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“問うスキル” (質問スキル)の3回目は、質問における注意点です。知らなかったでは済まされない、重要なポイントを順にご紹介します。 詰問・尋問をしない前回は「相手に心を開いてもらう」質問の仕方をご紹介しましたが、反対に「相手に心を閉ざされてしまう」質問の仕方もあります。相手をとがめ厳しく問い詰める “詰問” や、相手を疑い問いただす “尋問” がそれです。ましてや、こちらの意図通りの回答を言わせる “誘導尋問” については、何をか言わんやでしょう。 誘導尋問というと、刑事
前回に続けて “問うスキル”(質問スキル)をさらに深掘りします。とくに前回ご紹介した「オープン クエッション」を中心にご紹介します。 オープン クエッションを多用するオープン クエッションは「YES/NO で返事できない質問」、つまり、次の7つの疑問詞(6W1H)を使った質問です。 ・when(いつ)… いつから いつまで ・where(どこ)… どこから どこまで ・who(だれ)… 誰から 誰へ 誰を通して ・what(なに)… 何から 何まで ・which(どれ)…
前回までの “聴くスキル” に続けて、今回から “問うスキル”(質問スキル)に話を移します。 質問の力人は誰しも自分なりの考えを持っています。ですので、他人から指示・命令されたり、反対に自由な行動を抑制されたりすることを基本的に嫌います。 見ず知らずの人から突然理由もなく指示・命令されたところで、大抵は無視することになるでしょう。ところが驚くべきことに質問だけは例外で、(少なくとも途中までは)相手はこちらの思い通りに従ってくれます。 何の話かと言うと、「人は誰かから質問
前々回、前回に続く “聴くスキル” の3回目です。今回は本格的な “聴き方” として「傾聴」を中心にご紹介します。 聞く と 聴く の違い聴覚の使用を意味する英語に “hearing” と “listening” のふたつがあるように、日本語の “きく” にも2種類があります。 聞く … 音や声などが自然と耳に入ってくること 聴く … 積極的に耳を傾け、内容や文脈などを把握すること 「聞く」は限りなく「聞こえる」に近く、会話・対話においては相手の声をただただ普通に聞く状
前回に続いて “聴くスキル” の2回目です。今回から具体的なテクニックとしての “聴き方” をご紹介します。 長く聴くふたりの人が会話をする際、ひとりが話し手になり、もうひとりが聞き手になります。算数で考えれば会話の総量を二分する訳ですから、双方「50%ずつ話す」、つまり双方「50%ずつ聞く」となる筈ですが、当然のことながら実際にはそうはなりません。というのも、ひとりが話し好きだったり相談があったりすると、結果的にもうひとりはずっと 聞き役 になってしまうからです。 人に
今回から、より細かなスキルに話を移し、ひとつずつ詳しく掘り下げることにします。まずは「002 コミュニケーションスキル」で取り上げた “聴くスキル” を3回にわけてご紹介します。 会話はキャッチボール会話はよくキャッチボールに例えられます。たとえば、こんな感じです。 言葉というボールを相手の胸元めがけて、放物線を描くように優しく投げてあげてください。そうすれば相手も自分に同じようなボールを投げ返してくれます。こうしてお互いに優しい言葉を投げ合えば、会話というキャッチボール
栄養ドリンクで「だる重〜」を解消したところで、エナジードリンクで翼を授かったところで、所詮は対症療法にすぎません。それよりも根本治療を施し、 “健康” や “元気” を手に入れる方が賢明と言えるでしょう。今回はその基本にあたる「フィジカルスキル」をご紹介します。 脳のアラーム「疲れ」私たちが体の存在を意識するのは、思うように動かない時が多いでしょう。アスリートの方々をのぞけば、それは「失って気付く健康のありがたみ」と言いたくなった時かもしれません。いずれにせよそれは、その度
メンヘラ※という他人を傷つけるためだけに存在するスラング(俗語)が一般化して久しいですが、今回はまさに自身のメンタルを可能な限り健康に保つ整心力のスキル「メンタルスキル」を取り上げます。 ※医学的な見地における「精神障害を患っている人」の意 ( weblioより ) 考えると思うの違い前々回と前回で「論理思考」と「水平思考」というふたつの思考を取り上げ、その過程で「考える」の定義をご紹介しました。ところで、仮に思考を「思+考」に分けるなら「考えるとは何か?」に続けて「思うと
今そこにある水平思考前回の論理思考に続いて、今回は水平思考を取り上げます。別名を「ラテラルシンキング」といいますが、論理思考(ロジカルシンキング)に比べると知名度は今ひとつです。その理由は複数考えられますが、最も大きな理由はその存在が「気付かれてないから」でしょう。「ラテラルシンキング」といいますが、論理思考(ロジカルシンキング)に比べると知名度は今ひとつです。その理由は複数考えられますが、最も大きな理由はその存在が「気付かれてないから」でしょう。 ところで「トップ画像の瓶
戦争に病気、飢餓にピーマン。世に嫌われ者は多々ありますが、論理思考(ロジカルシンキング)もまた、一部のビジネスパーソンから毛嫌いされる存在のひとつです。数学やプログラミングなども同様の扱いを受けてきた被害者たちですが、このふたつは最近、STEM教育※が世に浸透するに従って少しずつ救済され始めているようです。 ※ Science, Technology, Engineering and Mathematics (科学・技術・工学・数学)の総称 一方、論理思考は相変わらず嫌わ
今回は、ポータブルスキルの第一弾として「コミュニケーションスキル」をご紹介します。 コミュニケーションをスキルで攻略する皆さんは「コミュニケーションスキル」と聞いて、どんな能力をイメージするでしょうか? 噺家さんやお笑いタレントのような「話上手」のスキルでしょうか? それとも凄腕部長のような「調整上手」のスキルでしょうか? 人によってはスキルではなく、持って生まれたセンスのようなものを想像する人もいるかもしれません。 ある調査によると、20代〜50代の男女6割以上が「コ
ポータブルスキルとは?ビジネスパーソンに必要とされる能力は環境や状況によっても異なりますが、AI(人工知能)やRPA(Robotic Process Automation:ソフトウェアによる業務自動化)の普及が進むこのタイミングで、ポータブルスキルが不要だと言える人は少ないでしょう。ではこのポータブルスキルとは、いったい何でしょう? ポータブルスキルとは読んで字のごとし、ポータブル=持ち運び可能なスキルです。つまり〝どんな業種・どんな職種にも活かせる能力〟のことを言います。
001 ポータブルスキル 002 コミュニケーションスキル 003 論理思考 004 水平思考 005 メンタルスキル 006 フィジカルスキル 007 聴く① 会話 008 聴く② 何を聴くか? 009 聴く③ どう聴くか? 010 問う① ふたつの問い方 011 問う② 6W1H 012 問う③ 質問の禁じ手 013 話す① ミスコミュニケーション 014 話す② 確認 015 話す③ アイメッセージ 016 読む① ニュース 017 読む② 本 018 読む③ ポーズ