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親父杯クラスファイナル奮闘記(3)

1月26日(水)

ということで、練習期間も残り3分の1。本番が近づいてきたわけです。練習は楽しいけど、全然速くならないのはどうしたものか( ̄ー ̄)

この練習期間を通じて、練習でよく一緒になる方とは、フレンド申請をしたりいただいたりということもあって、ちょっと私のフレンドさんも増えていて。
今日は山際でフレンド限定部屋を建てて単独走をしていたら、Bさんはじめ皆さんにお越しいただけて。私含め6人となって最後にレース形式を一本。

全開アタックを何周かテストした関係で私がポールスタート。背後からプレッシャー受ける練習を積みたい気持ちもあったので、他の方にはちょっと申し訳ないけど、先頭から出してもらうことに。
で、トップキープで走り出すと私なりには走れてるんだけど、やっぱり後続からすると競馬で言う「スローの逃げ」状態で後ろに車がずらり。自分なりに懸命にトップを引くが、中盤で満を持して2番手の方に交わされると、そのまま数周できれいに後ろにごぼう抜かれ。
最後はきっちり前の方にタイム差をつけられる。毎日、ほんのちょびっとずつ成長はしてると思うんだけど、なかなか劇的に伸びてくれないのが辛いところ。

練習していて感じるのが、準決勝本番の展開はちょっと読めないなと。レギュが基本的にツイスティなので、自転車レースみたいな進行になりそうで、その中でペース差なりミスなりで、どこで「中切れ」が起きるかがポイントになりそう。
前についていければスリップの恩恵もあってある程度はついていけるようになっている気はするけど、駆け引きするまでの力はまだついていないし、地力で劣る分オーバーテイクに持ち込めるか微妙。
ペース差やミスで、自分のところで「中切れ」する可能性も正直高く、そうすると目標にされて後続の餌食になる可能性が高い。周囲はみんな元々速い人だから練習積んでしっかり仕上げてきたら、なまじ4番手で出る分、中切れリスクが一番高いのは自分になる。

もう3週間練習してるんだけど、ほんとに他の人に勝てない(笑)。ランキングボードのタイム差の数字で感じる速さの差ではなく、実際に近くで走ってわかる力の差。最近の練習で、Bさんの前で走る時間が多く、そのたびにBさんがぴったり後ろにつけてくるけど、まだ一度も当てられたことはない。ああ、上手いなと。肌身で自分より上手い人の速さを感じられる。だからこの3週間はずーっと謙虚な気持ちで練習しています(笑)。

1月27日(木)

今日も練習。今日はフレンド申請させていただいた速い方が部屋に来てくださって。いままで面識は全然なかったけれど、走り方を見ていたり、私のツイートにリアクションいただいたりしてたので、お誘いしてみました。速さのレベルが全然違い過ぎるけど、それは御容赦をということで。

今日は最大4人で練習。山際のレース形式を一本。今日は後ろから追走したけれども、やっぱりじりじり離されて最後はちぎられる。相変わらず、私だけが遅い。少し遅いのではなく、余裕で捌かれるところからはっきりと一枚違う。

わずかながらちゃんと成長はしている感じがあって、今日も走り方のポイントにひとつ気づきが。タイムの上はなかなか縮まらないけど悪いラップは減って、13周のレースタイムはじわじわよくなっているのも確かだけれど。それでも差が縮まらない。上手い人って凄い。

練習の最後は魔女のフリー走行。3週間近く練習しているのに、恥ずかしながらまだ煮詰まっていない感じが実はずっとあって、全然タイムが揃ってこない。デイリーとかのTAだと3,4日も走ればタイムが縮まらなくなって、ああこの辺で自分は頭打ちねと思ったりするのだが、この親父杯の2つのレギュについてはそういう感覚が全くない。自分の意識の持ち方が違うのか、そういう奥深いレギュなのか。

1月28日(金)

今日も練習。フリー走行でじっくり走りこんだ後、AさんBさんが来てくれてまとめでレース形式を一本。
二人に先行されるのはお約束。二人がずーっとテールトゥノーズの争いを繰り広げる中、少し遅れて追走する自分。ん、今日はついていけてる。二人が燃料節約の駆け引きでタイムコントロールしているのかと思ったら、ラップタイムもいい。そして大きなミスも出ない。
追走の利が大きいとはいえ、何とか最後までテールが何とか見える位置でついていけてゴール。レースタイムは自己記録を更新。そうだよ、そうだよ。やっぱり自分だって速くなってるんだよ。うんうん。

