グランツーリスモ7発売から半年が経ちました
グランツーリスモ7が発売された2022年3月4日から半年が経ちました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。そしてどのような感想をお持ちでしょうか。
ここでは、GT7発売半年経過後の状況ということで、個人的に思うことを好き放題書いてみたいと思います。
なお、3月末にこのnoteでGT7についてつらつらと書きました。自分で読み返してみたのですが、なかなかいいところをついていると思うのですがいかがでしょう。下にリンクを張っておきますので、ぜひあわせて読んでいただければと思います。
1 中途半端すぎた車購入のゲームデザイン
GT7において、現在に至るまでずっとユーザーの不満の種となっているのが、車の購入システムです。
多少緩和されたとはいえ、車の入手には大量のゲーム内通貨が必要な状況は半年経った今も変わっていません。普通にゲームをプレイしていれば、一部の高額ヴィンテージカーを除いて、ほとんどの車が思い立ったときに入手可能だったGTsportとは大きく様変わりした部分でしょう。
更には車を購入してもすぐにレースといかず、ソフト・ミディアム・ハードなどスペック違いのタイヤは一々購入しなければならず、毎日ルーレット(ガチャ)で端金のしょぼい結果を見せつけられて、イライラが日課に。
これ、本当に開発陣は何を考えていたんでしょうかね(苦笑)
推測するに、ソフトを売っておしまいでは長期的な経営上不安があるから、継続的な収入(課金)が欲しかったのかと。それはよくわかるんですが、だからといってこれはないだろうと。
一部の、特別なメーカータイアップの車だけ高額にするとか、課金だけのヘルメットデザインやスキンとか、さすがにこれよりはいい手があっただろうと思うところです。
レースゲームなのに「速く走る方法」より「効率的な金策」の動画のほうがYoutTubeで圧倒的に再生されている現状を見ると、ゲームデザインが妥当だったのか首を傾げざるを得ません。
2 いまだに曖昧なカーライフのコンセプト
発売前、パブリシティでやたらと「カーライフ」という言葉を連呼していましたが、あれを聞くたびに「どういう意味なんだろう」と不思議に思っていて。皆さんはどうお感じになってましたでしょうか。
カーライフと一言で言っても、実社会においてその内容は人それぞれです。
一台の車にこだわって何十年と乗り続ける人もいれば、大金持ちのように何台も車を所有し、ちょっと乗ってはすぐに次の車に移っていく人もいるでしょう。
素のままで乗る人もいればチューニングする人もいる。ゆっくりとドライブするのを楽しむ人もいれば、レースに出て車の限界を引き出そうという人もいる。更には、乗らずにそのフォルムを眺めるのが楽しいという人もいるかも知れません。
発売前にあれだけ言っていた「カーライフ」が、このゲーム中でどんな形でユーザーの楽しみ方として提示されているのか、私にはさっぱりわかりません。
鑑賞派にはある程度示されてるかも知れませんが、それでも車の購入の制約は大きいですし、1台でとことん楽しもうにも出られるレースのパターンはさほど多くなく。
私、発売前は各排気量別のカテゴリで週1ぐらいでサンデーレース的なイベントがあるかと思ってました。そうすればシビックしか乗らない人、プリウスだけの人みたいにこだわりが話題になるプレイヤーも出るかなと思ってたんですが、結局公式のオンラインレースの構成はsportからほぼ変化なく。
これは怒ってるというよりもう素朴な疑問に近いので、誰か「俺はGT7がどんなカーライフを提案しているのか答えがあるよ」という人がいたらこっそり教えて下さい。
3 時間のかかっているロビー改善
正直に言えば、上の3月末の前記事のときにだいたい想像したとおりのペースというか、まあこれ以上遅くなくてよかったというか…。
運営の意識がロビー(オンラインマルチ)以外に向いていたのは、前記事で指摘したとおりですが、夏場前あたりからちょっと雰囲気が変わってきたように思います。端的に言えば、本腰を入れ始めた感じ。
