ねたみ

猫が完成するときは必然だ。
ひとひとりと多少むきあって
やっとみえてくる
そのひとの必然性のようなもの。
生まれてからいままでを
ずっと包んでいる
光の暈のようなもの。
私淑するウルフの言葉を借りれば。

わたしも必然性がほしい。
絶対に、そうなることが
決まっていたようなこと。
しかも暗い呪いではなくて、
おぶってあやしていけるような
弟のような必然性。
地球の兄弟になりたい。

工事現場の音をきく。
重機の熱の放出を想像する。
地中深くの振動で一体化する。
星のもとに生まれた人々。
ぼくには一生ないたぐいの一体化。

五本指ハムスター✌🏻🐹✌🏻