でも、二人には余裕で負ける(笑)。薄々気づいていたけど、確信した。今年の親父杯レベル高すぎないか?もちろん、自分が根本的には遅いんだけど、今日は自分が練習してある程度速くなったことを体感したからわかる。あ、こんな高いレベルでやっているのねと。

残り一週間。準決勝、決勝とも上位の人を相手にする以上、劣勢は否めないけど頑張ります。いや、ほんと楽しい。AさんBさんありがとう。

1月29日(土)

今日も山際練習からスタート。今日も新しいフレンドさんが遊びに来ていただける。とても速い方。しばらく黙々とロングランを2セット。リプレイ見たり走りこんでいくうちに気づいたポイントが2つあって、そこを直したら随分安定するようになった。4週間走ってようやくわかることがある。

部屋には二人のままで、今日は誰も来ないな~と思って、Aさんに連絡とったら「部屋見えてないよ」とのこと。だからか(いやそもそも不人気部屋ではある)。Aさんが再起動して来訪してくれて、3人でレースを一本。タイマンバトルではあっさりちぎられて終わるのは間違いなかったので、1台増えて少しはスリップの恩恵があればと。

レースは粘ってはみたが、やはり前2台にじりじり離されていく。途中、リスクを負って少し燃料多めに使って追ってみたがやはり届かずで最後はガス欠。燃料使って追うとどうなるかやってみたかったので、これはまあしょうがない。

ペースでまだ差がある。台数が増えて数珠つなぎになったときにスリップの恩恵がどう作用するか。台数が多ければ車群にはついていけそうなレベルになってきた気もするが、ワンミスが怖い。コースアウトのような大きなミスでなくても、コンマ数秒のロスで中切れすると厳しくなる。

山際については、自分なりには仕上がってきた気配もあるが、「これで戦えるだろう」と思って出ていくと、周りがもっと仕上げているのが親父杯。ほんとに練習してないと思った人がばっちり練習してくるからこの大会は絶対に気が抜けない(笑)。

1月30日(日)

とうとう最後の一週間。昨今のご時世もあってそうそう外出もできないので、昼間にちょっと魔女を単独練習。そこそこ走ったものの速さも安定感も足りない。
このレギュは地力が問われる気がするのだが、私の場合元々の地力のなさがかなりひびいている感じ。山際は私なりには仕上がりつつあるが、魔女は程遠い。で、残り1週間では足りない。厳しい。

夜は魔女の練習から。今日も昨日に引き続きフレンドさんが来てくださって。フリー走行を黙々と走った後、ペース違いは承知の上で2人でのレースをお願い。

前に車がいる恩恵でちょっとはついていけたけど、やっぱり実力どおり引き離される。フリー走行通りの1周タイム差かける13周分、きっちり遅れる。もうちょっと縮めたいけど、いわゆる安定期というか伸び悩みの時期に入ってきているようで、数字がなかなか動かなくなっている。

その後、フレンドさんが退出されて、山際での単独走をはじめたら、今度はBさんがお越しに。いろいろと情報交換で話が弾む。違う意見、初めて聞く情報。これもまたヒント。
親父杯に特化しているかどうかはわからないけど、速い人は大体走っている。私は毎日走ってはいるけど1日あたり2時間強なので、たぶん私以上に練習している人は結構いる感じ。
勝つことだけ考えればもうちょい練習量を積みたいとこだけど、腰に来るのと燃え尽きないようにペース配分を考えるとやはりこのくらいがいいのかも。

最後に二人で気楽な追走練習をして今日は終了。Bさんは後ろから追ってくるときのオーラが凄い。物理的に隔てられてる以上気のせいのはずなのに、オンライン越しに人の気迫が伝わってくる瞬間は確かにある。やはり、親父杯は奥が深い。

1月31日(月)

今日も練習。今日はこの前フレンドさんになった方が部屋に来てくださって。この方も速い方。今日は最終的に5人集まって山際のフリー走行の後レース練習。

5人の最後尾でスタート。やはりトップとの間に台数があると、ついていきやすい気がする。ミスるとすぐ置いていかれるんだけど、今日は大きなミスで何とかついていけた。
レース慣れしてないから追突が怖くて、つい早目に落として引き離されてしまうんだけど、今日はそこはちょっと改善。最後尾だったので、燃料の節約や、離されたときについていくための燃料の使い方も、少しできるようになった。
上位と互角は厳しいとしても、山際はある程度は戦えそうな手応えも少し感じつつあるが、この見込みは妥当なのかそれとも甘いのか。