多分それはオンラインのワールドイベントが予定されていたとか、FIAとの関係を切られた影響とかがあるのかなと思います。
で、改善が進んでようやくsportのものに近くなってきたかなという感じはあるんですが、ラグとか安定性は(最初がひどすぎたので)だいぶよくなりましたがそれでもまだまだ課題ありかと。
発売前にユーザーが期待していた、複数プレイヤーがチームを組んでの耐久レースとかイエローコーションといった、sportのロビーへのプラスアルファなんてのはまだ影も形も見える気配はなく。
私もかつてはオンラインレースの企画とかやってましたけど(あまり人集まらなかったけど…笑)、いまのロビーで主催しようという気にはなりません。何かトラブルあったら、時間割いて集まってくれた参加者にやっぱり申し訳ないですし。細かいバグもちらほら見られますしね。
ここまで大きく3つの話題でGT7への個人的な感想を書いてきました。
こういうの書くと「お前はGTにもう愛想つかしたんだな、もうやらないんだな」などと思われそうですが、愛想はつかしてないです(笑)ただ、このゲームが完成するのは多分、発売から1年以上はかかるだろうなと。
いま半年たちましたからあと半年。来年の春くらいには結構遊べるゲームになっている気もします。皆さん忘れてるような気もしますが、sportも最初の1年くらいは酷評ばかりでしたので。
その頃には私もしれっとした顔で戻っていると思いますが、ただ、今回のことを契機にGTから離れて他のレースゲームに移行して戻ってこない人も少なくないと思います。
いくら完成版で出すのが難しいと言っても、これだけのユーザー不信、ユーザ離れを引き起こしたのが正解だったのか。sportで作られた様々なユーザーコミュニティがこれだけ壊れちゃったのは流石にもったいなかったと思うんですけどね。
4 ユーザーはどこへ動いたのか
さて、私の近況ですが、ご存じのとおり、発売早々に「こりゃしばらくだめだ」と見切って「他のゲームをやる時間ができたということ」と考え、ちょうどタイミングも合ったので奮発してゲーミングPCを新調。
車系で言えば「Assetto Corsa」に移行しまして、それ以外だと「ペルソナ4ゴールデン」をクリアしたりして過ごしております。
で、SNS等で周囲の方の動きを見ると、「Assetto Corsa」に行ったのは私ぐらいで、以下のとおりに分かれたような気がします。
①iRacingへ
一番、多くの人が移住したのがiRacingのようですね。これをやるためにPCを調達した人もちらほら。私自身は未プレイなので言うのも気が引けますが、まじめなレース好きの人たちがこぞって移ったことを見ても、シリアスにレースをするなら(PCを準備できるという条件は付きますが)現状はiRacing一択なんだろうなという実感はあります。
②Assetto Corsa Competizioneへ
事情があってコンシューマで遊びたいけどいまのGTは流石にねえ…という方が移住したのが Assetto Corsa Competizione のようですね。これも未プレイなのであれこれ言うのも気が引けますが、GTマシン中心となりますが、プレステで遊べてある程度本格的なレースができるゲームとなると、確かに選択肢はこれになるんですよね。
③F1 22
数は少ないですが、こういう方も若干お見かけします。実は私も買ったので(ちょっとしか触ってないけど)これは多少語っても許されるはず(笑)
やってみて感じたのが、これはレースゲームというより「F1ゲーム」として捉えるべきですね(褒めてますので。誤解なきように)。
当然ですが使えるマシンもコースも(ほぼ)その年のものに限られている。その中で本物のレースウィークの流れや、セーフティカーなどが出るリアルなレースを体験できるのが売り、というゲームです。あとセッティングの重要度が非常に高いゲームだという印象。
ただやっぱりGTとは層がかぶらないなという感じ。最近「F1 manager」というチーム経営に特化したゲームがリリースされましたが、こちらのほうがユーザー層の親和性は高いでしょう。当たり前ですがF1が好きな人が楽しむゲームですね。
