そでくちの肌色

ひとすじの光のような前小口。
カーテンの外を走りまわる声。
一緒になって遊びたい。
いいとおもうものこうかんこしよう。

風が薫る、キラキラと鳴る車輪。
水たまりをまたたく轍。
一度こなごなになった空も
ゆっくりと水面にもどるよ。
さんページかぜでめくれる。
さんページゆびでもどる。

この空を待っていたぞとばかり、
ひとすじの光のような上腕の内。
色の違う夏の皮膚たち、歩く。
おかしくなったのうみそが
体を下に流れおちる日。
空いた頭蓋を新風に乾かす日。
生物たちのにおいのする日。
みんなひとつうまれてはしぬ。
みんなひとつひとすじの光。

五本指ハムスター✌🏻🐹✌🏻