その後、魔女のフリー走行。なんか妙に調子がよく、ひとつ理解が深まった感じがある。タイムペースにも改善の兆候があり。しかし、それでも周囲のレベルとは一枚違っていて。よくはなっているけど、正直、魔女で周りについていけるかというと残念ながら厳しい。残りはあと4日。うーん。

部屋を閉めたら、親父杯の模擬レースの配信があることに気づく。早速Youtubeで見学。魔女だったがみんな速い。私のベストより速いペースでみんなラップを刻んでいる。だいたい1周1秒違う。タイムの安定性はもっと違う。

毎日練習していてしみじみ思うのが、一緒に走る方がみんなA+(笑)。流石予選突破した方たち。いくら親父杯レギュに特化した練習をしても、1か月練習したくらいじゃなかなか厳しい。A+の方が完全ノー練習ならともかく、多少練習されてたりすると手も足も出ない。

でもねえ。今日の練習も凄い楽しかった。部屋に来てくださる方にほんと感謝。

2月1日(火)

今日も練習。今日はBさんと以前からの速いフレンドさんが来てくださって3人での練習。山際フリー→レース練習→魔女フリー→レース練習と2時間で両コースのレース練習まで。

やっぱり魔女が課題。山際はもちろんまだ足りないんだけど形にはなってきた。魔女はやっぱり全然違う。何度も書いているけど、普通に走ると純粋な速さの勝負になるから地力劣勢の自分には分が悪い。まあ、ここまで来たら現実を受け入れるのみ。

ずっとフレンド限定部屋を建てて練習しているんですが、これは別に手の内を隠したいわけではなく。
大前提として、とても速い方たちが部屋に遊びに来てくださるおかげで、ベンチマークとして十分な情報がいただけるので、練習に支障がない状況があって。

オープンで部屋を建てると面倒くさいのが親父杯参加者以外の人が入ってくること。誰かのお知り合いとかならもちろんノープロブレムなんだけど、親父杯を全く知らないし部屋にいる誰とも面識がないような人だと、違う車で走りはじめちゃうし、一々説明して部屋から出ていただくのも面倒くさい。練習部屋を建てるとなると環境を整える責任も感じちゃうので、ついついその辺を考えずに済むフレンド部屋にしてしまうところ。

今回の目標が「昨年の反省を踏まえレースに向けてしっかり練習を積むこと」だったのは最初の頃に書いたけど、それはきっちり実行できた。
人数は少ないけど、一緒に楽しく練習できる新しいお知り合いもできた。しっかり練習できたのは部屋に来てくれる方々のおかげである。こうやってちょっとずつだけど、楽しく走れるお知り合いが増えていくのが親父杯の魅力。
前も書いたけど、私にとって楽しく走るとは、走りに対して同じ考えを持っている人と走る、とほぼ同義である。

2月2日(水)

今日も練習、と思って起動したらオープン部屋が。そして見てみるとメンバーがかなり強烈。配信されていたので御覧になった方もいると思いますが、有力どころがずらり揃った豪華メンバー。情報とるだけなら映像見ればいいけど、ここは思い切って味わってみるしかないということで入室。

多数台のレース、しかも周囲は百戦錬磨の猛者たち。ただのロビーでの練習レースなのに、テンションがなぜか上がってしまって、ハンドル握る手とアクセル踏む足にぷるぷる力が入りまくり。しかも起動直後でウォームアップもほとんどなしということで、まだ体の感覚が目覚めておらず。

レースでは、隙を突かれてオーバーテイクされて順位を下げ、コーナーへのアプローチやアクセルワークも力んだ分、いつもどおりにできず。特に下った後のシケインの進入がずーっと狂ってしまって、タイムに大きく影響与えるポイントだけにかなり響いた。
前には一応ついていったものの、とどめにシケインでミス。最後はガス欠のおまけつき。完全な失敗レースで終わったのでした。

正直、タイムペースだけ考えるともう少し何とか出来たとは思うけど、テンション上がり過ぎてミスが多かった(ほんとにロビーの模擬レースでなんであんな緊張状態になったのか)のと、レースの組み立てが致命的に下手。

