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年中休業うつらうつら日記(2023年9月9日~9月15日)

23年9月9日

せいうちくんと2人で音楽教室。
無料体験以来、せいうちくんは初めてのフルートのレッスンで、私のギターは2回目。
今回は道にも迷わず、15分前に着くことができた。
まずラウンジで先生たちと会い、そして2つ借りているスタジオの部屋に集まって、2カポのGのギターに合わせてフルートの基本メロディを決める。
イ長調になるのだそうで、シャープが3つもついてせいうちくんは大変そうだ。
まあそれほどたくさんの音を吹くでなし、指使いを覚えてしまえばそれほど無理でもないみたい。
メロディはフルートの先生が考えてくれる。

その後はそれぞれのスタジオに別れてレッスン。
私はまず自分で練習したギター譜で弾いて、歌も聴いてもらった。
スキンヘッドのギタリスト「住職」はすぐに自分でギターを弾き、私に歌だけ歌わせたがる。
それでもブレスのタイミングなどを教わって、ためにはなった。
「今のギターで弾き語りはなかなか難しいと思いますよ」と言われ、
「先生が作ってくださったカラオケ音源を使ってみようかとも思ったんです」と答えたら、
「それが一番いいと思いますよ」と嬉しそうだったが、
「でも、やっぱり自分でできるところまでやりたいので、ギターのご指導もよろしくお願いします!」と押し切った。

そのあとは強気に「もう1回いいですか?」と自分で弾いて歌う、を繰り返した。
難しいコードを1か所簡単なものに変えてもらったので楽になった。
レッスン時間中に5回は弾いただろうか、
「今までで一番いいですね!」と言ってもらえた。
私が折れないので住職もあきらめたのかもしれない。
自分でも、この調子で自己練習を続けたら何とかなるような気がしてきた。

あっという間に時間が経ち、5分前にスタジオを明け渡す。
住職がフロントで次回の予約を取ってくれて、私が今回のスタジオ代、せいうちくんと2人分で2200円を払って今日はおしまい。

スタジオのビルの1階においしい回転寿司屋があるので昼ご飯はそこで。
開店したばかりの時間だったのでちょうど満席になったところで、けっこう待った。
席が空いてからも、流れているものが少ない。
お客さんはどんどん自分で注文しているので、職人さんたちはそれに対応するので手いっぱいだ。
絵皿は取らずに安く上げるポリシーなのだが、あまりに何も流れてないのでせいうちくんは「エンガワ」、私は「サーモン」を130円の最低価格でなく190円払って食べた。
でもそれ以外は全部130円ですませたぞ。
元々は絵皿がないところが気に入って通い始めたのに、他の回転寿司屋同様いろんな種類の絵皿が回るようになってしまったのは残念だ。

とりあえず家に帰りついてベッドにバッタリ。
ちょっとの外出でも疲れるなぁ。コロナの後遺症かしらん。
何でも、先生からフルートの一部が壊れているのを指摘されて、スタジオのある駅に楽器屋があるのを調べてまたそこまで行くようだ。
スタジオを出た時に調べていればよかったね。
ついでに買い物してくるって。
本当にエライ。

私は1日1イベントを基本としているので、その後はぐうたらしていた。
2時間ほどして帰ってきたせいうちくんは、フルートを直すのに10日かかると言われたが、次のレッスンに間に合わないのでなんとか1週間で治してくれるよう頼みこんできたそうだ。
さすがは会社で働くハードネゴシエーター。

そのあとは2人とも眠り込んでしまって、19時頃起きてたこ焼きを作って食べた。
たくさん作ったので、明日の私のおやつにもなる。
私のは特殊な好みでおしょうゆ入りで、ソースはかけずに食べるんだ。
特に名古屋風ってわけではない。

夜は一番古いと思われる古谷一行の「犬神家の一族」全5話を観た。
まだ途中だが、やはり話が長いと細かいところまでよく書きこんであって、今まで観たことのないエピソードもあり、楽しめた。
当分は金田一耕助漬けになりそうだ。

そんな中、長老から悲報がもたらされた。
2週間も八ヶ岳の山荘にこもっているのに、コロナに罹患したそうだ。
「いったいどこで拾ったんじゃろ?」と本人も不思議そう。
地元の野菜直売所とかぐらいは行くようだから、全くノーリスクってわけでもないんだなぁ。
ZOOMメンバーメッセンジャーグループで全員が心配していた。
万が一重篤になったら、1人で山荘にいる彼はどうしたらいいんだろう。
「微熱があるからビールが美味い」とか言ってる場合じゃないぞ、長老!