今回、私自身、あれこれ周囲の人から他のゲームを触ってみて、それぞれのゲームの特徴や良さを改めて感じることも多かったので、あくまでも個人の見解になりますが、ここでちょっとグランツーリスモのいいところを書いておきましょう。
5 グランツーリスモのいいところ
①リバリーで自分の車を簡単に飾ることができる
自分の好みの色に塗るくらいなら誰でもすぐできますし、凝ったデザインが自分で作れなくても他のユーザーのリバリーをダウンロードして簡単に飾りたてられる。
それだけのユーザーデータの蓄積があって、アクセスも容易というのは、これはグランツーリスモが非常に優れているところだと思います。
②魅力的な写真を簡単に撮ることができる
あくまでも「簡単に」というところがポイントですが、スケープスの存在やフォトモードなども含めて、この点もグランツーリスモが優れています。
上の自分の好きな車を簡単に準備できる点と組み合わせると、手軽に車のグラフィックを楽しみたい鑑賞派にとっては、現状グランツーリスモがベストかと思います。
動画で、場所の自由度とか映像に凝るとなると、私がいまやっている「Assetto Corsa」もなかなかですが、静止画で、簡単に、となればグランツーリスモ一択かなと。
③カジュアルに様々な車、コースでレースを楽しめる
さんざんロビーをけなしておいてなんですが(笑)カジュアルに敷居が低く気軽に、ソフトを起動すればすぐにレースが楽しめるのは、やはりグランツーリスモの大きな魅力だと思います。
やっぱりPC系はインストールやら課金やらソフトのセッティングやらが必要なことが多く、慣れちゃえば平気なんですが、そこまでは一手間かかるというのが私の感想。
sportからのユーザーにはだいぶ飽きの来たコースも、他のゲームと比較すれば十分な数があるのも事実で。実際、GT7から入ってきた方は、どれも初挑戦のコースということで、新鮮に楽しんでいらっしゃる様子も配信等でよく見ます。
ただですね、ひとつはっきり書いておけば、ここでの「カジュアル」という言葉は「子どもでもできる」という意味と同義だと思ってください。
実際に、子どもたちがGTをプレイしているのもSNS等で見かけます。将来ワールドツアーとか出ちゃうんだろうな、と(笑)いまのご時世、GTに限ったことではなくて、多かれ少なかれコンシューマではどのゲームでも見られることですが。
で、ここで強調しておきたいのは、例え公式戦であっても、GTのレースはカジュアルなんですよ、ということ。敷居が低いというのはいろんな人が集まるということ。となると、それだけトラブルも起きます。
SNSで見る子はちゃんと指導者がいてマナーもいい子ばかりですが、そういうティーンエイジャーばかりではないわけで。もちろんティーンエイジャーだけでなく大人でもいますが。
実際のレースだとライセンスや経済力(汗)とかで、参加者の質と自制心にある意味フィルターがかかるんですが、カジュアルとはそういうフィルターがかからないということ。
仲いい人には私の考えは話しているので今更ですが、レースのトラブルをSNSでぶつけるぐらいだったら、カジュアルでない、敷居の高いレースができる場所が、ゲームの世界にはちゃんと存在しているので、そちらへ移ったほうがよっぽどてっとり早いです。
そういう場所に参加するには、手間もかかるし、もしかしたらPCやギヤなどの出費もいる。更にはスキルも問われるかもしれない。でもそれはレベルの高いレースを楽しむためのコストです。
GTの外にはちゃんとそういう世界があるんですよ、ということはこの記事の最後に伝えておきたいと思います。私はもちろんカジュアル派ですけどね。
6 最後に
さて、GT7発売後半年の区切りということで、かなり好き勝手に思うことをつらつらと書いてきました。あと半年ぐらいは放浪予定なので、何を書いても戻る頃にはほとぼりが冷めてるだろうなと(汗)
いい機会なので、思うことをこっそりと近日また書きたいと思いますので、ご賛同いただける方はまたお付き合いください。