので告知されていた時間に裁判所に行きました。するとまず当該の裁判の傍聴を希望される方はこちらにお並びくださいというアナウンスがあり、そこでリストバンドが配布されます。

その後、希望者多数の場合は抽選があり、このリストバンドに書いてある番号に書かれている番号が読み上げられ、その番号のリストバンドを持っている人のみが傍聴できます。この日はそこまで人はいなかったので希望者は全員傍聴することができました。傍聴券が全員に配布されました。

傍聴券が配布されると裁判所の中に入り、法廷の扉の前に並びます、先着です。時間になると入るようにアナウンスがあり、好きな席に座ります。僕は中央の一番前に座りました。
法廷の内部の画像は下のリンクにあります。(開廷前は撮影可)

尚、この日は目撃者や関係者の証言が主で被告の発言というのはほぼありませんでした。ここに主な証言を一部まとめて書いておきます。

①隣人
自宅の2階より殺害現場を目撃、通報。
②被告人が通っていた専門学校の教師
真面目な性格だった。就職が決まった後も挨拶に来てくれた。
③当日対応に当たった警察官
通報を受けて現場に急行、現場近くの神社内にて被告を現行犯逮捕した。

他に証人はいましたし、他にも生々しい証言が色々ありましたが、先述したように以外正確なことを書ける自信がないので割愛します。また、一部証言が行われる時には証人と被告人の前に衝立が置かれ、互いに見えないようになっていました。

基本的に刑事裁判でもドラマのHEROのような弁護士と検察官の応酬というのは全くないのですが、この時は被告側の弁護士が証人にした質問に対して、検察官側がそれは本件には関係のないことで〜(少し強い口調だった)のように応酬していたことが印象的でした。

余談ですが、この裁判が終わって裁判所近くの交差点で信号待ちをしていたところ、先述した当日対応に当たった警察官に声をかけられ、裁判見てられましたよね?と言われました(あまりに最前列で食い入るように見ていたので顔を覚えられたのだと思う)。その後ぜひ警察へ!と勧誘を受けました。

まとめ

裁判傍聴というのは皆さんが思っているよりもずっと簡単にすることができます。もしこのnoteを見て興味を持たれた方はお近くの裁判所まで!

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