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ミラコスタ"だけ"の日があっていいじゃないか



オリエンタルランド公式ページより引用



ホテルミラコスタ。

ディズニーシーに行ったことがある人は誰しもが夢見るパーク直結型素敵ホテル。

でも、頑張ってお金を貯めて泊まっても、大抵ディズニー帰りでヘロヘロだったり、明日元気に遊ぶためにすぐ寝ちゃったり、結局そんなに楽しめる時間がないホテル。


そんなミラコスタ。私が愛するミラコスタ。

たまにはそのの事など忘れてミラコスタだけに首ったけになる日があってもいいのではないのか。



|ミラコスタの朝は早い

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朝のラッシュ時は舞浜からシーは歩いて行ったほうが逆に楽

そう思った私は朝の10時、時間指定のチケットを持ったパァリィピープルと同じ電車に揺られ、どんより空のディズニーシーに来た。

しかし今日も明日もここまで来てシーにもランドにも行かないし、浮かれたカチューシャも付けないしカメラにピースなんてしない。


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中に入るとクリスマスの時期であったので、浮かれた装飾と浮かれた音楽とともに迎えられた。ロビーで荷物を預けるあの人もうろうろしているその人もこの後ディズニーで遊ぶのであろう恰好をしているが、私はリュックとマフラーを預ける。

あぁ~~~これこれ、こういうことがしたかったんだよ私は。


ロビーでオンラインチェックインを済ませ、エレベータで降りるとミラコスタのHPの場所があった。うれし~い。


|ミラコスタのプールは良い



うおー!嬉しすぎてカメラも縦になる


ミラコスタには冬にもやっているプールがあって、ホテルのチェックインは15時であるが、プールはチェックインする前の朝10時からは入れる。だから私はオープンに合わせて早起きをしたのだ。



しかも、プールの窓はちょうどゴンドラ乗り場あたりにあって、列やちょうど人が降りたゴンドラが見える。あぁ~実際に園内を見てしまうと、心には決めてきたけどちょっと中に行きたくなってきてしまうな。



プールは浅いところ(奥)、深いところ(真ん中)、温かいジャグジー(手前)の三種類がくっついている。
冬は寒いからジャグジーしか入れないかなとは思ったが、中はガンガンに暖房が効いているのと、冷たいプールとはいっても”慣れれば意外とイケる”ので、ちゃぷちゃぷできた。




この後ちゃんと昼食をとる予定もあるし、甘いものはそこまで得意ではなかったが、なんとなくで軽食屋さんで1000円のミルクシェークを頼んでしまった。でも今日はそんなことをしてもいい日。だってディズニーシーに行かなければ8900円が常に浮いている状態なのだから。



上に乗っかっているクッキーやチョコはどこか異国情緒が感じられて、シェイクもなるほどこれは1000円の味だ。一緒に軽食屋さんでもらえる無料のペットボトルの水を一緒に飲んで味を薄めながらちまちまと味わう。こういうことをしているときが一番幸せなのかもな。



なんだかんだ、冬にシェークとか飲んだら当たり前のように体は冷たくなるし、それで暖を取るためにジャグジーに入ったら出れなくなってしまった。あったかいお風呂から手だけプールにつけても、ひとは泳いでいる感覚になれるんだ。



|園外でミッキーにも会うという強欲も今日は許される


昼食の予約の時間が近づいて来たので、プールで濡れた髪を絞りながら、シーの入口からバスでアンバサダーホテルに向かう。

ここも例にもれず浮かれていた

ミッキーさんのバスで運んでもらったアンバサダーホテルは、アメリカの華やかでスタイリッシュなイメージで作られていて、お世話になっているミラコスタとは雰囲気は全然違うが、ここはここで素敵だ。


ワクワクが故に早めに着いてしまったので、ホテル内にあるコンビニで極まった珍味や、

大量のお酒などを鑑賞した。さすがディズニーホテル、コンビニすら普通じゃないぜ。
ただ、こんなにずらずらとお酒があるのにストロングゼロだけは確かになかった。

素敵なコンビニを見ていたら丁度いい感じに予約の時間になったので、予約していた「シェフ・ミッキー」に向かう。名前の通り、シェフがミッキーのお店だ。

店前の壁画。ミッキーって客側でいいんだ

ここはシェフがミッキーであるが故に基本的に予約が取れないことで有名なビュッフェレストランで、取れなすぎて予約戦争の攻略サイトもあるし、それを参考にしても取れる確率は低いほどに苛烈である。

ただ、ミラコスタなどのディズニーホテルに泊まっていると専用の枠で3ヶ月前に取らせてもらえるので基本どの時間でも入り放題なのだ。へへっ。


妙な距離から撮ったからガビガビだ!