と言ってる間に、同じくZOOMメンバーであるUくんからも罹患の報告が。
北海道で勤務している彼は、あいにくなことに東京に来ているらしい。
バカ正直にホテルに陽性を報告してしまったのでもう1泊させてくれそうにないし、どうしようって。
3類の時と違って病院も受け入れてくれないだろうしなぁ。

みんな、直接の接触はないはずなのに、コロナはZOOMでも感染するのか?!としばし盛り上がる。
2人の無事を祈るよ。
祈ってる人のうち、Sくんと我々夫婦はすでに罹患して後遺症の倦怠感に耐えてる状態だが。

23年9月10日

実に動きたくない気分なんだが、2人とも皮膚科の薬が切れてきたので、日曜もやっている昔の主治医に診てもらいに行く。
自転車で20分ぐらい。ちょっと疲れるね。

私の手術痕のケロイド用にステロイドの入ったテープをもらっているんだが、貼っている部分の皮膚が薄くなって、一部血管が見える寸前だそう。
貼らないと痛いし、貼ると皮膚がますます薄くなる。
「まあ適当に様子見て使って」と色白ツンデレの女医さんはクール。
一緒に診察室に入ったせいうちくんもいつものアトピーの塗り薬と飲み薬、頭皮のためのローションを出してもらって、全部3カ月分のリフィルにしてもらった。
これを薬局に1回出せば、ひと月分を3回、3カ月間もらうことができる。
現在のところ、一番長く薬をもらう方法だ。

日曜で薬局はお休みなので、処方箋のアプリ送信だけしておいて、取りに行くのは明日になる。
またひと仕事してしまって疲れ果てる我々。
晩ごはんは私はたこ焼きの残りを、せいうちくんは肉と白菜と焼き豆腐をめんつゆの素で煮込んで砂糖を足した「すき焼き風の煮込み」を食べていた。

それでもここまで頑張れたのは日曜には大河ドラマ「どうする家康」があるからだ。
18時にテレビの前に座ってスイッチを入れたら、大相撲やってる。
「延長とか、やめてくれよ」と念のため番組表を見たら、「どうする家康」がない!
どうやらラグビーに負けたらしい。
大河のない日曜は寂しい…

23年9月11日

整形外科にシップ貰いに行って「膝の痛みが激しい」と訴えたら、1年ぐらい撮ってないからレントゲン撮りましょうと言われ、久々に自分の足の骨を見た。
特に悪化はしてないが、筋肉が落ちているので毎日体操をしてください、と内ももと外ももを鍛える日常的な体操を教わった。
きっとやらないだろうな。

せいうちくんの仕事が終わるのを待って、石坂浩二の古い「犬神家の一族」を観た。
なんとこれでも「スケキヨが逆さだから『ヨキ』」は出てこなかった。
驚いて古谷一行のを観てみたら、シリーズ5作ものになっており、時間がたっぷりあって丁寧に作ってあるせいか、これまでなかったエピソードなども入っていた。
そしてスケキヨの水死体には背中に「スケキヨ」と片仮名で書いてあり、「ヨキ」を導き出すことができた。よかった。
しかし盲目の琴のお師匠さんは出てこない。
シリーズによっていろいろ違うもんだなぁ、と思いながら、現在は古谷一行の「悪魔の手毬歌」中。
6エピソードもあるよ。長いから楽しみだ。

