ながい残像

ラーメンを胃に感じながらふらふらと歩く。頭のなかに悪い夢が降りてきて、酒場や娼館の看板を縁取って並ぶ電球が、アスファルトのうえに痣のように青く引きのばされた。

戦いが終わったのだ、勝ったのだという確証はなく、ただこれ以上続けてもしかたがないとか、へたするといつだれの命が終わってもそれはそれという態度で、人々は宴に興じている。みな張り裂けそうな体をワイシャツとスラックスに収めた月曜の夜だった。

ロックマンの死ぬ音を何回か真似する。
ちゅんちゅんちゅんちゅん……。
お香の部屋でそんなことをずっとしてたらここ、入れなかったねとモツ煮込み。
モツってなにかのにおいがする。
でもなんだかわかると金輪際美味しく食べられなくなりそうだからと脳。

どんなに真面目に生きたってせいぜい気鬱を患うことになるさだめを背負った人々が、助かるには自分以外のもうひとりが必要だと思ったりもう助からないと思ったりしている。

五本指ハムスター✌🏻🐹✌🏻