そして、ここではありがたいことに、パーク内外で唯一(2021年12月現在)シェフであるミッキーさんが調理の合間に我々とお話ししてくださったり写真を撮ってくださる。だからみんな血だらけになって争うんですね。

ミッキーさんは名前を店名にするほどの料理長なので、「美味しい?」「いっぱい食べてね」「メッチャ食べてね」「もう腹、腹バチぎれるほど食べてね」と私や前にいた家族など色んな人に言っていた。
私が勤務していた飲食店はどこも店長も食わせたがり屋さんだったので、ミッキーも例外なくそっち側のパーソナリティーなのかもしれない。


料理長がこんな食わせたがり屋さんなので、ここはビュッフェスタイルで好きなものを好きなだけ食べさせてもらえる。
ミッキーが料理長のホテルビュッフェであるので勿論全部美味しい。名物はローストビーフだ。無限に食べれる。

ただ、私は今日は何してもいい人なので「スモークサーモンとオレンジのサラダ」だけ食べていた。
一応ビビリな私は、いくらバイキングだからといってこんなことしていいのか不安になったので、キャストのお姉さんに大丈夫か聞いてみたら「こういうのが1番嬉しい」と言ってくださった。

だから、今度シェフミッキーに一緒に行って『「サーモンとオレンジのサラダ」の上に乗っている ちいちゃい葉っぱをミッキーが一枚一枚丁寧にちぎって載せているところに想いを馳せる会』をしましょうね、これは貴方これを見ている全員に言っています。





世界のシェフ、ミッキーさんもちゃんと千葉県の認証を受けてくれてありがとう…



|せっかくのリゾートだから遊んでみよう


ミッキーさんに頼まれた通りに腹バチ切れるほど食べたので、お腹を落ち着かせるために隣にある商業施設「イクスピアリ」に入る。



あ!蛇が首根っこ掴まれて干されてる!
いいもの見ちゃったな。



イクスピアリに最近出来たらしい新品ピカピカのドラッグストアの、ピカピカに吸い寄せられるように入るとそこには、これでもかと棚一面に入浴剤が置いてあった。
しかも、近所のドラッグストアにはないような、これはリラックス用です~とか、これは疲れによく効きますよ~とか、そういった説明書き までご丁寧にある。

普段家ではシャワーだけだから、そこまで高くないし今日ぐらいは入浴剤を買ってポカポカになるのも良いかもな、そう思って1番目についたものを手に取ってみた


「動く!BIGビックらアニマルズ」。



そりゃあそうでしょ、お風呂から生まれてくるのに首や足が自由に動かせるんだ。しかもゴリラが出てくるかもしれないし。こんなんあったら、ほかのオシャレなパッケージなんて一つも目に入らないよ。



|ホテルミラコスタ3368号室



BIGらアニマルズや干しヘビを眺めていたらいい感じにお部屋に入れる時間になったのでミッキー電車でミラコスタに戻る。




今回私が予約した部屋は、ゴンドラのアトラクションの発着地点やさっき入ったプールとかがある、ヴェネツィア・サイドを予約した。ショーとかは見えない側だけど はたして…





嬉しくて画像も縦になるよね、そりゃそうだよね


早速中に入ってダッシュしてカーテンを開くと、目の前に運河の三叉路が広がっていた。
ウォウォウォウォウォ最高!アーーー!最高!!最高!!!最高のアー!!!!!!!!!!

入ったときはショーが海の方で始まっていたので、ゴンドラは動いてはいなかったが、窓を開けるとキャストの方の声がここまで聞こえてくる。



しかもこの部屋は私がこの世で最も愛するアーティスト、ジェラトーニの絵画ビューの部屋であった。うはうはだな…

一応補足しておくと、私は来る一か月前にミラコスタに「オラ…ゴンドラとジェラトーニのオタクで…できればどっちも見えるお部屋があったら…ンゴ…」というリクエストという名のイタ電をしていた。
キャストの方曰くその時は「ジェラトーニの絵はこっちでは把握してないけど、ゴンドラは理解した、約束はできないけど最善は尽くす」と言ってくださったので最善以上のことをしてくださったのだと思う。こんな…おでに…本当にありがとう…



荷物を広げたあとは、もうこれでもかとベットに大の字で寝っ転がってやる。
パークを楽しんでいるゲストの声、ゴンドリエさんの元気な45分待ちが聞こえてきて、まさに園内で寝っ転がってる気分だ。

いつもならこれらが静まった頃に部屋に入るから気づかなかったけど、パークに泊まれるって、本来は帰る時に近いとかじゃなくて、それ自体に贅沢な体験が価値としてあるってことなんだよな。