23年9月12日

古谷一行金田一の「悪魔の手毬唄」がたいそう面白い。
しかしよく考えたら、まったく初めて観る映像作品だからかもしれない。
「犬神家の一族」や「悪魔が来たりて笛を吹く」「獄門島」などはなんらかの形で情報が入っており、なじみがありすぎる。
「悪魔の手毬唄」は金田一シリーズで初めて「戦後が影を落としていない」作品だと思った。
舞台は昭和27年で、戦争に行かなかった子供たちが育って青年団を組織したりしている。
こういう時代背景も面白い見どころだ。

それでもだいたいいつもの金田一で、殺人の理由は「きょうだいが結婚してしまうとまずいから」。
そう言えば「謎の遺言状」が出てこないのも初めて観たかも。
横溝正史作品にしては「因習の匂い」があまりしない、面白い作品であった。
このまま行くとアマプラ×角川の無料視聴期間15日のうちに「真珠郎」ぐらいまで観てしまうかも。

せいうちくんは私が中学の修学旅行で胸元に携えている写真が残っている「三つ首塔」を読み始めた。
「原作と全然違うから驚くよ。ぜひ読んで」とは言ったものの、
「ものすごくエロい。中学生のうさこがこんなエロい本を読んでいたと思うと、それだけで興奮する」とか言われてもなぁ。
一見、本を手放さない文学少女、しかしてその中身はエロ本。
「中学時代のうさこに会いたかった」って言っても、あなたその時小学校4年生じゃないの。
何をしようと言うのだ。

月に1度ぐらい様子伺いのLINEを必ずくれる名古屋のCちゃんが、FBで読んだコロナ罹患にたいそう胸を痛めてくれている。
「貴女は持病があるから気をつけなきゃだめよ」と言うが、「だるいので好きなものだけ食べていたら太った」と告げると、「ぶふぉっ!コロナ中に太るとは!」と素直に驚いてくれた。
そしてお見舞いにバームクーヘンを送ったと言ってきた。
敢えて大好きなクラブハリエでなく別のものにしてみたそうだ。
どんなのが届くんだろう。楽しみだ。

あいかわらずコロナは猛威を奮っており、遠隔地で罹患した長老もUくんもなんとか自宅に帰りついたのはいいが、この夏、長老の別荘でシェフとして腕を振るった先輩のNさんまで罹患を報告してきた。
確かに山荘に集まったメンバーがかなり罹患しているが、時期を考えるとそこでパンデミックが起こったとも考えにくい。
単純に、罹患者が増えていて知り合いにもどんどん出てるってことなんだろうなぁ。

後遺症が残る人が多く、だるさや咳を訴えている。
うちでもせいうちくんはまだ咳が取れない。
会社の診療室でもらった咳止めを限度いっぱいぶちこむことで、やっと夜に咳に悩まされずに眠れるようになったと言っている。
私も疲れやすいが、もともと活動が極端に少なくてすぐ疲れるから、あんまり参考にならない。

23年9月13日

息子妻Mちゃんからお見舞いのLINEの中で「お母さんに勧められた田村由美の『7SEEDS』を読みました。すごく面白くて、こんなに面白くていいのかと思うほどでした」と堪能してくれたらしい。
私も読み返そうっと。

そう言えば友人Kちゃんに「波津彬子をコンプリートした」と知らせたら、波津彬子の大好きな彼女は「私でもフルコンプはしてない。うさちゃんは間口が広いね。喉越しで読む長編が好きかと思えば、波津彬子もいけるとは」と感心してくれた。
自分でも、マンガが好きで好きでしょうがないと自覚し始めている。
この上は集めたマンガを読んで読んで読み倒して余生を過ごそう。

だるくてだるくて、せいうちくんの仕事が終わって2人でベッドに倒れ込むともう起き上がれない気分の日がある。
そんな時はもう、思い切って晩ごはんもお風呂もぶっちぎって19時ごろから寝てしまう。
私は睡眠薬をがっつりのんで備えているが、それでもどうしても夜中に目が覚める。
マンガを読んだりデータ化作業をしたり、しまいに睡眠薬をさらに飲み足してやっと寝ているありさまだ。
コロナの後遺症って、いつ終わるんだろう。

