καταστροφη

水や炎がのぼるところまでのぼったあとはあふれたりもえつきたりすることと似た静けさ、このまま最後まで貫きとおそう。ひともじぶんも傷つけていないのだったらなにをしたっていい。ひともじぶんも傷つきやすい手段しか残されていない不自由な現在が気持ち悪い。でもそのままでわたしは充分に生きていこうと決意した。同時にいま死にかたが決定した。

わたしが説きたい言葉をすべて裏返しにしてべつの道徳を汚い字で書きくだされた、同じ手が神の御手として始終このからだを愛撫しつづけた、汚れた器を清浄にした。じぶんのすべてを肯定するのはじぶんしかいないから、神が必要なのだった。依存先を増やすことが健全な依存なのだという精神医学では。

うえもしたもない、あふれももえつきもしない状態がほんとうの曖昧、混沌である。裏も表もない、どちらの言葉もメビウスの法輪に連続的に転写されてつねに回転しながらふたりを結んでいる状態がほんとうの秩序である。どちらもが同時に成立するのがほんとうの平和なので、一方の言葉と道徳がまかり通るような戦争状態は優しくない。

もう今は取り返しがつかない。水のそこに沈んだ体、燃えつきた家、失われた文法、バベルの崩壊、塔の正位置、子供のころのみんなを抱きしめてあげられなかった。これからもそう。愛を循環させてあげられなかった。千切れた輪。

五本指ハムスター✌🏻🐹✌🏻