あの緊張状態は完全に自分でも想定外というかびっくりだったので、本番を考えれば、自分がああなることがあるとわかったのは大きなプラスだと思う。
TA予選も、別記事で書いたとおり、直前練習ではパニック状態のレベルだったけど、いざ走っているときはそんなにカチコチという感じではなかったので、今回もある程度対処できるかなと思っていたとこがあって。いい経験ができました。

レース下手はまあ、経験のなさが露呈したとしか。隙があるとみんな上手くノーズを入れてくるし、オーバーテイクも慣れていないから、普通に抜けるはずの展開をものにできない。しかもレース展開の中で、仕掛けのタイミングも中途半端でしかも抜ききれないから、車群のペースを狂わせるだけで終わってしまっている。どうしましょ。

その後は魔女の模擬。もうここでは準決模擬の惨敗で憑き物が落ちていて。自分の出来は上で書いたとおりだけど、それに加えて、いや~30代のトップの方々が速い速い。正直に書くと、想定していたより更に速かった。やっぱり親父杯は恐ろしい。速さを見せつけられて、心はすっかり落ち着いて。いまの自分なりに走りましょうと。

決勝の模擬予選は、もうちょい行けた気もするけどまあこんなもんでしょうというところで事実上最下位。レースではのんびり後方からとことこついていき、他の方がミスして下がってきて接近戦になることもあったけど、おおむね平和に走行して終了。

こちらは緊張も解けて、ノーミスである程度は自分の力どおり走れたけど、タイムペースが自分のイメージより数字が悪くて。後ろをのんびり走っていた分、他車の影響でペースが遅れる要素はさほどなかったはずなのに。どうしてなのかちょっと見返してみるつもり。コースアウトしないよう安全に走り過ぎたのか、それとも他に何かあるのか。

模擬レースを終えた後、休憩して走りを簡単にチェック。山際のあまりの不出来と、シケインの進入の狂いが気になったので、別の配信部屋にお邪魔して更にもう一戦。

やはり、今回も後方で。準決勝であたる50代の速い方の後ろをずっとついていく展開。2台走行の追走だったので有利さもあって、ついていくことができたのはよかったけど、燃料のアドバンテージがあるのに抜けない有様。二度ほど仕掛けたけどオーバーテイクが下手過ぎて、抜けずに終わるという。

緊張もなく、シケインのポイントも自分なりには修正できたけど、レース下手は今回も変わらず。まあ、経験の差の違いはすぐに埋められるものでもないし、当てられないというプレッシャーもある。

今日は3レース走ったけど、周りでコースアウトや接触はそれなりにあって。本番では当然致命傷になるのはもちろん、正直、絶対に他人巻き込めないなあと痛感したところ。
一発勝負はほんと怖い。自爆はまだしも巻き込みはねえ。誰もやろうと思っている人はいないけど起きてしまうことなので…いや、ほんとに怖い。

2月3日(木)

今日も練習。昨日はレース経験の乏しさを痛感したところ。そんな今日は起動してみると、オープン部屋が建っていて人がたくさんいたので、はじめてお邪魔する部屋だったけれど、これはチャンスと入室。

ところが、残念ながらレースが終わったところだったようで、入れ替わりで人が減ってしまい。それでも、経験積みたいと山際・魔女を一本ずつ模擬レース。

残り2日、劇的に速くなることは期待薄。走ってみてのタイムもいつも通り。ただ、前後に車がいる状況での経験は蓄積する。これまでレースをほとんど走っていない分、自分に一番足りない部分。それを少しでも埋められたらと。

昨日の豪華メンバーの模擬レースでわかったのは、やっぱりみんな練習しているなと(笑)。打ち込み方の差はあるだろうけど、皆さん自分なりに仕上げてきている。

親父杯の練習についてのツイートが少ないから、外から見ている人は、盛り下がっていると思うかもしれないけど、上位の方を中心に、その人なりにみんなきっちり走りこんでいるのが実際のところ。水面下での盛り上がりは相当なものだと思う。
一緒に走れば、その人がどの程度練習してきたかはお互いわかる。走っている同士はわかっているから、あえて言葉にする必要もあまりないので、喋らなくなっているだけではある。

2月4日(金)

とうとう前日。昨日の夜、豪華メンバーの模擬レースのリプレイで、上位の方の走りを確認。気づくことがたくさんある。真似はできないんだけど、ああ、きっとこう考えて走っているんだな、この点を意識しているんだ、ここに気を付けているんだ、といろいろわかる。
以前よりリプレイを見てわかることが多くなっている。そして、一カ月たっても理解してなかったことの多さに驚く。

