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保険屋になると友達失うよ…あれから5年…

一番最初にアプローチした俺の友達…
俺の結婚式には友人代表でスピーチまでしてもらった友人だった。
てっきり契約するものと決めつけていた俺。
会社では教えられていなかった質問に答えられず、しまいには言い合いになり気まずいまま家に帰宅した。
時計は深夜3時を回っていた。
その後は形式的に年賀状だけのやりとりになっていた。
これが俺の保険屋人生のはじまりだった。
※過去の記事にも書いてあるので見つけてください(笑)
あれから5年。
俺もお客様も順調に増え、友人の友達(俺の友人でもある)も契約していたので俺の様子は何となく知っていたはずだ。

友人から結婚式の招待状が届いた。
そっかあ~結婚するんだ~全く知らなかった。
当然と言えば当然だよな。

気まずいけど出席するしかないよな…

はじめて見るお嫁さん。
めちゃくちゃ綺麗じゃんかよ(゜.゜)
奴も幸せそうだ。

式が終わり2次会の席で友人と久しぶりに話す。

「coco,どう?仕事は?順調そうだな(笑)」

友人の笑顔に救われた。
「まあ、どうにか頑張ってるよ(笑)」

「めちゃくちゃ綺麗な嫁さんじゃんよ~」

「そっか~?ああ~あのさあ、今度、家来てくんない?」

「ん?ああ~良いけど。どした?」

「結婚したからさあ、ちょっと俺の保険見てくれよ」

そして友人の保険内容を分析し、このまま続けていった方が良いものと見直しが必要なこと等色々相談に乗った。
もちろん友人からの質問には当然だがわかりやすく説明していく。
友人は契約した。
奥さんもすごくわかりやすいし、これなら私も安心ですと言ってもらえた。
奥さんが席を外した時に友人が俺に言った。

「あの時さぁ~cocoの話し聴いて契約しても良かったんだよ。」

「ん?何で契約しなかっんだよ(笑)」

「だってさあ、契約しろ契約しろってお前の顔に書いてあったんだよ(笑)」

「っでな。このまますんなり契約したらお前、調子乗ってさぁ~この先失敗すんじゃないかと思ってさあ~お前の為を思って契約しなかったんだよ(笑)」

嘘かも知れないけどその言葉はホントに俺は嬉しかった。
確かに初日にすんなり契約してたら俺調子乗って甘く仕事考えてしまったかも知れない。

友人はその後、会社の後輩、取引先の社長等多くの人を紹介してくれている。

友人の父親も契約していたのだが昨年、亡くなった。
友人から連絡を受け俺は保険金即日支払いの手続きに友人宅へ向かった。
現金で届けることも出来るが今はその場で電話で手続き出来るようにもなっている。

友人と奥さんのいる前で俺は死亡診断書を見ながら本社に電話する。

そして翌日、死亡保険金が友人の口座に振り込まれるのである。

携帯はスピーカーにして手続きをしているので俺と本社のやりとりはすべて聴いている。

手続きが終わり電話を切る俺。

「これで手続き終わり?( -_・)?(゜.゜)……」
友人も奥さんも唖然としている。

「うん。これで明日、お前の口座に入金されるよ。」

「やっぱ、すげぇな。お前から入ってて良かったよ」
「助かるわ…ありがとな…」

保険屋になると友達失うよ…
この言葉はいい加減にビジネスをしていた人に向けられる言葉。
どんなビジネスでも嘘をつかず、言い訳せず、人のせいにしないこと。
これが根底にないと人は決して信頼してくれない。

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