要介護5…どうする?
契約を引き継いで10数年になるお客様。
元々は破綻した○○生命保険に加入していた。
弊社が買取、その時に担当した営業マンが円建ての終身保険とドル建て終身保険を追加で契約していたが担当者がその後退職し私が引継いだ経緯がある。
この2つの終身保険に付加出来る介護前払特約と指定代理請求が付加されていない状態であった為、提案した。保険料は無料であるので私にとっては全くのボランティアにはなるがいづれ使う事があると思われるので中途付加の手続きをしていた。
今はお客様は女性で85歳になっていた。
受取人は同居している独身の長男。
長男にはまだ面会したことはなかった。
毎年の年末の卓上カレンダーと一緒にアンケートを同封してあるので長男は私が担当者とは認識していた。
先日、長男より母の事で相談があると言う事で訪問。
状況を聞くと昨年、乳がんとなり手術を受けその後体調を崩して入院。 体調は悪化し要介護5と認定されている状態であった。
今は療養施設にいるが毎月16万の負担が1年続いている。
母親は失語症になり筆談も出来ない状態。意思疎通も厳しい。
母親の口座には遺族年金が振り込まれているが息子は母親のキャッシュカードの暗証番号を知らないで引出しができない。
弟、妹と相談して銀行に事情を話して預金を下ろそうと相談しているところであった。
銀行に相談したらどういう事態になるのかを説明すると驚き愕然としていた。
では毎月の療養施設の16万を今後どう工面していくのかと頭を抱え込んでいた。
そして提案したのが私が10数年前に中途付加した長男が指定代理人請求と、死亡保険の一部を取崩し介護年金として受取れる事を説明すると…
ぇ!そんな事出来るんですか?!!
と違う意味で驚き、安心した顔をしていた。
保険は入口(契約)より出口(支払)が一番大事である。
毎日テレビでCMをしている某保険会社は入口の事を盛んに強調している。
保険料が安いと言う事はそれなりの理由があるのだ。
しかし営業マンの質にもよるが無料で付加出来る保険があるのに提案しない保険営業マンが多いのも事実である。
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