今日は、リプレイを見て気づいたポイントについて、自分なりに確認してみたく練習。試してみると、ああ、こんなふうになるんだと発見がある。しかし、タイムには表れず。いまひとつ上手く取り入れられない。理解と習熟、両方足りない。そして明日が本番。残念ながら時間切れ。

明日、オープニングラップの1コーナーで飛ぶ可能性だってあるわけだから何とも言えないけど、周囲とはまだ差があって劣勢ではあるが、私なりに一定の状態には仕上がりました。
そして、1カ月間、ちゃんと練習できました。それだけは胸を張って言える。

もちろん、速い人にはかなわない部分ばかりで。この1カ月間、実は”勝った”記憶がほとんどない。
日記で書いたとおり、毎日毎日、速い人たちを追っかけて、ほとんどは引き離され置いていかれて負けて。日々、あー自分はまだまだだと。
でも。裏を返せば、幸せなことに、それだけ速い人たちと練習することができていたことの表れでもある。

日記を読み返してもらえるとわかるのだが、最初は、ひとりで走ることが多かったのが、数は多くないんだけど、部屋に速い人が顔を出してくれることも増え、新しいフレンドさんとも楽しく一緒に練習することができた。
練習環境としては何の不満もなく、常に他の方の走りで勉強しながら、走ることを楽しめた。

部屋に来てくれたフレンドの皆さん、本当にありがとうございました。これだけ練習できたのも、ある程度格好がつくところまでこれたのも、皆さんのおかげです。心より御礼申し上げます。

この2か月間、猛練習というほどではないけど、ほぼ休まずに毎日コツコツ練習し続けて。
私も50歳になって年をとったけれども、自分はまだこれだけ努力することができる、と自分自身でわかったのは、とても貴重な経験だった。

やっぱり親父杯はおもしろい。

2月5日(土)

いよいよ当日。
午後に最終確認もかねて部屋立てて練習。するとAさんと30代のフレンドさんが遊びに来てくれて。最後にレース練習。二人が気を遣って?気持ちよくレースさせてくれて、なかなかいい感じで最終練習を終え、体を休めてからいざ本番へ。

レース結果については御覧のとおりで、準決勝は6位で突破したものの、決勝は全部が大失敗で最下位でした。目標の決勝進出は達成したので、悪い結果ではないんですが、正直に書くと悔しさが大きい。グランドファイナルには実力がちょっと足りなかったんですが、見せ場が全くなかったところが悔しくて。

振り返ると、準決勝はスタートも無事決まってグリッドどおり出られて。途中、抜かれはしましたけど、あのお二方が後ろから追ってくるのは、この記事の最初にも書きましたし、練習でお手合わせしていたので想定内。一度、7位まで下げたけど、お一人はペース的にワンピットだろうと判断したので、意識的にはずっと6位以内走行。

途中で確認したら後ろとの秒数があったので、あとはアクシデントに巻き込まれたりコースアウトしないようセーフティにいこうと。さっき書いたように後ろから抜いていく人や前から接触等で下がってきた人のスリップがちょこちょこもらえたので無理せずにポジションキープ。
ガス欠で一気にタイムを失うのが怖かったので燃料を大切に温存しながら走って。最後、アクシデントで下がった方に抜き返されましたが、燃料は余裕があったのでどうしようか迷ったけど、抵抗してコースアウトするのが怖く安全運転に徹して無事6位ゴール。

上で書いた今日のレース練習で、小台数の追走展開とはいえ22分11秒の自己ベストレースタイムが出せていたので、多分戦えるだろうなという手ごたえはあったけれど、不可抗力のアクシデントなどレースは何があるかわからないので、練習したことが結果になってホッとしたのが正直なところ。

いまとなっては皆さんもお分かりのとおり、A組は後ろから来た二人が決勝もワンツー決めてるんですね。おそらく二人が後ろから来るだろうと、これまでの練習の気配から事前にわかっていたので、グリッドで前の人が速いのは当然として、A組は後ろに二人も何でこんな速い人がいるのと1カ月間ずっと胃が痛かった(笑)。
平凡な中級者の私が、何だかんだであのメンバーについていくところまで仕上げるのは、本当に大変だったんですよ(笑)。配信では見せ場なかったけど(涙)。