23年9月14日

息子に「スケキヨの足が役に立っていない」と憤懣をぶつけたメッセージを送ったら、「僕、観たことないんだよね」と当然っちゃあ当然すぎる答えが。
我々が若い頃は角川映画真っ盛りだったからスケキヨも何度も観たし、関連グッズ(スケキヨマスク姿頭部のライトや、スケキヨ足型の氷を作る器具)なども今でも人気があるようだが、息子の世代だとほとんど触れてないかもしれない。

それでも「いつかは観たいなぁ」と言うので、「じゃあ、アマプラ×角川無料体験中の今、観たまえよ」と知らせておく。
うちのアマプラは息子も使えるようにしてあるのだ。
時々「有料なんだけど観たいものがある。いい?」とお伺いを立ててくるのがカワイイ。

「観る!」と言ってきたが、最近忙しく働いているようだから、難しいかもしれないなぁ。
まあ別に観ないでも生きていけるものだしね。

23年9月15日

恐れていた「かりゆし」ウェディングが来てしまった。
沖縄でリゾート婚する人たちがよくやるスタイルで、沖縄の民族衣装みたいなアロハ的シャツを招待客たちが着る結婚式。

私はクルーズ船でも着た黒基調のワンピースを着るつもりだったので息子に「これ、式で着るつもり」と写真を送ってあったのだが、息子から「お母さんはかなりドレス着たい感じ?」と聞いてきた。
引き出物として「かりゆしシャツ」をお客さんに配って、式の間はそれを着てもらうコンセプトにしたいんだって。

正直ドレスには思い入れがあるので、「ドレスの上からかりゆし着て、中島みゆきの『糸』を弾き語りする時だけかりゆし脱いでドレスでやりたい。どう?」と打診したら、「それでもいいんじゃない?」と肯定的なのか不満なのかちょっと読めない返事。
今度会う機会があったらよく話し合おう。
彼らの考えを大事にしたいから。

結婚式の話はさくさく進んでいるようで、今週末にも電子招待状が届く予定。
いよいよ実現に向かって全体像が見えてきたなぁ。
息子が(もう入籍はしてるけど)結婚かぁ。
9月中に保育園からの幼なじみが結婚式(こちらはデキ婚でコロナ中の3年前に入籍済み。やっと式への運びとなったか。もう子供が3歳だぞ)があり、息子も招待されている。
息子の沖縄婚にも幼なじみが3人ほど来てくれるようだ。
人生のごくごく初期からのつきあいの仲間が結婚式を祝ってくれるって、都会ではあんまりないよね。
幸せな人生だと思う。
前に息子に「僕に地元を作ってくれてありがとう」と言われたことがあり、今でもこの辺を歩くとなつかしいそうだ。
よく出前とった中華屋さんがつぶれていたりするのは寂しいけどね。

最近立て続けにコロナにかかった友人たちの発言でメッセンジャーグループがうまっている。
まだ陽性の線が出る人も多く、薬をもらいに奔走している人たちも。
せいうちくんによると会社の診療室では、よく効くメジコンという喉の薬が不足していて、もっと効くという「コデイリン酸塩散」というのをもらったらしい。
しかしこの薬もよく出るので、「次回はもうお渡しできないかもしれません」って言われたそう。
寝てる時の咳がつらそうで、気の毒。よく眠れないだろうし。

昨夜は2人とも倦怠感が強く、せいうちくんのテレワークが終わったら夕食とお風呂をすっ飛ばして歯を磨いて寝てしまった。
私はさすがに2時間ほどで目が覚めていろいろごそごそやっていたが、せいうちくんはトイレに2回起きた以外はぐっすり眠れていたようだ。
さすがコデインリン酸塩酸の威力。
今日は週末でZOOM会あるし、見かけてる古谷一行金田一の「八つ墓村」見たいからなんとか起きていたいな。

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