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2023年観劇懺悔。ムーランルージュにハマった一年。


2023年も最終日、今年も観劇懺悔です。

今年の観劇など舞台関連の活動は35でした。
ミュージカル 25本
配信 2本
ストレートプレイ 5本
コンサート、ファンミ 3本

とにかく夏にムーランルージュにハマった、ストレートプレイを久しぶりに見られてお芝居の面白さを思い出した、入手困難で諦めた公演も配信に助けられた(のだめ)1年でした。

そして、新型コロナウイルス感染症5類移行に伴い、数人の体調不良で休演が激減。個人的には劇場前に行ったのに休演だった『パラサイト』のみでした(昨年は宝塚歌劇の休演が多かったものの、チケット1枚も入手できなかったのもあり、個人的には影響がありませんでした)。休演減っても、代役やスウィングの皆さんが完璧にカバーされているのは何度か拝見し、舞台役者さんたちの底力を感じた年でもありました。

一方で宝塚歌劇やジャニーズの件で、いろんなこと、思いが渦巻く年の暮れでした。宝塚歌劇が舞台好きの原点な私にとしては、早くより良き状況が訪れることだけを祈るばかりです。


1月

●バケモノの子(劇団四季)

1/2に行ったのですが、お正月特別カーテンコールあり。作品自体は、2幕の勢いがよかった。なんだか既視感があるシーンもいっぱい。シアターダンスの人たちがK-POP風ダンスを踊っていて、なんだか気の毒な気持ち?になったり。


●チェーザレ 破壊の創造者

明治座でミュージカル。惣領冬実さんの漫画原作、荻田浩一さんの演出ということで、とても宝塚感。みんな見せ場がある、みたいな。岡幸二郎さんのローヴェレが悪役すぎて豪華すぎてすごい、藤岡正明くんのダンテが迫力満点。明治座で幕間にモナカアイスが食べられたのが、コロナからの復活を感じました。

2月

●バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊

小さな街にバンドが間違ってやってくる、平和ななんとも心温まる作品。風間杜夫さんがさすがのお芝居、濱田めぐみハマメグの風間さんとのデュエットがすばらしく、すっかり映像で有名な新納くんの舞台姿に安心したり。2018年のトニー賞10部門制覇、にしてはもしかして地味な感じだけれど、確実によい作品でした。またみたい。

●ドリームガールズ

日本人での上演に若干の不安を覚えながらも、さすがのだいもんさん(望海風斗)のスターっぷり。見応えありました。

●笑いの大学

内野聖陽×瀬戸康史で25年ぶり上演の三谷幸喜作品。テレビでの中継を25年前西村雅彦×近藤芳正バージョンを見て、強烈に覚えていたのですが、生で見るとすごい。すごいの一言。

●CLUB SEVEN 20th Anniversary

クラブセブン20周年か〜。60代半ばにしてタップ踏みまくり、アホなコントやりまくりな玉野和紀さんすごいし、50音メドレーを踊り歌うキャストのみなさんすごすぎる。第2回から見ている身としては、感慨深し。何もかも忘れて笑って笑ってでした。あと10年はやってほしい。無理?


3月

●3/11太平洋序曲 松下優也×海宝直人×ウエンツ瑛士

宮本亞門版ではなく、マシュー・ホワイトサンの演出。ソンドハイムの不協和音が面白いのは変わらず、イギリス人が演出するってどんな?ということで、かなり文学的になっていたと思う。とにかく隅々まで芸達者な皆さんで、見応えばっちりでした。


●ジェーン・エア

井上芳雄×上白石萌音ちゃん×屋比久知奈ちゃんということで、入手困難。なんとか手に入れていきましたが、すばらしかった。決して幸せな話じゃないし、暗いのですが、上白石萌音ちゃん、屋比久知奈ちゃんが特に素晴らしい。これもまた観たい。


●SPY×FAMILY 森崎ウィン×唯月ふうか
●SPY×FAMILY 鈴木拡樹×佐々木美玲

待ってましたー。SPY×FAMILY。昨年末のFNS歌謡祭でもすごく不安が募っていたのですが、最高に楽しくなってました。アーニャかわいい。ふうかちゃん、完全にヨル。ウィン君かっこいい、鈴木くんは見せ方すばらしい。もちろん、エレガント!の鈴木壮麻さん最高でした。