そして決勝。予選仕様のベストは53秒2が出ていて、53秒台はそれなりの頻度で突っ込んでいてOPTで52秒台も見えていたので、格好はつくレベルまでは来たかなと。ただ、安定性やらレース経験では劣勢なので、レースが荒れたり誰かがミスしてくれれば、もしかしたら8位以内に引っかかるかもというのが事前の自分の読み。

そしてスーパーラップ。緊張もなく走ってミスもなかったので、まあこんなもんだなと思ったら、出たタイムを見て呆然。想定より1秒以上遅い。
失敗できない思いが強すぎて安全に走り過ぎたか。消耗ありとなしの走りが分けられていなかったか。決勝進出という最低ノルマを達成していい意味での緊張が抜けていたか。
多分その全部が複合しての結果だと思うんだけど、どうしてこうなったかわからない。でも、本番は切り替えて、レースが荒れるかもしれないからしっかり望みを捨てずについていこうと気持ちを入れなおして。

レース本番はスタートが決まって一瞬9番手。
振り返ればここが運命の分かれ道で、この位置をキープできればもしかしたら見せ場が作れたかもしれなかったけど、2コーナーで抜き返されて10番手。しばらくペースを見ていたが、8番手と差が開きはじめて。
前8人で抜け出されると安全運転に持ち込まれてしまう、何とか後ろに喰いついてプレッシャーをかけて誰かのミスを誘う展開に持ち込みたいという焦りで、思い切ってオーバーテイクに行ったら、オーバーテイク下手が露呈して失敗。更に隙を突かれて最下位まで順位を下げる結果に。

この時点でグランドファイナルはかなり厳しくなったけど、ワンチャンスにかけて5周目終了時に想定していない早期ピットイン。アンダーカットで9位か10位あたりまで戻れれば、前で誰かが大きなコースアウトなどのミスがあれば棚ボタがあるかもしれないという判断。

しかし、7周目終了でピットアウトしてきた二人にほんのわずか及ばず。ギリギリまで抜けるか見てしまったため、ブレーキ遅れてコースはみだしタイムロス。ここで完全に終戦。
せめて形づくりをと前を追ったら、後ろについたところでミスしてコースアウト。いやー大失敗のレースとなりました。結果がすべてとわかっていても、いいところを見せられず、見せ場なく終わったのがほんとに悔しい。

とはいえ落ち着いて考えれば、それなりに可能性のある結果が出ただけ、というのも事実で。
この日記でも何度も書いていますけど、やっぱり魔女の仕上がりが足りなかったし、レース経験の不足、特にオーバーテイクの下手さは克服できなかった。

1か月の付け焼刃の限界とも言えるでしょう。この1か月間、練習を頑張ったけど、相手の方も練習している以上、やっぱりA+の人たちとの差を埋めきれなかった。やっぱり普段からタイトなレースを走っている人たちとの蓄積の差が最後に出てしまったということ。

去年は40代決勝で最下位、今年は50代決勝で最下位。決勝の人数やクラスレベルの違いもあるので、昨年から進歩したのかはわかりませんが、自分の中では、努力は昨年よりもしたな、と。昨日も書きましたがそれだけは胸を張れる。

予選から2か月間、年末年始以外はほぼ毎日走りました。走行距離数えてみたら16,773kmでした(爆笑)。予選が7,270km、決勝が9,503km。ほぼすべて(決勝は全部)親父杯練習。

何でそんなにガチでやったの?と聞かれれば、単純に楽しかったからというのが一番大きいんですが、後はPVで「自分の限界に挑め」とか「過去の自分を超えていけ」とかやっちゃったじゃないですか。作ったやつがやらないわけにはいかないだろうと(大爆笑)。
一応、有言実行を果たしたということで(誰も頼んでない)。

さて、私の親父杯はこれでおしまいとなりました。いま、思うのは、ああ、明日から走らなくていいんだ、と(笑)。

そして最後に。この長い長い記事の最後にどうしても書きたいのは、予選・決勝を通じて、一緒に練習してくださった皆様への感謝。
予選練習を積んだOJS部屋の皆様。決勝練習の部屋に遊びに来てくれた皆様。オープンロビーで一緒に走った皆様。本当にありがとうございました。
ファイナル奮闘記なので、決勝関係で言えば、特に部屋にしょっちゅう来てくれたarencさんとbabyさん。本当にありがとうございました。
そしてbabyさん、50代クラス優勝ほんとうにおめでとうございます。

こんな長い記事、誰が読んでくれるかわかりませんが、これが私の親父杯クラスファイナルの記録です。ではでは。