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2025年の憂鬱

イベントグローブでも人気のGDPのお話。あらためてIMFの最新(2022年)データをまとめてみたけどホントに憂鬱になる。

一人あたり名目GDPの成長率

名目GDPで見れば日本は3位となっているけど、これって人口に左右されるので、実態的な効率を見る上では一人あたり名目GDPの方が良い指標だと思ってます。

いつも指標にしている一人あたり名目GDP上位50位以内で天然資源や金融に偏重していない国と50位以下で注目している国を見るのですが、当然2020年から2022年くらいまではパンデミックの影響で経済が停滞している訳です。ただし日本以外は2021年には既に成長基調に入っているのですね。

この成長率をベースに、2023年以降の一人あたり名目GDPの成長の仮説を立ててみると日本の現実は実に厳しい。

まあ素人の簡易仮説なのでナンの根拠もないけれど、考え方として2021/2022年の伸び率の平均をベストシナリオ、2022年単年の伸び率をワーストケースとして想定。2023〜2025年にワーストからベストの成長率に移行して行くと想定。

既に2021年には回復している国も多いので2022年に向けて伸びを維持できているかがポイント。ただアジア勢は2022年が弱め。特に日本は2021年が前年比1%マイナスだった上に2022年が85%まで落ち込んでいるので、2025年までマイナス成長を続けるという仮説になってしまう。

過去5年の成長率から考えた仮説

この仮説だと韓国にも台湾にも抜かれてしまうという、ちょっと悲観的過ぎるシナリオので、別の仮説を考えてみる。

仮に、どうなるとパンデミック前の2019年レベルに戻るか考えると・・・

パンデミック前に戻すための仮説

2023〜2025年にかけて、107%/年の成長率を維持できていれば2025年までに何とかパンデミック前のレベルに追いつける。

さてこれが現実的かと言うと・・・・・・・・・・

ここまで一人あたり名目GDPが下がっていると当然個人の平均収入にも影響あるのだけど、実際はどうなのでしょうか?

感覚的には、暴動が起きるレベルの話なんだけど、いまだに名目GDP世界3位という幻想に惑わされてるのが現実。

ちなみにロシアが2021/2022すごい伸びを見せていて、これをベースの仮説だと、ちょっと現実味が薄い。おそらく2023年には長引くウクライナとの戦闘の影響でGDPの成長は停滞するだろうなと。


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