●3/25太平洋序曲 山本耕史×広瀬友祐×立石俊樹

山本君バージョンで再度。山本君は山本君でした。

4月

●マチルダ

マチルダも楽しみすぎた作品。子役の力がすごい。ダンスも歌も相当難易度高いのに、みんなすごい。小野田龍之介くんのミス・トランチブルが怖すぎて笑えました。マチルダみたいに権力に正当に立ち向かえる姿って勇気もらえます。
あとは齋藤司さんのミスター・ワームウッドはさすがに客をつかんで笑わせるのがうまい。芸人の力を思い知らされました。

●ジプシー

大竹しのぶ×生田絵梨花。まあ、ママのステージママっぷりがひどくて、実話だと思うとぞっとするわけですが、すごくぞぞっとする作品です。相変わらず。ストリッパー役の生田絵梨花がなかなかに(色気じゃなくて)迫力がすごかった。

●マチルダ

子どもと再見。落ち着いてみられましたが、マチルダっていう作品自体が風刺が効いてて面白いなぁとあらためて。昆夏美ちゃんのミス・ハニーよかった。

●エンジェルス・イン・アメリカ 第1部

英語版をずっと見逃していて、やっと日本語版で見られた、のに途中で体調悪くなって劇場の裏で休ませていただくという。新国立劇場の皆さま、本当にお世話になりました。

5月

●エンジェルス・イン・アメリカ 第1部、第2部

リベンジ。全部で7時間のために、前日から体力蓄えました。あっという間の7時間でした。モルモン教、同性愛、エイズ、1980年代。どれも時代ならでは、でも宗教に関連して譲れない、難しい問題もあって、今の時代にも通じる難しい社会問題を感じさせられる7時間でした。

●配信:SPY×FAMILY

アニメ見てるみたいでやっぱり面白いので配信も購入。

6月

●Crazy For You 劇団四季

久しぶりの上演ということで、横浜まで行ってきました。明るくていいねぇ。やっぱりCFYは!ということで、I Got Rythmなんて最高にウキウキしました。

※番外 日本独文学会 2023年春季研究発表会 エリーザベト』変容 ―「死の舞踏」vs「愛と死のロンド」―翻案ミュージカルの在り方をめぐって


司会:関根 裕子
1.ウィーン版「死の舞踏」 vs 日本版「愛と死のロンド」  関根 裕子
2.日本における海外ミュージカル      渡辺 芳敬
3.タカラヅカ版『エリザベート』の特徴     中本 千晶
4.舞台・DVD製作現場における翻訳の問題点    高島  勲

こちらはミュージカルエリザベート、もとい、エリーザベトの文学的な見地からの解釈を論ずる場を聴講。本来描かれているはずの「死」が日本のミュージカルエリザベートからは抜け落ちていることへの問題提起から始まり、訳詞についての論考など、大変興味深い議論ばかりでした。とくに今年正月にウイーンで行われたエリザベートコンサートを見ていて、日本版の詞の内容との違いに驚いたのですが、その謎解きのような時間でした。

7月

●シュレック

東京都主催のミュージカル。中学生まで(かな?)は無料招待枠ありでした。子どもたちと行きましたが、ミュージカルとしてはとてもクオリティ高い!もったいない!っていうくらい空席が。シュレックspiくんは下品でおもろいけど切なくて、福田えりさんのフィオナは上手い!和泉洋平くんのフォークアード卿は歌うますぎてむしろおかしくて、吉田純也さんのドンキーはもう最高。歌最高、キャラクター最高、笑える泣ける。
再演希望、拡散希望です。

8月

●8/3ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル
●8/15ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル
●8/24ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル
●8/31ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル 千秋楽


久しぶりにハマりました。普段から歌が頭をぐるぐる。平原綾香さんの歌声がポップスのあらゆる曲(ほぼジュークボックスミュージカルなので)にはまって心地よく、望海風斗さんはさすがの宝塚トップスター。甲斐翔真くんのクリスチャンは若々しくて応援したくなるし、井上芳雄くんは後半の変貌ぶりに涙。子どもが習い事でお世話になっている酒井航さんのダンスが堪能できたのも嬉しい公演でした。チケット高くてびっくり公演でしたが、来年も行くよ!何回!?

