“そんなはずじゃなかった”人生を歩む
思い描いていたレールから突き落とされ、しがみつこうとしたけれど力尽き、それでも歩くしかないと前を向く。そんな10代だった。学校に行こうとすると身体が動かない、それまで頑張れていたのに何もできない、泣くことすらできない。大丈夫ではないのに“大丈夫”だと言い聞かせ、そう振る舞っていた結果、私の心は厚い皮で覆われるようになった。
まだ22歳でしょう? そう言われるけれど、この22年間は私にとって重たいものだった。「人生3倍速」と喩えられたことがあるが、そうだとすると、私はもう60