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私が双極性障害II型と気付くまで

はじめに

こんにちは。
私は今、『双極性障害II型』の患者として治療をしています。
昨年2月ごろ、私は抑鬱状態で心療内科を受診し、鬱の治療を進めていました。
約一年かけてゆっくり治療したことが功をなし、今年1月から仕事に復帰しています。
しかし復帰すると決まってから、私は「あれ、何かがおかしい」と思いました。
その違和感が軽度な躁状態だったのです。

いつのまにか軽躁状態に

違和感に気付く

私がなぜ軽度な躁状態に気づけたか。
それは、12月のならし勤務中に出された課題にありました。
「やっと仕事ができる!楽しい!」と課題に取り組んでいる最中にやけにハイテンションな自分がいたのです。
その課題自体は至って普通で、ある案件に関することをネットで調べてパワーポイント資料に仕上げるというものでした。
その”ある案件”が、自分にとってすごくテンションが上がるものだったわけではありません。
ただただ、仕事をしていることが楽しくて、決められたならし勤務の時間が終わった後も、その案件のことを考えてしまうのでした。

あれっ?これ前にもあったぞ?

この仕事が楽しくてプライベートでも抜けない感覚を、かつて味わったことがあることを思い出しました。
社会人一年目、配属が決まってしばらくの2〜3ヶ月の間です。
私は普段いくら寝ても寝足りないくらい寝るのが大好きなのですが、その時はなぜか寝なくても平気で、夜な夜な仕事のことを考えていました。

でもこれが悪いことだとは全く思っていなくて、これから始まる新しい毎日に興奮して、アドレナリンが出まくっているだけだと思っていました。

双極性障害という選択を捨てていた

私は昨年の2月に最初に心療内科を受診した際、主治医と話して「双極性障害」という選択肢を捨てていました。
というのも、一般的に思い浮かべられる『双極性障害I型』のエピソードがなかったのです。
大金を使って買い物をしたり、ギャンブルに走ったり、人として大きく逸脱した行為をしたり、そういうことはなかったのです。
また、前述した「眠れなくなるほど仕事が楽しい」という状態が悪いことだと思っていなかったというのもあります。
私たちの代はコロナもありましたし、環境が急に変わったことで一時的に性格的な部分も急に変わったのではないかと思っていました。

鬱と双極性障害は治療薬が違う

なぜ最初に双極性障害か否かを見極める必要があるのか。
それは治療に使う薬が違うからです。
治療の方向性が大きく違ってきます。
そのため、最初にかなりしつこく、躁状態の経験はないかということを聞かれました。
でも当時の私には全く心当たりがなくて、ただの鬱だと思っていたのです。

改めて診察を受ける

改めて主治医と相談してみて、私のその「仕事が楽しくて眠れない」という波は、軽躁状態の可能性が高いという結論になりました。
薬も変えてみたところ、抜群に効きました。
生活がしやすくなりました。
今でも業務次第では楽しくてハイになってしまうことがあります。
そういう時は自分に言い聞かせて落ち着くように努めています。
また、気分の波を自分で把握するために、アプリで軽めの日記をつけています。
これはカウンセラーの先生に勧められました。
気分が落ちそうな時が予め予想しやすくなりました。


おわりに

双極性障害II型は明らかすぎる躁状態エピソードがないために見過ごされがちですし、I型より楽だと思われがちです。
でもネットで調べている感じだと、そんなことはないらしいです。
むしろ、II型の方が鬱状態が長く多く辛いんだとか。
どちらにしろ私は逃げずに、この病気と向き合って生きていこうと思います。
もしみなさんの近くに私と同じ病気の人がいたら、優しく見守ってください。

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