見出し画像

「学びの多様化学校」の報告会で…その1

市内にある「学びの多様化学校」(分教室)の報告会に参加させてもらった。
そこでは、なんと豪華なことに元大空小学校校長、木村泰子先生がオンラインで参加してくださっていた。

分教室は様々な理由で学校に行けなくなってしまった子供たちが通っている。

実践と子供たちの声を、分教室の先生たちが報告してくれ、その後、泰子さんと会場に集まって参加している人たちでのトークセッションと言う形で進められていた。

分教室の報告でも、泰子さんの話でも共通して大切にしていた事は、
「やり方よりもあり方をまず考える」
ことだ。
会の初めにも
「これからの学校のあり方を考えるきっかけにして欲しい」
という呼びかけもあり、実際にそのような機会になったと思う。

分教室の実践も、泰子さんが大空小学校で経験してきたことも、一つ一つのことをそのまま真似する事は難しいし、真似をしたとしてもこけると思う。

しかし、学校としての「あり方」を職員で考えること。そしてつくり上げていくこと。
それはきっとできるはずだ。
そして、そのあり方を指針にして、それぞれの学校の実践を作り出していく事はきっとできる。

分教室の報告と、恭子さんの話の中にそのヒントが散りばめられた。

分教室のコンセプトは
「つくる・きめる・きめつけない」

「つくる」
子ども、職員、さらには保護者や地域の人々も一緒に学校をつくっていく。その感覚を大事にしているんだと思う。
「きめる」
ここに来る子供たちは、自分で決める経験がとても少ないと話していた。だからこそ、学ぶこと、学ぶ場所、学ぶ時間を自分で決めることをとても重要にしていた。
この決める経験は僕らの教室ではたくさんあるのだろうか?
教師が決めてしまっている事は多くないだろうか?
「決めつけない」
不登校と言うレッテルを貼られてしまった子たちが集まっている。
子供たちのことを決めつけるのではなく、彼らの声を本当の意味で受け取ることを大事にしていたように感じた。

このコンセプトを1番最初に話をしてくれ、その後の紹介された実践は全てこのコンセプトにつながっているた。
話を聞いていると先生たちのの行動指針にもなっていた。

さらに、子供たちの生の声も伝えてくれた。
「高速って先生が決めた普通じゃん。」
「元いた学校に自由に学べる時間があったらな」
「90秒以内に99が言えなくて、ずっと残されて唱えさせられ続けた。それで行きたくなくなっちゃった。」
この声を聞いて、教師は何を感じるのか?

この子たちがいけなくなってしまった。原因は、間違いなく学校側にある。
僕はそう感じた。

しかし、先生たちは一生懸命きっとやっているんだと思う。
だから先生一個人の問題では、これは無いような気がした。学校と言う仕組みそのものを変えていかないと今ある課題は解決しない。

その具体的な考え方のヒントが恭子さんのの中にあった。

長くなってしまったので、続きは明日書く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?