見出し画像

当たり前田のクラッカー



車窓から外を見てみると、それまでスマホばっかり見ていたからかピントを合わせるのにちょっと時間がかかった。

最近、とっても目が悪くなったきがする。
今までは輪郭がはっきりしていた街の灯りがぼんやりと夜に溶けて、境界線が曖昧になっている。



やまない雨はないし、明けない夜はないし、時間は有限だし、2023年は今年しかない。
私以外私じゃないの。


ひとつひとつの事実に目を背けて気が付けばYouTubeをみて30minくらいはダラダラ過ごしてしまうことが多い。


空想と妄想に耽りYouTubeで時間を消費する選手権がもしあればぶっちぎりで優勝できると思う。


酔っ払って2軒目行きたいラーメン行きたいと繰り返す職場の人を「明日がありますから」と山手線に乗せた後、自分の明日のこと心配しいや、と最近はめっきり使わなくなったコテコテの関西弁で囁く声が聞こえたのはついこないだ。



当たり前から目を背けてばかりいるくせに、自分の毎日はまた明日もその先も続いて行くのだという僕にとっての当たり前を甘受している都合の良さを自覚しつつ、その「当たり前」というものの輪郭ですら夜の灯りのようにだんだんぼやけていってるような気が最近している。

久々におりた笹塚駅で、出口を探してみた。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?