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愛の不時着 パラグライダーシーンの考察

こんにちは、ソラトピアパラグライダースクール代表の殿塚です。

知人の紹介で愛の不時着 第一話を観ました。
大ヒットドラマにパラグライダーが使われているのは嬉しいですね。
パラグライダー歴20年の僕が、愛の不時着のパラグライダーシーンについて考察してみたいと思います。

結論:パラグライダーシーンのリアリティは高い(一部除く)

・スイスでライセンス取得

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アルプス山脈のあるスイスは、フランスと並びパラグライダーのメッカです。
スイスではそこら中の山でパラグライダーが飛んでいて、知名度が違いです。日本とは比べ物にならないくらい 笑

そして韓国にはパラグライダーのメーカーが2社あります。スイスではじめ、韓国メーカーのパラグライダーに乗っているのは自然な流れだなぁと思いました。

スイスの物価は高く、特に外食のお値段は日本の倍以上です。
時給もほとんどの人が2500円と高く、一般庶民では長期滞在は厳しい。
財閥のセリお嬢様の留学先がスイスだったのには納得です。

・フライト技術

彼女のフライト技術は、第一話を見る限りかなりのものです。
パラグライダーは上昇気流に乗ると山より高く飛んだり、長い時間飛び続けることもできます。

ただし上昇気流に乗るには経験と技術が必要です。

サーフィンでいうと、「高さ何メートルもあるビッグウェーブに乗るのは初心者じゃ無理だよね。」という感じです。

彼女は映像から推測するに、お昼前後から夕方まで、短くとも3時間は飛んでいます。

そして!

SAT(サット)というアクロバット飛行も披露しています。
車のドリフトの遠心力がかかり続けるような、刺激的な技です。

いまSATが出来る女性は、日本では10人くらいじゃないかな。

3時間以上飛び続けSATをサラッとやってのける彼女は、パラグライダー上級者といって間違いないでしょう。

・ハリケーンはギャグ?!

気持ちのイイフライトから一転、トラクターや牛が宙を舞うようなハリケーンに遭遇し、彼女は北朝鮮に飛ばされます。

しかしこのハリケーンはあり得ません 笑
観ていて爆笑してしまいました。

風には変化の兆候があるので、あのハリケーンが接近してきたら流石に分かります。

過去、積乱雲(カミナリ雲)に飲み込まれてしまうような事故は現実にありますが、それは危険な状況にも関わらず飛び続けたからです。

穏やかな空から急激に変化し、トラクターが飛ぶというアメリカならまだしもアジア圏ではありえない規模のハリケーン襲来。

これは完全に誇張したギャグ展開です 笑

あまり韓流ドラマを観たことが無いのですが、こういう誇張された展開は多いのでしょうか??


・木に引っかかる

北朝鮮まで吹っ飛ばされてケガしてないの?
と思った方もいるかもしれませんが、木に引っかかったら無傷なことが多いです。
枝がしなってクッションになってくれますからね。

実際、木に引っかかってしまうことはたまにあります。
木に吊られている状況もよく再現されていると思います。

気を失うこともまずありません。
タイフーンに巻き込まれたショックで気を失った、ということだと思います。

地面や岩肌に墜落するのは非常に危険なので、木に引っかかったセリはラッキーだったと言えるでしょう。

ただあの降り方は危険ですね。
おそらく高さは6m程度で、アパートの3階のベランダから飛び降りてる感じです。

それを微動だにせず受け止めたリ・ジョンヒョクの足腰は相当強靭だといえるでしょう 笑

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以上が第一話を観た僕のパラグライダーの考察です。

愛の不時着を観た方がパラグライダーに少しでも興味をもってくれたら嬉しいです。

パラグライダーのタンデム体験をしていただければセリの気分を味わえますよ!

僕のスクールではよりセリの気分を味わえるよう、セリズ チョイス風の衣装もご用意してます。

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