うはうはのままベットの上で寝っ転がっていると、いつもの惰性でスマホを手に取ってTwitterを見てしまうことに寝っ転がってから1時間経って気づいた。ダメやん、ウチ。




ということで、プールに戻ってきた。一回お金払うとその日はずっとレシートがあればタダで入り放題なのでね、何回でもお邪魔しますよ。

夜になると昼にはなかった、セクシーな感じがあっていいな。




外を見ると昼にまで伸びていなかったところまで列が伸びていた。
その人たちは水着で壁に張り付いている私に気づいていたのかな。


水はイケなくはないけど冷たかったので、ジャグジーに入って、自撮りしたり浅瀬で遊んでいたパンピのお姉さんたちを見てニコニコしていた。
ディズニー最高!


|花火も案外外出れば見える

ミラコスタのプールは18時に閉まってしまうが、私の夜はまだまだ始まったばかり。
つい最近復活した花火を見るために濡れた体で地面に点々をつけながら外に出る。



フリーきっぷを使い、ディズニーシーステーションの乗車ホームから降車ホームに降りると、目の前に地球儀が見えるフォトロケーションがある。ここはパークの音楽もしっかり聴こえるし頑張れば花火も見えるだろう。

私も最初の1分はここで見てた。
けど、ちょっと思いついて移動したらもっといい場所があったからこっそり教えてあげるね。

(場所が場所だからこんなインターネットの僻地に来てくれたみんなだけの秘密だよ)




そこは「ディズニーシーステーションの一両目前の改札出て降りたM2階(ミラコスタ連絡通路)出てすぐ」だ。
端っこによれば人の往来も少ないから邪魔にならないし、バスターミナルのさらに奥の方から上がるのでまぁまぁ近いし、風向きが悪くなければ曲も聴こえる。

これ読んでる人にコスい言われても、私は6万払ってるからね、いいもんね〜。



あ、花火の後にお風呂で『動く!BIGビックらアニマルズ』開けたら、ちゃんとゴリラでした。ウホウホ



|もうやけくそだ!肉体もいじくってもらっちゃえ!!!!


夜の10時、もうなにもかもが大丈夫になったので、特に理由が無いのにリラクゼーションも頼む。

~リラクゼーション~
ご要望を伺いながら、疲れがたまった部分をほぐします。

ディズニーホテルより引用

って書いてるけど、プールで元気にちゃぷちゃぷしてたし、現世に疲れてるし嘘じゃないってコトで今日ぐらいは良いでしょう。まだ私の財布には浮いている8900円も入っているし、ここまで来たら3900円出してもどうせ黒字、イケるイケる、来月9万のカード支払いあるけどスター状態まだ切れてない。



リラクゼーションのお姉さんが施術を始めると「今日どっち行かれたんですか?」と聞かれたので、「今日も明日も行かないです」と返したらキョトンという顔をされた。
ハズレひいちゃったねお姉さん。

キョトン顔のお姉さんだったが、施術自体はかなり良い感じにゴリゴリグニグニ揉んでくれた。終わった後に実は自分疲れていたのでは?と感じるほどに身体や頭にこっそり取り憑いていた悪霊が綺麗さっぱりいない。

ということは、これは本当はパークでアホほど遊んで、魔法が切れかけてる時に揉んでもらったら本当に気狂うほどに気持ちいいやつなんだろうな。


…あれ今私浪費むだづかいしてる?!


|帰る日も早起きしなくていい



身体も心も大丈夫になってTwitterしてたら朝だ。

いつも起きる時間に起きてしまって悔しかったので、意味もなくもう片方のベットで元気に二度寝してやった。二度寝なのに冷たい布団に入るのはとても気持ち良い。




窓がそういえば最初入っていたときからずっと開けっぱなしだったから、寝起きでもゴンドリエさんの元気な10分待ちが聞こえる。
あぁ、でも二度寝しちゃったからこの部屋とはあと30分でおさらばなのか。

思えば、このお部屋にいた時にやっていたことって基本寝る or Twitterだったな。
せっかくのお泊まりステイ♡と思って普段読まない本とかSwitchとかも持ってきていたが一切触れずにひたすらTwitterしてた。でもいいのかもしれない。今日までは無敵の日なんだから。

チェックアウトを済ませ、ロビーに出るとキャストのかっこいい人たちが口々に「行ってらっしゃいませ」と声をかけてくれる。

そうだ、今回のステイはもうすぐおしまいだけど、ここは第二のホームなのだ。だから、また私は戻ってくる。多分比較的すぐに。

…あと複数人で。また来よう。



スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)