灯油

灯油売りの車の音楽。
二千円握りしめ母走る。
私が追いかけると走って引き返す母とすれ違った。その先では灯油売りが、赤いポリタンクに灯油を注いでいる。メータが18.00と表示し、ポリタンクのキャップが固くとざされ、私はポリタンクを受けとった。財布を持った母が走って現れ、不足したぶんの代金を財布から渡した。灯油は二千円で足りなくなった。

さっき友人からもらった、フィンランドみやげをティッシュのうえに振りだした。オレンジ色で、透きとおっていて、表面は砂糖のつぶでざらついている、木の実のかたちを模してある。

菓子の袋の一面にフィンランド語。見当もつかない。形が似ていることから大麻グミの可能性もあった。しかし父は「ひとつぶでいいらしい」などと言いながらそれを食べた。「きぶんがよくなるらしい」などと母も言って食べた。

おかずに、塩水で茹でただけの輪切りのさつまいもが饗された。すぐに写真を撮って気を引きたい人に送った。
この家芋出てきます。

セブンスターを一本もらいそうになったので、断った。

五本指ハムスター✌🏻🐹✌🏻