見出し画像

なぜ横並びにするのか?

僕の働いている市では、校務支援システムが導入されて5年目になります。来年の6年生の要録指導について、要録での記録がすべて電子で管理されていることになるため、もう来年度から指導要録を紙に印刷する必要が全くなくなるのではないかと考えました。そのため、それを管理職に尋ねたところ、文科省からも指導要録の会の主印を押す作業は削減して良いという事例が出されています。それを根拠に、本校でも事務処理の削減の狙いで全てデータ管理にすることを提案しました。

提案してからしばらく月日が流れていましたので、今日そのことを確認してみたところ、色々と途中経過はあったものの、結論は本年度は実施できないとのことでした。なぜなら、市内で実施しているのが他の学校にないからという理由だそうです。この理由には全く納得ができませんでした。

指導要録が全てデジタルになれば、年度初めにクラスに分ける作業や、担任の印鑑を押す作業、出席番号を書き入れる作業などがなくなります。早い人でもその作業を行うのに、小一時間はかかるとすれば、構内で20人の担任がいたとすれば、すべてオールデータになるだけで20時間の業務時間削減になります。小学校4年生でも理解できるような簡単な計算ですが、なぜ他の学校が実施していないからという理由で実施しないのか理解できません。僕らの働く時間というのは貴重です。横並び精神になっているのはよくありません。そんなことをしながらも、皆さんが働きやすいようになんていうことがよく言えたものです。しかも今回のことに関しては国も推奨していることです。なぜ国が推奨していることを、市のローカルルールで打ち勝つのかが全く理解できません。さらに言えば、僕が伝えるまで指導要録の朱印が不要という事例すら知らなかったのです。

組織のリーダーであれば、新しい情報に敏感にアンテナを立て、キャッチしていくことが必要です。それができなかったとしても、下から新しく、しかも簡単により良い方法を伝えられたことは、逆に感謝すべきでしょう。今までにも色々と思うところはありましたが、今回の件に関しては本当に残念です。管理職の仕事は何なのか、横の機嫌を伺うことなのか、自分の職場の職員が気持ちよく働ける環境を作ることなのか、誰か本当に教えてほしいです。いくら現場が声を上げても何も動けないのは辛いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?