千秋楽のキャストボード
2階席最後列センターからの眺め。全体見られてリーズナブルで最高。
2列目左4人の組み合わせが大好きでした

●ファントム

アンドリュー・ロイド・ウェバーの『Phantom of the Opera』オペラ座の怪人と原作同じ、脚本 アーサー・コピット、作詞・作曲 モーリー・イェストンバージョン。演出は城田優くん。
同じ時期に同じ日比谷有楽町界隈で上演していたパリのお話の豪華絢爛さに比べると、より感情的な感じ。子どもらしさも持ち合わせたファントム。
うーん、ちょっと演出が私には徹底的に合わなかった。客席は号泣でした。モーリー・イェストンの楽曲はALW版に負けないほど美しいです。

※番外 ミン・ウヒョク ファンミーティング

韓国ドラマではまったウヒョクさんがアンジョルラスやるミュージカル役者と知ってますます気になり、中野にやってくる、しかも小さいホールにってことで、ついファンミに参加。来年の初観劇は彼のバルジャン@ソウルの予定です。


9月

●生きる

黒沢映画のミュージカル化。亜門さんの演出、上手いなー、あのゆったりした映画を緩急つけたミュージカルにしてしまうとは。市村正親さんを見に行ったのですが、背中にあふれる哀愁に号泣でした。隼海惺さんも目立つポジションでの出演、楽しみました。

この日は小田切トヨ役の高野菜々さん休演で、彩橋みゆさんが代役。アンサンブルもあちこち変更だったそうで、でもそんなことを微塵も感じさせない舞台でした。カーテンコールの彩橋さんの涙とキャストの温かい眼差しが心に沁みました。

●アナスタシア

ファンタジーです。ロシア皇女をテーマにした。でも曲が美しく、バレエも美しく、麻実れいさんご健在なのも嬉しく。木下晴香ちゃんのアナスタシアすばらしかった。


●ラグタイム

BLMは過去から、そして今に続く問題なのだと心にズシンとくる作品でした。今年一番考えさせられたかもしれない。何よりムーランルージュの激しいクリスチャンやりながら、対極にあるこの作品を練習していた井上芳雄くんすごい。

●クンツェ&リーヴァイの世界

城田優くんと花總まりのエリザベートが聴けるとは!涼風真世かなめさんのトート!などなどお得感いっぱいのコンサートでした。またレベッカやってほしいなぁ。


※番外 USJ ワンピース・プレミアショー2023

子どもの趣味に付き合って行きましたが、クォリティ高くてびっくり。ゾロとサンジの水浸しのアクション、アニメそのままのルフィの動き。暑くて大変でしたが、行ってよかったステージのひとつです。


10月

●配信:のだめカンタービレ

チケット取れなかった!上野樹里のだめと竹中直人ミルヒー見たかった!と思っていたら配信してくれました。ありがたい。アニメそのままの世界がシアタークリエに広がっていました。峰龍太郎の有澤樟太郎くんがよかった。次はジョジョに出るそうな。

11月

●ねじまき鳥クロニクル

村上春樹作品。苦手で読んでないのですが、門脇麦ちゃんみたさに行ってきました。イスラエルのインバル・ピントとアミール・クリガーの演出とのことで、とにかく斬新。日本の前衛的な演劇とも違う、これは何?いや、なるほどみたいな演出の連続でした。インバル・ピントさんは来年のホリプロの未来少年コナンも演出されるとのことで、コナンワールドがどう表現されるのかがとても気になります。


12月

●新・劇団ぺんぺん 憧れのカスミ草

年末は新宿2丁目で世界に浸るのが恒例ですが、今年も。会話だけで2時間、笑って泣いてしんみりして、プロじゃないんですよ。女優さんたちに会うとああ、年の瀬だなぁと思う、を今年もできて嬉しかったです。

●純名里沙 Winter Iris〜リリース記念コンサート

ご自身でレーベルを立ち上げたとのことで、アルバムリリース記念コンサート。純名里沙さんのお母様は私の恩師であり、先生にお世話になっていたころに私が一番宝塚にハマっていて、彼女が初舞台でエトワール。歌を聴きながらいろんなことを思い出していました。
当日はボーカリーズあり、ジブリあり、新曲ありと盛りだくさん。ハプニングありつつ、周りの方の暖かさとチームワークの良さにほっこりした空間でした。まだまだ応援!


●ベートーヴェン

これもまたチケット入手困難でしたが、なんとか行かせていただきました。井上芳雄and花總まりで安定、かつ、クンツェリーヴァイ作品常連さんが脇を固め、どこをとっても上手い、でした。作品はベートーヴェンの半生なのですが、なかなか日本人には馴染みないかもなエピソードが多かったのか、背景を知ってからまた観たいなぁという内容でした。ドイツ人の演出家さんだから? ということで、再演希望!



今年は公私ともども激動でしたが、振り返りは観劇にて。

今年もどうもありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ますます充実、余裕のある一年目指します!

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